欧州中銀、量的緩和の縮小加速 資産買い入れ7〜9月期にも終了
欧州中央銀行(ECB)は10日、定例理事会を開き、量的緩和政策の縮小を加速させる方針を決めた。量的緩和の一環である資産買い入れは2022年7〜9月期にも終了する。ロシアのウクライナ侵攻を受け、物価上昇(インフレ)と経済減速が同時に進む「スタグフレーション」の懸念が強まる中、ECBはインフレ抑制を優先させる。
資産買い入れは4〜6月に段階的に規模を縮小し、インフレ傾向が弱まらなければ7〜9月期に買い入れを終了する計画。新型コロナウイルス禍への対応もあって緩和的だった金融政策の引き締めを進める。
一方、現在マイナス0・5%としている、民間金融機関がECBに資金を預ける際の金利(政策金利)の引き上げ時期には幅を持たせた。従来は資産買い入れの終了直後に利上げを始める方針だったが、今回は「主要金利の調整は資産買い入れ終了後しばらくしてから行われ、段階的なものになるだろう」と指摘。経済情勢を見極めながら、利上げの時期やペースを判断していく方針を示した。
ECBが掲げる2%の物価目標に対し、ユーロ圏の2月の物価上昇率は過去最高の前年同月比5・8%を記録した。一方、ウクライナ侵攻でユーロ圏経済の先行きは不透明感が増し、金融システムの不安定化リスクも浮上しており、量的緩和の縮小を急ぎつつ、その後の利上げは慎重に見極める判断となった。【ロンドン横山三加子】
ウクライナ難民が米国産のウィルスか細菌だか得体の知れないものを身にまとい欧州にゲルマン人の大移動のようにやって来ますのでコロナ以上に管理が大変になるかも知れません。勿論ロシア制裁でエネルギー価格も爆騰し欧州人が世界に難民として飛び散りそうですが皆さんどう思いますか?