在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

12 vini; da Lithuania ..(Italia).. a Nuova Zelanda ワイン 12種、持ち込みブラインド、リトアニアからニュージーまで

2016-06-27 18:14:00 | Piemonte ピエモンテ
Fruit-berry wine semi-dry 2014 Gintaro Sino (Lithuania) リトアニアフルーツベリーワイン
Selvabianca Vernaccia di San Gimignano 2013 Il Colombaio di Santachiara ヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノ
Chardonnay 2007 Cloudy Bay (Nuova Zelanda) ニュージーのシャルドネ
Pinot Bianco 2015 Castel Salegg アルト・アディジェのピノ・ビアンコ
Sylvaner 2009 Kuen Hof アルト・アディジェのシルヴァーネル
Weissbrugunder 2015 Ebner アルト・アディジェのピノ・ビアンコ
Picasso Timorasso 2012 Claudio Mariotto ティモラッソ(ピエモンテ)
Filari di Timorasso 2009 Boveri (Magnum) ティモラッソ(ピエモンテ)
Ambruco Pallagrello Nero 2010 Terre del Principe カンパーニャの赤、パラグレッロ
Giano etichetta nera Fondo Bozzole ランブルスコ(エミリア・ロマーニャ)
Tifeo Rosso Pietrotorcia カンパーニャはイスキア島
Barbaresco Ovello 2000 Cantina del Pino バルバレスコ(ピエモンテ)



久々に家で友人を招いて夕食会を開いた。
でも、ただ食べて飲むだけでは脳がない。
そこで、(一応)完全ブラインド、制限なしのワイン持ち込みの試飲会的夕食会とした。

合計11人で、マグナム1本含み、合計12本が集まった。
「親」をやらない人が出ては面白くないので、とにかく一人1本はアルミホイルやらビニール袋やらで完全に包んで持参。
コルクからもワインがわかってしまうので、開けるのは各自。

少しだけ余ったワインがわずか数本、マグナムも含めてあとは全部カラ。
よく食べよく飲んだ夕食となった。

食べ物は、試飲会も兼ねているので、つまめる前菜多数、パスタ1品と、メインは鳥料理とローマ1の肉屋であることは間違いないリベラーティのロベルトが作った山椒入りのサルシッチャ(生ソーセージ)。

山椒の香りが爽やかで夏らしいサルシッチャ。
たかがサルシッチャなのだが、いや〜これは格別。
結構クセになるというか、また食べたい。


実は一番最後は余市の12年。。。

さて、ワイン。
なんとリトアニアのワインから始まった。

あれかこれかを持ってくる〜と公言していた人もいるが、一応、赤でも白でもイタリアのでも外国のでもなんでもいい(持ってくる本数も)という制限なしにしたので、順番は自己申告。
これが絶対に一番、ということで最初のワインになったのは、奥様がリトアニア人なので、みんなおおよそ想像はついた。

香りは全く甘くないのだが、味は一口、わずか甘さを感じる。
香りはそれほどフルーティではなく、ニュートラルに近いのだが、味はりんご風のフルーティな味わい。かなり変わっている。
ラベルにはフルーツベリーワインとしかなく、どうもフルーツワイン(?)のようなのだった。。。
結構みんなで、へー、え〜??
ブラインドにするとこういうところが面白い。

次のサン・ジミニャーノ(もちろん最初は知らない)は、香りも味も悪くはなく、北のもののような感じもするが、インパクトがもう少し強いので違うような気も。。。いろいろな品種名が挙がったのだが、当たらず、トスカーナ、と聞いても誰もヴェルナッチャとは思いつかない。
そう、いつも思うのだが、私も含めて、別に嫌いではないのだが、全く頭の中にない品種がヴェルナッチャ。トスカーナの白ワインと言われても、トスカーナに白なってあったっけ?と言いたくなるくらい、存在感がない。
かなりかわいそ〜と思うのだが、改めて、本当にカワイソウな品種だと思った。。。(ごめんなさい〜)

次は、樽〜樽〜。久々にすごーーーい、タルタル。これは、個人的にも、友人たちも、目一杯樽というワインを避けるからでもあるが。
蓋を開けたら、ニュージーランドのクラウディ・ベイ。昔は結構飲んだものだと懐かしい気もしたのだが、2007年。
ほぼ10年経っていたが悪くない。とてもよく熟している感じだった。コルクではなくスクリューキャップ。

今回の一番びっくりはたぶんシルヴァーネル。個人的にあまり飲まないので、こんな感じ、つまり、シルヴァーネルにここまでリースリング的な香りがあるのか、とびっくり。
持ってきた本人があっちに行っている間に、みんなでワイワイガヤガヤ、絶対にリースリングに違いないという結論に達したのだが、なんとシルヴァーネルだった。。。
えー、えー、ええ〜???

ピノ・ビアンコは2種。どちらもかなりしっかりした、アルト・アディジェでもインパクトのあるタイプで、はっきりピノ・ビアンコとわかるタイプ。

ティモラッソも2種。
全く違うとは言いながらも、ティモラッソらしい、香りの共通性がある。

赤4種はみんなバラバラ、でもないが、印象はバラバラ。
最近流行りのランブルスコは、持っていた人が、サルシッチャには絶対にこれ、と公言していたので、泡ものだし、すぐにわかる。
ランブルスコは、以前と比べて良くなったのか、個人的に好みが変わったのか。。。。このところ注目の品種である。

そして、偶然、カンパーニャが2本。
でも、品種も全く違うし、共通性はあまり感じられず。

残念だったのは、バルバレスコ。
これは私のカンティーナから出したもの。2000年だが、もう少し持つと期待したのだが、結構下り坂。
数ヶ月前、全く期待していなかったさるサルデニアのワイン(1992年もの)がダメになっているだろうからと適当に開け、あまりの美味しさに涙したのだが、これは逆パターン。
バルバレスコだから、それも、2000年のオヴェッロは評価が高かったのであるが、残念ながら持たなかった。

ということで、飲んだ食ったの夜だった。
これはまたやるか。。。