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YNWC的な多摩暮らし

北多摩で始めた新生活のあれこれをについて書いています。ynwcは横浜ネイチャーウォッチングクラブの略

性転換?ホオノキの花

2023-05-13 07:49:00 | 植物
先日、高尾山を歩いていたら、ホオノキの葉が落ちていました。
すでに自分の靴と同じくらいの大きさに展開した葉がぐるっと輪生。
日本の樹木の中で最大級の葉と花をつける木です。



一部の葉は落ちてしまったようですが、葉の中心に立ち上がるまだ固く閉じた蕾。



せっかくなので中を拝見。
まずは3枚の萼片を剥がし、
強引にこじ開けてみることに。



花弁は9〜12枚(3の倍数)あるそうですが、拾ったものは9枚でした。



中央の上部が雌蕊群、下部が雄蕊群。ホオノキは雌蕊が先に熟す雌性先熟型。おもしろいのは雌蕊が花粉を受け入れると、一度花弁を閉じること。そして再び開く時には雌蕊はその役目を終えていて、雄蕊が熟して花粉を飛ばすのだそうです。
つまり、女性として咲く期間と男性として咲く期間があるわけですね。



萼片と花弁を取り除くと雌蕊や雄蕊がよく見えました。花が終わると雄蕊が落ち、雌蕊がある部分が膨らんで果実になります。



↑昨年の9月末に台風で落ちた果実

中に入っている種子はやがて外に飛び出し、伸縮性の白い糸でぶら下がり、鳥に食べられる運ばれていきます。



この赤い実の中に入っている黒い小さな種子が鳥の糞(養分)と一緒に散布され、日本最大級の葉と花をつける大木に成長するのです。

初めの花が咲くまでには15年近くかかるというので先の長い話ですが…



美しい花ですが、高い位置で咲くので、気付かずに通り過ぎていることもしばしば。散歩の際には木の上の方にも目を向けてみてください。


今日もいい日になりますように!



クイズでーす

2023-05-12 07:13:00 | 植物
キク科の黄色い花を集めてみました!花だけで、しかも大きさもはっきりしないこんな画像で識別できるものなのか↓↓↓



SNSで出題したところ、なんと全問正解者が現れました!!

これは難問ですよね。
見事全問正解した友人、恐るべし!!!
答えは「今日の朝ごはん」の下に貼りますので、よろしければ挑戦してみてください。

ヒントは

・タンポポ(在来)
・ニガナ
・ノゲシ
・オオジシバリ
・コオニタビラコ
・ブタナ
・コウゾリナ

のうちのどれかです。

そして第2弾
綿毛クイズも作りました。超難問(笑)



第一問目の花の綿毛たちです。

春先に咲くキク科の黄色い花々、花も似てるし、綿毛も似てるし…。
でもこうやって並べてみると見えてくるものもあるような…。

例えばブタナとタンポポの花。
見た目は本当に似てるのですが、




タンポポの方が花弁の先が細く丸くなっていて、ブタナは平らで四角に近い?

切り抜き機能で、見たいところだけを切り取ってコラボ作るのめちゃ楽しいです。

仕事用にこんなものも作ってみました↓






さてさて、朝食コーナーの後にクイズの正解を載せますね。
結果はいかに???


【昨日の朝ごはん】

・チーズのせパン
・カブの浅漬け
・即席コーンスープ
・ヨーグルトwith叔母特製マーマレード


クイズの正解はこちら↓↓↓





↓↓↓




↓↓↓



第一問目



第二問目




最後までご覧くださり、ありがとうございます!

今日もいい日になりますように♪





帯化現象

2023-05-07 05:44:00 | 植物
ちょっと不思議なチチコグサの仲間(ウラジロチチコグサ?)を見つけました。



やたらと茎が平べったく太いのです!!!

