ぼけヴォケ!

認知症患者と介護家族はいかにしてボケツッコミスキルを入手したか。
慢性骨髄性白血病発症。目指せ分子遺伝子学的寛解維持。

田舎の香水。

2008-12-26 | Weblog
家から歩いて五分。
そんなところに、ワタクシうりゃ。の好きな風景がある。

コンクリートで護岸されまくった小さな川は、かつて暴れ川だった風情を、川の幅の三倍ほどもある川原に残している。
農地として開拓されまくったように見えるそこにも、わずかながら葦原が残っている。
原といっても、ほとんどの葦は水の中から生えているのだが。

水に浸かったまま腐れた葦は土になり、やがては畑の一部となるのか。
大雨でも降れば、水が畑を浸食し、そこが川底になるのか。

大通りから一本入った道なので、車もあまり通らない。
すっかりと犬の散歩コースになりきった堤防の上、そこがワタクシ的ベストポジションである。
川向こうの屋敷が美しいのだ。

時代劇に出てきそうなというか、「となりのトトロ」の幹太な家な感じというか。
竹林をどっしりと背に負い、風雪を重ねた重厚さ。
かつてはそのあたりの名家であったという。
農家らしい質実剛健な屋敷に見とれ、ついつい時間を過ごしてしまう。
見上げるほど高い屋根の上に、無粋な電線などがないのもじつに素晴らしい。
今でも人が住んでいるのかどうかは知らないが。

午前中は太陽光にシルエットが際だつ。
だが、あまりの美しさに深呼吸などしてはいけない。
川風は、川から堤防に向かって吹いてくるのだ。
川原の小さな牛小屋を通り過ぎて。

むせかえるほどの田舎の香水には、しかし、一つの大いなる効能がある。
たとえ、Booじーちゃ。が大々的に大を漏らした尻を洗い。
リビングの椅子、Booじーちゃ。の寝具、トイレの便座カバー等の後始末のため。
家中に大のにおいが充満していようとも。
そんなものは、屁でもなくなるのだ。

俗に、草食動物の大は肉食動物の大より臭くないというらしい。
あえて言おう、質より量だと。
大量の大は、大量の大の臭いを発散するのだ。
それがたとえ草食動物のブツであろうと。
コメント
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