うらくつれづれ

折に触れて考えたこと ごまめの歯軋りですが

橋下市長がんばれ

2013-05-17 18:26:22 | 政治・行政

橋下発言をめぐって、世間が騒いでいる。いい事だと思う。特に、「アメリカは、アンフェア」という発言には、喝采を送りたい。

当初発言をめぐっては、確かに女性蔑視と誤解される部分があり、それについては謙虚に反省すべきだろう。また、発言に準備不足の面があったのは、否めない。今回の事案のように、過去からの経緯をひきずっており、既に国際問題化しているテーマについての発言は、あらゆるシミュレーションをした上で、行なうべきであった。

共産党の元日本軍兵士のうそ、朝日新聞記者の捏造、福島瑞穂と朝鮮の悪乗り、河野官房長官の事実無根の談話、等に端を発する慰安婦問題は、日本が国際社会に向かって濡れ衣を晴らすべき最大の課題だ。

韓国は、韓国系米人を政治的に動かし、それに呼応した米国は議会で事実に反する非難決議を行なった。アメリカ議会は自国の民主主義の伝統に泥をぬる暴挙をおこなったのだ。

アメリカは、この問題について日本政府の言い分を聞かない。なぜなら、日本は、アメリカの属国であり、アメリカの意向に逆らうことは出来ないと踏んでいるからだ。事実、チャイナの安全保障上の脅威に独自に対処できない政府は、アメリカの言いなりになるしかない。安倍総理が、アメリカはアンフェアと言うわけにはいかない。

戦後、日本の民主主義者がアメリカを非難することは出来なかった。左翼のアメリカ非難は、甘えを前提のままごとみたいなものだった。この、戦後最大のタブーをやぶったのが、今回の橋下発言だ。

幸い従来路線で簡単に押さえ込めると思って、アメリカの報道官が介入してきた。これはチャンスだ。向こうが裏介入でなく正面から来たことで、アメリカと対等の立場で論戦が出来る舞台が整った。

橋下市長は、この機を逃さずそもそもの事実関係から説き起こし、アメリカの不当性を訴えるべきだ。決して、腰折れしてはいけない。論争にあたっては、日本の良識ある勢力を結集し、連携を図るべきだ。

頑張れ、橋下。

PS その後、アメリカでの記者会見の模様の詳細を分析した労作のブログ発見
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2013/05/post-a808.html

これによれば、報道官の発言を引き出したのは、朝日の記者。報道官の発言は、「人身売買」された慰安婦に関するものだ。その発言をゆがめている。さらに、朝日の記者は、報道官から慰安婦ではなく、「性奴隷」の言葉を引き出そうとして失敗している。本当に朝日は、許しがたいメディアだ。