在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Gabbiano in colore di curry カレー色になったカモメ

2016-06-11 18:05:35 | もろもろ、つれづれ
カレー(色)になったカモメ



イギリスでの話だそうだが、いつも読むオンライン新聞「ラ・レプッブリカ」で見つけた記事。
ぶはははははは、と笑ってしまった。

それは、カモメがかなり食いしん坊であることを知っているからでもある。
ドジなカモメ。。。。
そして、イタリアじゃあトマト色かなぁ、と思ったり。

ウェールズで、食べ物を探していたカモメが、食品工場の廃棄物になっていたチキンカレーの入っていた容器に落ちたそうな。
そして、この色。。。。カモメに見えない。。。。(笑)

見つけた工場の職員が、拾って、動物病院に連れて行き、そこで、何度も洗浄して、一応元の色に(姿に)戻ったそうだが、カレーの匂いだけは消えなかった、とのこと。

そこで、ウェールズでカレーくさいカモメを見つけたら、このカモメくんということになる。お会いしてみたいものだ。



ローマは海から30キロ以上離れているのだが、イタリアで3番目に長いテヴェレ川が流れていて、そこに大量のカモメが生息している。それも一番大きい「レアーレ」、俗称「黄色い足の王者カモメ」gabbiano reale zampegialle(学名はLarus michahellis)である。
ふてぶてしく、図々しく、カモメはかわいい~鳥かと思ったら大違い。鳩を蹴散らし、人間様を怖がることもなく、闊歩している。

昼間は、観光地、特にフォロ・ロマーノあたりには多くが出没していて、ふてぶてしいながらも、可愛く世界中から来た観光客のカメラのモデルになっているが、ホント、かなり近づいても逃げないし、逆にこちらが突かれそう。。。

夜になると、多分決まったところあたりに出没するのだろうが、店じまいしたレストラン周辺のゴミ箱を、人間様が寝静まった頃、漁るようである。

この前見つけたカモメがコレ。
オブジェじゃないです~ホンモノ。
店じまいした有名ピッツェリア「エンマ」の外のテーブルを片付けた後、闊歩していた。



すごーい食いしん坊。
体が大きいから、餌もたくさん必要なのだと思うけど。

イギリスのカモメはきっとカレーが好き?でも、チキンカレーじゃ共食い~!
イタリアのカモメはトマトソースが好きだったりして。
イタリアにはカレーがないから、同じ落ちるとしたらきっと廃棄されているトマト容器だろうなぁ。
オレンジじゃなくて、赤いカモメに変身(笑)


真夜中の共食い coda alla vaccinara a mezzanotte

2016-06-11 15:59:40 | レストラン
真夜中の共食い Da Cesare にて





イタリアで子育てを始めた時、日本の育児書に「子供の食事は20時までに終わらせること」とあって非常に困った。
春から秋(夏時間)のイタリアの20時はまだかなり明るい。

真夏だと日が暮れるのは21時を回ってからだし、20時は、まだ海に入っていられる時間。
だから、20時に夕食を食べろ、と言われても、食べる気分にならない。

そこで、だんだんと夕食開始の時間が遅くなり、21時、22時、はたまた23時過ぎから食べる事もあり、となってしまう。
子供は、さすがに23時に食べることはないだろうが、夏休み中、バカンス地で22時ごろからというのはアリだと思う。

そうやって育つと、夕食が遅いことにだんだん慣れてくる。
そこで、今回のように、夕食開始が23時半ごろになってしまうことも極端ではないわけである。

秋から続いていたアルマンドのネッビオーロのコルソの終了が、本当は4月の初めだったのだが、1回、インフルエンザでお休みになり、5月に延びた。
何せ代講する人が(代講できる人が)いないので仕方ない。
音頭を取る人がいて、最後の授業の後に、みんなで食事会をしよう、ということになった。
コルソを取っている45人のうち、当人アルマンドも出席し、全員で30名以上参加という大夕食会。

幸い、授業の行われるホテルのすぐそばに、有名レストラン「ダ・チェーザレ」があるので、そこで行われることになった。

通常の授業開始時間は20時。終わるのは22時30分を回って、23時近くになる事が多い。
つまり、開始時間、早くて23時、遅くなったら23時を回ってしまうという夕食をオーガナイズするのは日本ではあり得ないだろう。
日を改めて~で終わってしまう。
日を改めず、ついでに~となるのはイタリア。

さて、最後の授業は、「軽い」はずだったのが、ヴァルテッリーナを1回でやってしまうわけで、内容は濃くなり、10種のワインが用意されていた。
私は(まだ)日本人なので、心の中で、ひえ~
いったい何時に終わることやら。。。。。。。。。。。。
(実は、翌日は、早朝から仕事でピエモンテに行くことになっていた。。。。)

全員参加ではないと言っても、ほとんどの人が参加するから早めに終わらせて。。。。とならないのが、これまたイタリア。
いつもより長~い授業が終わったのが23時10分。
さっさと移動する人、どうせすぐに始まるわけじゃないからとのんびり移動する人(私たちのグループは後者)といて、すぐ近くとはいえ、レストランに全員揃ったのが、23時半になった。
これから夕食。ひえ~。。。。

前菜数種。
パスタは無しと聞いていたのだが、おまけで、やや少なめの量(ありがたや、ありがたや。。。)が出てきたのは、当然(夜中の)12時をとっくに回っていた。
メインは、各自で選択。
本当はもう少し軽めのものが良かったのだが、せっかくだし、まさか量がこれだけ多いとは思わず、極め付けローマ料理、「牛の尻尾のトマト煮込みCoda alla vaccinara」を頼んだ。
「ダ・チェーザレ」のコーダ(牛の尾)はローマでも5本指に入る美味しさ。



人数が多いこともあるが、その絶品のコーダが運ばれてきたのは1時。それも、正規のワンプレートの量で出てきて、ひえ~
この時間にこれだけの量を誰が食べるの???食べられるの?????
そして、私の場合、「牛の尾っぽ」は共食い。。。

メイン終了時点で帰る人がパラパラと。

その後、デザート、カフェ。。。お開きは当然2時を回った。

さて、集まったワインは写真の通り。
喧々囂々、一体どれだけやり取りをしたかわからないくらい長いグループでのチャットを経て、小グループに分けての持ち込み。
すんなり決めればいいのに決まらないのがイタリア人。
そして、こういうことにかけるパワーは半端ではない。

全部で11種のはずだったが、なぜか8種??? こういうところは本当に、なあなあ。。。。(あとの3種合計6本はどこに消えたのか???)
そしておまけのシャンペン付きで、合計9種。

授業で10種、その後の9種、一晩で合計19種を飲んだわけだ。
(試飲会では50種単位で飲むので、珍しいわけではないが。。。。)

てんでバラバラのワインの、中でも一番印象に残ったのが、私たちが持参したアルト・アディジェのピノ・ビアンコ。
選んだのは友人パオロ。拍手~