うな風呂

やる気のない非モテの備忘録

ヤッターマン第九話  オタンカーメンの呪いだコロン

2008年03月12日 | ヤッターマン感想
「ボヤッキー。公称25歳。会津若松出身。メカ作りの天才……」
いきなり冒頭からボヤッキーのアップと紹介ではじまる今週。
007やインディ・ジョーンズなど、さまざまな映画のパロディを散りばめながら、ボヤやんのイケメン具合を大紹介。そんなボヤッキーは当然、女子高生に大人気。みんながボヤッキーを求めて追いかけまわす……
なんてのは、もちろんボヤッキーの白日夢で。
ドロンジョ様にしばかれ正気に返るボヤッキー。
三人はいま、インチキ商売のための情報収集で、女の子達の会話を盗み聞きしていたのだ。
トンズラーが会話の輪の真横に座り込んで聞いて、それをメガホンで大声で伝達するというあり得ない情報収集の結果、女の子達は旅行が好き。イギリスやフランスに行きたくて、女子高生にいたっては、みんながいかないようなところ、エジプトなんか最高だとのこと。
これで今週の商売は決まったね、というところで、今回は早めにOP&CM。
提供読みはボヤッキー。

CM明け、今日ものんきに街中を歩くヤッターマン一行。
アイちゃんは昨晩見た、世界ウルルン滞在期と不思議発見を足してわけわからなくしたようなテレビ番組の話をしている。どうやらエジプトを紹介していたようで、アイちゃんはうっとり。しかしガンちゃんにはそんな乙女心はわからず「あ、怪しい店があるぞ!」と会話ぶった切り。KYは今日も元気です。
お店はもちろんドクロマーク。
なんと世界一周旅行のチケットが一万円だという。
たまらずみんなが飛びつく……と思いきや。
「安すぎてなんかおかしいわ」
と警戒心をあらわに。やっと気づいてくれたか。
そこで一計を案じたドロンジョ様「11万円でーす」と値段をその場で訂正。即座に群がる女たち。投げ捨てられるお金を網でわっさわっさと豪快に回収しつつ、即座にシャッターガラガラー。
激安チケットに満足した女たちはそのまま帰宅……するのを黙って見過ごすヤッターマンではなく「ちょっとそのチケット見せて」と頼んで拝見。
なんとチケットは世界一周すごろくだったw しかもお手製で、デパートの包装紙の裏に描かれているw うわ~、切ないなあ、これw
早速クレームに走り出す女達とは別に、独自にアジトに忍び込むヤッターマンたち。

さていつも通りに地下では金勘定。
天井から降ってきたミニピラミッドがボヤッキーの頭に直撃。そこからドクロマークが出てきて「我輩どry」と今週の指令。
エジプトにあるオタンカーメン王のミイラがつけている鼻輪がドクロリングだとのこと。
今週のマメ知識。
1882年にはじめエジプトを訪れた日本人たちの中には福沢諭吉も混ざっていた。
「これ、ホントの話」といままでの話の信憑性を怪しくさせるようなことを云って、いろいろあって大爆発。今回の爆発は色気がないなあ。ついでに、作画もあんまり可愛くないぞ。アイちゃんがおたふく入ってるし。その分、ボヤッキーに力入れてるのか?w
いつも通りにアジトが大爆発で、今週のメカ「スフィンクスーン」が発進。
「ま゛っ」という掛け声のもと出撃(ジャイアントロボかw 顔がスフィンクスつながりだな。ジャイアントロボといえば「ロボ、がんばれ」という曖昧な命令で戦えるという超ファジーなロボ。ヤッターマンのメカに通ずるところがあるかもしれない)
しかし重いから高く飛べずにふらふらと蛇行運転で街を破壊しながら移動するスフィンクスーン。迷惑なメカである。

さて、一部始終を天井から見ていたヤッターマン一行も出撃。それにしても今作の覗き見は高いところからのが多いなあ。今回はオーソドックスな出撃でした。
エジプトについたドロンボー一味。早速オタンカーメン王のミイラのあるピラミッド前へ到着。思わずスフィンクスの前に縦列駐車するボヤッキーと、縦列駐車をこまかく解説しくれるナレーション。くだらないノリが最高である。
「いや~、ぼくちゃん骨の髄まで日本人なのね~」
いやまて、日本人なのか?ボヤッキー。
いやまあ、会津若松出身なんだけどさ。なんだろう、会津若松出身は素直に受け入れられるのに、日本人ってのにはやっぱり違和感がw

