在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

マエストロ松宮の日本茶セミナー @namasTey

2016-06-14 22:06:30 | 日本酒、日本茶
マエストロ松宮の日本茶セミナー  ローマ ナマステにて
Sencha wok miyazaki
Kabuse sencha uji
Gyokuro uji
Matcha uji



パンテオンのすぐ裏にある(本当に真裏)お茶専門店ナマステで、松宮先生によるお茶セミナーが行われた。

ナマステの経営者、とても素敵な女性ダニエラは、いつも行くエノテカのマルコの友人。(偶然〜)
一度、マルコからチョコレートをいただき、あまりの美味しさに感動したのがお店を知ったきっかけ。

とても美味しかったので、チョコレート専門店なのかと思ったら、紅茶、お茶専門店。
紅茶専門店でチョコレート???

行ってみると、確かに紅茶、お茶専門店なのだが、チョコレートも売っていて絶品。
種類はそれほど多くはないが、お菓子類もとても美味しい。
オシャレで、素敵なティーポット、ティーカップ、急須なども多数置いている。

紅茶が好きで(今は過去形になりつつある。。)それも紅茶は絶対にリーフ。ティーバックは使わない。
いつもイギリスかフランスで仕入れていた。
でも、ここで売っている紅茶は、それよりも美味しい。。。そして種類の豊富なこと。。。絶対オススメ。

あれ〜、灯台下暗し??
こんな近くに、こんなに美味しい紅茶を売っているお店があるなんて。。。。!
今まで、なんで、ロンドンとパリで仕入れていたのか。。。

が、このところの飲み物は日本茶に移行。
そこで、今度はせっせこ、日本茶を日本から仕入れているのである。。。

さて、ナマステでは、10年ほど前からマエストロ松宮とタイアップして、日本茶セミナーをしているとのこと。

そのセミナーに参加してみた。
1時間半に渡り、宇治茶を中心に4種を試飲。

イタリアでこれだけ美味しい宇治茶をいただけるなんて!(感動〜)
東京は静岡の、それも深蒸しばかりで、おいしい宇治茶には意外になかなかお目にかかれない。。。。



4種のお茶

宮崎の釜炒りのお茶
宇治の煎茶
宇治の玉露
宇治の抹茶



宮崎のお茶は、この前冷やして常温で飲んだもの(だと思う)。この前はソーヴィニオンを思わせるピンクグレープフルーツの香りがしたのだが、暖かくするとまた印象が変わる。白い花がふわっと浮かんでくるよう。

宇治煎茶は、普通に飲むよりかなり濃いめに出して、ぐっと印象的。緑が濃い〜と思うのだが、これで煎茶。。。(中くらいの宝瓶に12g..)
2煎目。個人的に、1煎目もいいが、2煎目が好み。とろっと濃い感じなのが少し薄まって、タンニンのきりっとした感じとのバランスが好きなのだと思う。
3煎目までとても美味しくいただいた。

次は玉露。さらにとろっと濃い。緑がさらに濃く、甘く、舌にまとわりつくよう。お湯(お茶)なのに、ゼラチンでも混ざった感じというとオーバーだが、この、甘さと旨味が厚みを持った感じは玉露ならではないかと思う。
これも、2煎目は少ししゃきっとした感じが混ざり、3煎目、温度をぐっと上げたので、タンニンを感じる。ワインを飲んでいるとタンニンに慣れるせいか、この少し渋みが混じった感じも好き。ほんのり暖かいお茶っ葉をいただく。おひたしにしたいくらい〜美味しい〜

最後は抹茶。なるほど。
多めに立てて、容器に薄し、そこから幾つかの茶碗に注ぎ分ける、というアイデアは悪くない。
一人一人立てて飲んでいると時間がかかるし、みんな一緒に味わうことができないし、しかし、こうやれば美味しさを共通できる。
ちょっと開眼だったのは、最後、抹茶の残りがお茶碗についているところ、お湯を入れて飲む。
なるほどね〜 上等な一杯のお茶になる。



お茶の成分、効用、歴史、入れ方、アイデアなど、いろいろなことを学べたとても有意義で美味しい時間でした。幸せ〜