在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Bricco delle ciliegie 2015 Giovanni Almondo アルネイス

2016-06-20 21:46:33 | Piemonte ピエモンテ
Bricco delle ciliegie 2015 Giovanni Almondo



少し前に、いつもの店のマルコに、アルネイスを飲むかと聞かれて、アルネイス???と答えたのだが、マルコ曰く、アルネイスらしくないアルネイスがある、という。
ここはいつもこんな形で出されるので、いろいろな、それも意外な味に出会えるのが嬉しい。
自分で選んでいたら、どうしても自分の好みに偏ってしまう。
(ここで偏っているのは、極端に北のワインを飲むことが多いことだが。。。)

なるほど、マルコが勧めるだけあって、美味しい。

アルネイスは、良い造り手のものは美味しいし、喜んで飲むが、そうでないとほとんど飲まない。
特にこれという特徴があるわけでもないし(と言い切ってはいけないのだが)、安いものにはいたって平凡なものが多い。

このマルコの店にあるアルネイス程度だと(ごめんなさい〜)どうしてもフツー、つまり、夏の暑い時にぐぐっと飲みたいだけのタイプになる。
ここは、高級、高いワインは少なく(と言っても、棚を見渡すとまあまあ揃っているが)安いワインが多いからである。
しかし、ここに通っているわけは、安いワインの中にかなりの掘り出し物があるからであり、1杯のワインの質と値段がここほどいいところはローマに、他にはないだろうと思うからで、そして、何より経営者のマルコの人柄がいい。

さて、その時、ラベルが可愛く、ボトルの写真だけは撮っていたのだが、次に行った時、残念ながらマルコがいない日で、あのアルネイスある?と他の人に聞いたのだが、どれ?これ?という感じで、姿は見えないし、いったいどこから出てきた1本なのかと思っていた。
仕方ないので、他のアルネイスも飲んでみたがやっぱりフツー。。。
その後、マルコの店でこのボトルを見かけたことはない。

ここは、何年も眠っているワイン(ただ単に忘れているだけという意味)が出てくることがあるから、そのうちどこかから出てくるかも。。。

ところが、全然違う場所でこのアルネイスが出てきた。
友達、アーティストのルイジの家でのアペリティフ。
いつも飲むのは軽めの泡ものが多いなか、今日はアルネイスなんかあるのよね〜と出てきたのがこれだった。

おお、こんなところで出会うとは。

品種はアルネイス100%。
香りほのかで、主張しすぎず、ジャスミン風の花の香り、フルーツの香り、柑橘、そして、緑の香りのバランスがとてもよい。
回すとだんだん出てきて、とても心地よい香り。奥にはほんのりミネラルがあり、香りの骨格を作っている感じ。
味は最初優しく、しかし、中程度のボディはあり、酸味も程よく、余韻がとてもきれい。生のパイナップルを思わせるほんのり甘い香りが、とてもきれいに長く続く。
アルネイスにしては++++


。。。。日本は探すと必ずある。。。。。

ロエロ アルネイス ブリッコ デッレ チリエージェ ジョヴァンニ アルモンド 2015 白 750ml
ジョヴァンニ アルモンド(TUSCANY)
ジョヴァンニ アルモンド