未来を信じ、未来に生きる。

今に流されず、正論を認識し、社会貢献していく人生を切り拓くブログ道。

児童ポルノ:被害者1696人、特定できず 画像で年齢判断、立件--07年

2008-06-21 02:24:30 | 国内社会
 児童ポルノ:被害者1696人、特定できず 画像で年齢判断、立件--07年

 全国の警察が07年に検挙した児童ポルノ事件で、被害者が判明せず医師が身体的特徴を鑑定して児童(18歳未満)と判断したケースが143件、延べ1696人に上ることが、毎日新聞の調べで分かった。本人を特定できない画像がインターネットの普及で大量に出回っているためで、鑑定でも児童と判断できなかった例も多い。ネット社会で児童ポルノのはんらんに歯止めが掛けられない実態が明らかになった。

 現行法は18歳未満の子供を写した性的画像の販売や公然陳列などを禁止している。警察庁によると、07年検挙の児童ポルノ事件は567件、被害児童は延べ304人だった。

 だが被害児童数は、本人を特定できたケースだけで、画像鑑定で児童と認定された人数は集計されていない。鑑定により児童と認定し立件した事例について、毎日新聞が各警察本部に調査したところ、23都道府県で143件、被害児童数は延べ1696人に上った。

 大阪府警は07年4月、出会い系サイトで知り合った女児に性的な写真を撮らせて携帯メールで送らせた男を逮捕した。被害児童を、画像から13~15歳と判断した。岡山県警は同2月、ネットオークションで買った画像を再びオークションに出品した男を逮捕した。鑑定により被害児童12人を11歳未満と認定した。警察庁の福田正信・少年保護対策室長は「特定できない被害児童が多いことは、製造された児童ポルノが繰り返し複製されていることを表す」と話す。

 現行の児童買春・児童ポルノ禁止法では、自分で見るためだけの「単純所持」は禁止されておらず、拡散の温床との指摘がある。【曽田拓、磯崎由美】

(出所:毎日新聞 2008年6月2日 東京朝刊)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 消せない:児童ポルノと性犯... | トップ | 児童ポルノ:販売目的で所持... »

コメントを投稿

国内社会」カテゴリの最新記事