楽器の売上が、コロナ前と比較し激増…1738.5倍に 爆発的な人気を集めた「楽器」とは?
みなさんは楽器を弾くことはありますか。コロナ禍で巣ごもり中に楽器を始めた人も多いと聞きます。そこで、株式会社山野楽器から、2021年にコロナ前と比較して販売数量を大きく伸ばした「楽器売り上げUPランキング」が発表されました。なんと1位の楽器は販売数が1738.5倍に増加したそう。はたしてどんな楽器なんでしょうか…。
2021年(2021年1月1日〜12月31日)の楽器関連商品の販売数量を、コロナ禍前の2019年(2019年1月1日〜12月31日)と比較し、販売数量伸び率上位10位までまとめたものです。
【1位:カリンバ/コロナ前比:17万3850%】
桁違いの売上アップとなったのは、「親指ピアノ」「ハンドオルゴール」などとも呼ばれ、箱の上に並んだ鉄や竹の棒を親指の爪ではじいて演奏する、アフリカの民族楽器。Nintendo Switch『あつまれ どうぶつの森』を発端に、認知度があがるなか、比較的音程の安定した機種が発売され、店頭で手に取りやすくなりました。また、教則本も発売されたことで楽器本体と一緒に購入される人も多く見られたそうです。鳴らすだけでも癒されるオルゴールのような音色と、3000円前後という価格、両手のひらに収まるサイズ感で急激に売り上げを伸ばしたといいます。年末にはメディア露出もあり売上アップに拍車がかかったそうです。
【2位:電子ドラム/コロナ前比:268%】
ヘッドホンで練習でき、音量コントロールのしやすい電子楽器。ストレス発散になる、と音楽教室でもドラムは人気コースだそうです。
【3位:PA機器・デジタル楽器/コロナ前比:202%】
DTM(Desk Top Music)がYOASOBIをはじめとするアーティストの人気と相まって注目されました。「オタマトーン」というユニークなデジタル楽器も人気再燃だそうです。
【4位:マンドリン/コロナ前比:175%】
中学〜大学ではサークル活動が昔から活発で、意外に演奏人口が多い楽器。音も大きくなくおうち時間に演奏しやすい楽器で、顧客にも徐々に認知がすすみ、取り扱い店舗は銀座本店、仙台店のみと限られるものの、販売数を伸ばしているといいます。
【5位:ポータブルキーボード・そのほか鍵盤/コロナ前比:161%】
電子ピアノよりさらに手軽に楽しめるポータブルキーボードが売り上げを伸ばしました。折りたたんで持ち運べる88鍵キーボード「オリピア」が人気だそうです。