これ、キク科やアブラナ科、多肉植物などでたまに見られる「帯化「たいか)現象」というやつだと思います。



フェンス越しの観察だったためあまり詳しくは見られなかったのですが、帯化は成長点で何らかのトラブルが発生し、茎が帯状に広がる現象と言われています。

Wikipediaによるとその原因は
1 成長点の分裂組織で起こる突然変異
2 細菌感染
3 ダニや昆虫による傷害
4 一部の植物では受粉機能の低下や花粉量の不足




何かよくわからないけれど、とにかくこんな感じで通常とは違う姿に成長してしまうわけです。帯化した茎は先端に向けて扁平に広がっていくため、その広がりに合わせて花びらや葉も増えていきます。

初秋の頃に咲くケイトウは、この帯化が種として定着したと言われています。

こちらは去年場合で見かけた帯化したタンポポ。花はどんなだったのか気になります↓



奇形なんて言われ方もしますが、こうした突然変異があって、生物は絶えず進化しているわけなんですよね。

おもしろいなぁと思います。





スギナのキラキラとツクシが放つ胞子たち

2023-03-24 08:49:00 | 植物
朝の国分寺界隈を散歩していると、畑の傍にキラキラ輝く一角



このキラキラはスギナに違いありません。北多摩に来てからツクシとか、スギナとか、フキノトウとか見つけられずにいたのですが、

ついにスギナのキラキラ発見〜!



でも、、、このスギナ、形が平べったくて、なんだか海藻のようです(笑)

スギナに付いている水滴は、内部から排出されたものなんだそうです。

植物の葉には気孔という器官があることは知っていましたが、湿度が上がりすぎると気孔からの蒸散だけでは追いつかず、水孔という穴から液体の状態で水分を排出するそうです。

それがこれ



水孔は、発達してい植物とそうでない植物があるらしく…

どうやら朝露もこれと関係があるようです。ずーっと結露的なものかと思って生きてきたので、びっくり。

ちなみにこちらは以前の勤め先の近くで見かけたスギナ



ツクシもにょきにょき生えていました。

ツクシはスギナの胞子体




先端に並ぶ六角形の蓋は胞子嚢床と呼ばれていて、その下の白いひらひらが胞子を排出した後の胞子嚢。



まだ胞子を飛ばす前、土から出たばかりのツクシを切ってみると…





輪切りにした写真の右側の方を見ると、抹茶のような胞子が白い袋状の胞子嚢にびっしりと詰まっていることが分かります。


抹茶というよりカビ???

1本のツクシに入っている胞子の数は100万とも、200万とも…。とにかくものすごい数が詰まっているようです。

これを顕微鏡で見てみると…



なんと、意外にも可愛い♪

一つの胞子から4本の弾子が伸びていて、湿度が高い日には縮んで絡み合い、カラッと晴れた日には弾子を広げてバラバラになり、風に乗ってより遠くへと飛んで行くんだそうです。

晴れた日に飛んでいく綿毛たちと似てますね。でもその数がエグい…。





【昨日の夜ごはん】

ぴよよん定食
メインはいただき物のソーキ

今日もいい日になりますように!



雑草たちの春〜ちゃんと名前あります〜

2023-03-09 14:43:00 | 植物
上着も必要ないくらいのぽかぽかの午後。花粉飛びすぎ〜(>_<)

花粉症デビューは遅い方でこの2、3年はけっこう辛い…
いい季節なのにぃ〜



木々の花々が華やかに開花している足元でいわゆる雑草たちも冬の我慢から解放され、一気に広がりを見せてきました。

冬の間も全て枯れてしまうわけではなく、小さな姿で咲いていたりするのですが、やはり春いちばんに咲く株は美しい。

名前、分かりますか?











このブログを見てくださっている方は私より詳しい方が多そうだなぁ…。

間違っていたらごめんなさい

①ナズナ

実形が三味線のばちに似てるからぺんぺん草の別名も

②キュウリグサ

葉を揉むとキュウの匂いがするというけれど、そういう匂いの植物は多いのでは?

③ヒメオドリコソウ

シソ科なので茎が四角い

④タネツケバナ

縦長の実が熟すとパチンと弾けるのは小さくても迫力あります

⑤ホトケノザ

この時期はひときわ鮮やかな花色で花壇の中で主役のように咲いていました



この季節の雑草たち。本当に色鮮やかでかわいいのです。そして良く観察すると姿形も小さいながらなかなか美しい。そんな花たちを可愛く撮るのが春の密かな楽しみです

先日京都で撮影していただいた写真をインスタで紹介していただきました。桜の季節、京都で着物なんてどうでしょう?



【今朝のおうちごはん】
・トーストwith発酵バター
・ネーブルとカカオのマーマレード
・コーヒー



今日もいい日になりますように!