うらくつれづれ

折に触れて考えたこと ごまめの歯軋りですが

薩摩 牡丹菊紋壺

2015-01-17 21:29:00 | 文化


薩摩焼牡丹菊紋壺です。「大日本薩摩 文化2年梅花 」という銘が底にあります。文化2年は、1805年。江戸時代も後期に入り、文化も爛熟期になり、このような豪華絢爛たる焼き物が作られました。因みに、北川歌麿が、手鎖の刑を受けたのち逝去したのは、文化3年でした。
現代日本では、何故かこのような焼き物は人気がなく、薩摩の名品は日本にはありません。幕末、薩摩藩がパリ万博にこのような薩摩焼を出品したところ、絶大な人気を博しました。薩摩焼は輸出の花形となり、日本中が薩摩風の焼き物を作り出しました。
欧米の骨董店には多くの薩摩焼が並んでいますが、多くは明治のものです。これは例外的に江戸時代のものでした。ということで衝動的に購入してしまいました。江戸作品の図録と比較してますので、時代は確かと思っています。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