urt's nest

ミステリとかロックとかお笑いとかサッカーのこと。

DVD『ロバートLIVE!DVD2005』

2005年09月07日 | laughing
まだ「ポセイドン物語」とかやってた頃の「はねるのトびら」を目にした時、そこに現出していた「異形」に感じた期待感を考えると、現在の秋山竜次に関しては「停滞」と言う以外にないという印象はあります。
ですがしかし、このライヴ、危惧していたよりは面白かったです。でもコントの枠組みとして、取材パターンとか子供キャラ、あるいは大阪弁の違和感(「せやねん。大阪やねん」)など、引き出しの少なさを覗かせる部分も。

以前クイックジャパンの表紙を秋山と塚地が飾っていましたが、当時ツートップ的な「天才」として扱われていたこの二人(塚地は天才型じゃないと思いますが)が停滞の気配を見せ、爆発力でなくキレと打率で勝負する板倉が活躍の場を広げている現状。もともと秋山竜次という芸人の持ち味はその「異形」にあったと思います。塚地があるあるネタの立体化としても捉え得る「デフォルメ」を得意とする芸人であり、そのデフォルメされた「笑える」オタク像の横で彼が演じた「笑えない」オタク像にそれは典型的だと思います(キレて虚空にパンチとキックを見舞う仕種が忘れられない)。半分引きながら、ひきつったような笑いを客が浮かべるのが彼の笑いがキレてる証拠では? ヅラが外れて大爆笑してるなんて、いるべき場所を間違えてるとしか思えません。
…話がズレましたね。そのような「異形」はテレビなどで発揮するべきものでもないし、その点で彼がテレビで生きていくのに見出すものは何になるのか興味深いものではあります。板倉は状況の変化にスムーズに適応してるようですが。まあだから、ライヴぐらいでしか本領は発揮されないのではと。もうちょっと壊れたキャラを見せてくれてもいいのになあ、と思うのでした。

一番好きだったのは「メメー!」。なんだかんだ言っても子供キャラはうまい。

…まあこんなふうにお笑い語るのが寒いってことは自覚してるんですけどね。

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ロバート

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