うらくつれづれ

折に触れて考えたこと ごまめの歯軋りですが

NHKと姜尚中

2010-09-14 13:37:57 | 政治・行政
NHKの長寿番組に新日曜美術館がある。何が新かは意味不明であるが、特定の美術の話題に関して、45分間で掘り下げる、美術愛好家にとっては、うれしい番組であった。

この番組の司会者に、2009年4月から、在日の姜尚中がえらばれた。姜は、在日韓国朝鮮人の権利擁護の論客であり、つい最近も、「日本の韓国併合は無効」という「知識人」声明に名を連ねた。竹島は韓国領土、北朝鮮は拉致に拘わらず支援すべき、とする反日・朝鮮国粋主義者といってよい。

問題は、天下の公器を自任するNHKが、このような人物を、美術番組の司会者に選んだことである。当人も美術にはまったく造詣がないといっている。日本は韓国と異なり言論の自由がある国(韓国では、親日歴史言論は、祖先の名誉棄損となり、莫大な損害賠償が科せられる)だから、この人物がいかなる言論を吐こうとかまわない。また、政治討論番組の討論者なら、NHKがこの人物を選んでも、何もいうことはない。しかし、政治番組と異なる場面で、しかも、司会者として起用となると、これは問題だ。

NHKには、公に対する素朴な信頼(相当薄れてきたが、田舎の伝統社会では未だ根強い)により、いまなお、強力な評価を維持している。NHKのいうことは教師のいうことと同じ、NHKの行動は良識社会の模範、いった信頼を寄せている人が相当数存在することも事実である。

NHKは、放送法上、政治的中立を求められる。意見が対立する問題については、双方の主張を紹介する義務がある。この延長線上には、特定の政治的主張をもつ人物を無関係の番組の司会者に起用してはならないという、規範があるであろう。なぜなら、NHKの起用により、その人物の主張がさも社会の良識であるかのような効果、が生じるからである。また、その人物自体を宣伝する効果もあるだろう。

実は、NHKは、そのような効果を狙って、くだんの人物を司会に登用した可能性が高い。あるいは、そのような効果を狙う特定団体の圧力があったのかもしれない。NHKは、従来から、その中立性の仮面の陰で、「ジャパン・デビュー」に見られるように、陰微な形で左翼的主張を繰り広げてきた。このような偏向番組は公式の方針として政策されたのではないかもしれない。しかし、NHKに巣食う左翼職員が陰険な形で、組合の組織的活動の一環として行動している可能性は高い(日教組と同じ)。本件起用も、その文脈で見る必要があろう。

NHKには、内部要因はどうあれ、組織としての放送法に即したガバナンスを利かせる必要があるだろう。ただちに、姜を司会者から降板させるとともに、番組編集基準に、特定の政治的主張の昌導者を無関係の番組に起用しないことを、盛り込む処置を求めたい。

NHKには、良質の番組も多く、その陰には多くの真面目で善良な職員がいる。現状放置は、国民に対する大罪であるとともに、そのような良識ある職員を裏切る行為であろう。

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