大場つぐみ／小畑健『ＤＥＡＴＨＮＯＴＥ⑦』集英社ジャンプコミックス

土曜日はバイトしてましたが、発売日だけあってジャンプコミックスがバカみたいに売れて忙しかったです。ワンピース、ハンターハンターには負けてましたが、この漫画も良く売れてましたよ（ちなみに僕のレジではテニプリは一冊だけ売れました。ざまあ見やがれ）。

しかし！　僕はこの漫画、そこまで面白いとは思えません。まあ全巻買ってるけど…いやそれも、僕のマット仕様カバーフェチがゆえのこと（？）。
確かにアイデアと、大きな枠でのダイナミズムは面白いと思いますが、細かい部分でのロジック…しかも主に心理分析…が錯綜し過ぎなんですよね。そもそも手掛りが圧倒的な不均衡状態にあるのですから、その状態でぐだぐだと推理述べられても、というのもあるし（全否定か？）。
で、今回の「死神が見える」という状況下になったところでその不均衡が（やや）解消され、もっとスリリングなロジック対決が見られるかと思ったのですが、レムの個人的感情により不均衡は解消されず。この死神という存在は、リュークがツッコミ役としてしか機能を果たしていないように（いいツッコミ入ってたよー）、第三者としての役割に止まるべきだと思うのです…それをあんな形で絡めてしまうのは、あまりにもフェアじゃないと思うのですが。いや、Ｌに対してではなく、物語の作りとしてね。完全にライトの側に一方的に操作可能なファクタですからね…質問にもマトモに答えないという。操作可能になった要因もそもそも「好意」だし（その後の計略はなるほど、という感じではありましたが）。
という訳で、何やら納得がいかないままの「第一部　完」なのでした。

第二部はライトの役割がさらに複雑化してて、また一層錯綜した心理分析が展開されそうです。しかしライト悪い顔してんなー。かつて少年漫画の主人公がここまで悪い顔をしたことがあっただろうか。もはや彼の顔と、オサレなカバーのためにこの漫画を買っていると言っても過言ではないです…。

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