田舎の香水。

家から歩いて五分。
そんなところに、ワタクシうりゃ。の好きな風景がある。

コンクリートで護岸されまくった小さな川は、かつて暴れ川だった風情を、川の幅の三倍ほどもある川原に残している。
農地として開拓されまくったように見えるそこにも、わずかながら葦原が残っている。
原といっても、ほとんどの葦は水の中から生えているのだが。

水に浸かったまま腐れた葦は土になり、やがては畑の一部となるのか。
大雨でも降れば、水が畑を浸食し、そこが川底になるのか。

大通りから一本入った道なので、車もあまり通らない。
すっかりと犬の散歩コースになりきった堤防の上、そこがワタクシ的ベストポジションである。
川向こうの屋敷が美しいのだ。

時代劇に出てきそうなというか、「となりのトトロ」の幹太な家な感じというか。
竹林をどっしりと背に負い、風雪を重ねた重厚さ。
かつてはそのあたりの名家であったという。
農家らしい質実剛健な屋敷に見とれ、ついつい時間を過ごしてしまう。
見上げるほど高い屋根の上に、無粋な電線などがないのもじつに素晴らしい。
今でも人が住んでいるのかどうかは知らないが。

午前中は太陽光にシルエットが際だつ。
だが、あまりの美しさに深呼吸などしてはいけない。
川風は、川から堤防に向かって吹いてくるのだ。
川原の小さな牛小屋を通り過ぎて。

むせかえるほどの田舎の香水には、しかし、一つの大いなる効能がある。
たとえ、Booじーちゃ。が大々的に大を漏らした尻を洗い。
リビングの椅子、Booじーちゃ。の寝具、トイレの便座カバー等の後始末のため。
家中に大のにおいが充満していようとも。
そんなものは、屁でもなくなるのだ。

俗に、草食動物の大は肉食動物の大より臭くないというらしい。
あえて言おう、質より量だと。
大量の大は、大量の大の臭いを発散するのだ。
それがたとえ草食動物のブツであろうと。

クリスマスなど無関係に。

本日は、ワタクシうりゃ。の、父方じいちゃん（じーちゃ。）の祥月命日にございます。
いや、別にそれにあわせてブログを始めようとかいう殊勝なつもりはさらさらなく。
ここまで時間がかかったのは、ひとえにルータのせいだったりしなかったり。
よりによって、このブログの構築途中にぷっつりイカレくされやがるとはどんな了見だこんちきしょ。
自力で復旧するのに三日もかかったぞ！
（遅すぎるわ！というツッコミは不許可です（笑））


閑話休題。


我が家の自宅介護はスパルタ方針。

日中よだれを垂らして白目を剥いて寝る被介護者の母方じいちゃん（Booじーちゃ。）
規則正しい睡眠習慣を守るため、家族総出で「寝たら死ぬぞ」コールで起こし。
夜中に家出しようと、家の内側からピッキングのように鍵をカチャカチャいじるBooじーちゃ。
安眠と健康維持のため、家族総出で玄関からひっぺがし、寝床に退去させ。
「三十年も前にお亡くなりになった人がお迎えに来た！」とのたまうBooじーちゃ。
不吉な譫妄には家族総出でツッコミを入れまくる。
そんな毎日。

なお、正しい介護の在り方としては、譫妄は否定してはならないそうで。
にこやかに、つねに肯定しなければならないとか。


超☆無理（笑顔）！


しかも我が家のボケキャラは、Booじーちゃ。だけではございませぬ。


おかんさま「アンタ、たまにはおいしいものでも作んなさいよ」

それはほぼ毎日料理をしているワタクシメに対する挑戦でしょうかおかんさま。
てか、おかんさま思考における「おいしいもの」とは、なんでございましょ。
つつしんで調理いたしまするが。

おかんさま「そうねえ、ぱ…パエリアとか！」

…材料ありましたっけ、おかんさま。
和食、特に煮物系材料は豊富なんざますが。

おかんさま「オリーブオイルはあるでしょ、あとお米とエビ」

…そんだけ？

おかんさま「あと、ほら、アレ」

アレではわかりかねます、アレホレ病発症おかんさま。

おかんさま「ほら、ほら、アレ！めしべ！」


ちょっと待て。

めしべってなんだめしべって。

サフランと、ちゃんと、名前で呼んでやっておくれなさい。



このやりとりを聞いて大笑いしたあねうえどのも、タダモンじゃありません。
ＤＪ　ＯＺＭＡ氏年内引退のニュースに。

あねうえどの「えーっ?!あの人って、鼠先輩と同一人物じゃなかったの?!」


全方位に向かって土下座して謝れ。


このブログはワタクシうりゃ。の、そんな自宅介護な日々徒然をＵＰしてまいる所存。
たぶん、テキストオンリー。
デジカメが扱えないという理由ゆえではありません。

デジカメどころか携帯電話も持ってないからですが何か？

金ないしな。