在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

お茶 5種 日本、中国、ベトナム、タイ 5 tipi di te'; Giappone, Cina, Vietnam e Thailandia

2016-06-13 15:25:48 | 日本酒、日本茶
お茶 5種

Te' Bianco Fujian Cina
Te' Verde Miyazaki Giappone
Te' Verde Vietnam
Te' Oolong (Oriental Beauty) Thailandia
Te' Oolong Shizuoka Giappone



とても素敵な友人ミカさんが、チーズとの組み合わせ、お茶vsワインの夕食会を開いた。
実際には多くの食べ物も用意されていたので、ラフな夕食会、ワインとお茶とどっちの方がチーズに合うかというより、お茶のあまりの美味しさに感動する会となった。
そして、お茶とチーズがこんなにも合うなんて。。。。。。!

チーズを食べるとなると、つい、ワインというイメージになると思うが、いやいや、お茶でいいかも。アルコールを飲みたければもちろんワインでもいいが、ちょっと控えたい時、そして、逆に良いお茶があるとき、チーズを買ってきてお茶とチーズ。。。。この組み合わせにはかなり開眼!

チーズは、ローマで最も素晴らしいこと間違いなしの肉屋、食料品屋、ワインもチーズもその他の食料品も揃っている「リベラーティ」のロベルト氏が持参。

フランスはピレネーのものに始まり、トスカーナ、ウンブリアのとろけるようなクリーム状チーズ、サルデニアのブルーチーズ(こんなところでこんなに美味しいブルーチーズが???)、ラツィオのもの(凝固剤が野菜なんてビックリ。。)などなど。。。。。いったい何種類あったことか。
さすが、ロベルト。美味しい上に非常に珍しいものばかりで、チーズにも感動。

さて、ミカさんのご友人、お茶のマエストロ、松宮先生セレクトのお茶は5種。
ワインと合わせること、人数が多いことなどもあり、暖かく入れたものを冷やして常温にしてくださったものを順番に味わう。

中国は福建省の白茶
宮崎の緑茶
ベトナムの緑茶
タイの烏龍茶(オリエンタル・ビューティー)
静岡の烏龍茶

これが全部、全く違った味わい。どれもいい。
最初の白茶は、ふんわりした香りと味わい。藁の香り、そして、緑の香りがふわっと出てくる感じで、味わいが優しい。この優しい感じが心地よいのだが、しかし、飲み進めると緑の香りがだんだん存在感を帯びてくる。

宮崎の緑茶は釜炒り。 ほぉ。。緑の香りではなく、もう少し落ち着きのある香りが、これもふわっと漂う感じ。香りは決して強くないのだが、しかし、飲むとびっくり。ソーヴィニオンを思わせるような、ピンクグレープフルーツを思わせる香りが出てくる。香りからは予想のつかない味わいで、余韻も長い。

次はベトナムの緑茶。ベトナムで緑茶。。。先生のお話によると、イギリスでも最初は緑茶を飲んでいたというので、驚いてはいけない。緑茶らしい爽やかな香りが、これも漂う感じ、そして、飲んでみると今度は桃の香り。ピーチというより、もも、ももの花の香り、という表現がふさわしい感じ。
少し前に飲んでいた宇治茶で、パイナップルの香りをほのかに感じたのがあったが、この桃の香りはもう少し強い。
フレープフルーツの香り、ピーチの香り。。。まるでワインの香りの世界。

麗しい名前のタイのお茶。烏龍茶。香ばしい香りがふわっと立ち上るようで、カカオの香りやら、ナッツの香りやらが感じられる。お茶に、チョコ風の香り、ホワイトチョコ風の香りが感じられるなんて。。。この辺りで一つの結論。松宮先生は、驚かないお茶は出さない。

最後は日本のウーロン。静岡で、まだ若い作り手が作っているというウーロン。これが、それはそれは上品な味と香り。。。美味しい。。。。そこらへんのウーロンよりはるかに美味しい。。。

という5種をチーズと合わせ、先生のセレクトで食べると、チーズとお茶の絶妙な組み合わせに感動~

感動、開眼、驚きの素敵な夜でした。
ありがとうございます。ミカさん、そしてマエストロ松宮。

そして、松宮先生直々のたこ焼きも登場。。。。






すごーい優れもの。
カセットボンベ(イタリアでも手に入る)だがら火力も十分。
そして値段。。。。。プレートを替えれば焼肉もできる!
次の帰国時は、抱えて帰ること間違いなし。

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お茶の魅力 小雑誌 un opuscolo su il te' Uji

2016-06-13 10:08:07 | 日本酒、日本茶
宇治茶は京都のお茶だと思っている人は多いと思うが、実際には、その生産地(正確には栽培地)は、京都府だけではない。



京都府、奈良県、滋賀県、三重県の4県で栽培されたお茶を使用できる。
これを京都府内の業者が、京都府内で仕上げ加工すれば(もちろん、宇治茶らしい製法をもって)宇治茶と名乗れる。

今でこそ、静岡や九州のお茶も全国に流通し、有名になっているが、かなり小さな生産地域にもかかわらず、これだけ多くの「宇治茶」が世の中に出回っているのには、以上のような理由があるからである。

以上にちゃんとのとって作れば「宇治茶」なわけで、京都は宇治のお茶を飲んでいるつまりで、実は違ったりして。。。。

高品質の「宇治茶」は、もちろん京都産(栽培地)のお茶だけで作られるが、その主産地が宇治から山城にかけて。

相楽郡の南山城村、笠置町、和束町、お茶の魅力を伝える、小雑誌をいただいた。

宇治茶大好き人間としては、とてもうれし~(ニコニコ)

お茶関係の本は何冊かもっているが、3長村の魅力とお茶の話を、非常にうまくコンパクトにまとめたとても素晴らしい小雑誌。
英語訳もあるので、海外でかなり使えそう。