早速中に入ろうとするも、入り口で止められしまうドロンジョ&トンズラー。どうやらチケットがないと入れないらしい。
どうしたものかと思っていると早速ボヤッキーが「チケットできましたよー」仕事はやいなー。さすが天才。
ところがこのチケット、無用の長物に。
ボヤッキーを見た入り口の男、なぜかひれ伏して「どうぞどうぞ」
さらに内部にはいってもだれもかれもが平伏して「オカンカーメン様ー」
男がいうにはオタンカーメンのミイラはここにはなく、博物館に移してしまったとのこと。

一方、ヤッターマン一行もエジプトに到着。
ドロンボーメカの前にやっぱり縦列駐車して、さらにオモッチャマが縦列駐車について解説、ナレーションが「それもう説明したってば!」とツッコむ。
ドロンボーメカに気づいた一行は、メカを放置して急いで博物館へ急ぐ。いいから壊しておけよ、そのメカ。どうせあとで壊すんだから。

このへんでCM挟んで、と。

博物館に着いたヤッターマン一行。
昨日見たテレビでオタンカーメン王についてやっていたので、それを説明するアイちゃん。
オタンカーメンは女好きで嫁が三百人、そのせいで周囲の村の男達は結婚できなくなり、オタンカーメンは嫌われていたとか(ピラミッド建てられるくせに、たった三百人で結婚できなくなるってちっさい国だなw)
そのせいである日、逆襲され、パンツをほにゃららされてとても恥ずかしい想いをしてしまい、それが原因でオタンカーメンは死んだのだという。それ以来、オタンカーメン王子の墓を暴いたものにはオタンカーメン王子の恥ずかしい呪いがかかるという。なにこのめちゃくちゃな理屈。
つうかいつの間にかオタンカーメンが王子になってるし、王子なのにファラオだし、なんだこのめちゃくちゃなのw

ドロンボー一行も博物館に到着して、オタンカーメンのミイラを捜すことに。
しかし、なぜかボヤッキーが修学旅行で来ていた女子高生に大人気!
「王子~☆」と黄色い声を一身に浴びる夢のような状態に。
なんとボヤッキーはオタンカーメン王子の肖像画に生き写しだったのだ。
「ボヤッキー王子と呼んで」と調子に乗るドタ鼻。
さらに写メを一緒にとって「はい、ブルーチーズ」
そんな女子高生たちからミイラはルクソールの神殿にあると聞いたドロンボーは、女子高生と一緒にいたがるボヤッキーを担ぎ上げ、猛烈な勢いで神殿へ走っていくのであった。
そしてうまい具合にそれを見ていたヤッターマンであった。

「われこそはオタンカーメン王子の末裔ボヤッキー王子である」
王子に変装し、神殿に堂々と乗り込むドロンボー。
ついにミイラと対面し、無事に鼻輪をゲット。しかし……
「そうはさせない!」
とヤッターマンが登場。鼻輪を返せと云う。
「そんなに欲しけりゃくれてやるわよ!」
なんとドロンジョ様、ヤッターマン一号に鼻輪を投げてよこす。と、同時にダッシュして、受け取った一号の手をサマソキック、指輪を奪い返す。なんというガイル。このドロンジョは確実に軍人。
しかし一号も黙っちゃいない、すかさずケンダマジックでドロンジョを捕獲、こぼれ落ちたリングは最終的にボヤッキーの鼻にぴたりとはまるのであった。
鼻輪を渡せとボヤッキーに詰め寄るアイちゃん。
「その無礼に呪いで報いてやろうぞ」とボヤッキー。
どこからともなく亀を取りだし甲羅をさすって「のーろのろのろのろ」
アイちゃん、見届けるなりすかさず「シビレステッキ!」
この女には哀憫の情というものがないのか。

と、そこへさっきの女子高生の集団が。つい張り切ってしまったボヤッキー、ヤッターマンの口上をさえぎり「この世に悪は栄えないわよ!」と云ってしまう。
さらに歓声にこたえて「覚悟しろドロンボー」とついつい。
あきれたドロンジョとトンズラーはボヤッキーを置いていってしまう。
「ドロンジョ様……女子高生……ドロンジョ様……女子高生……」
かつてない葛藤の果て、なんとドロンジョ様を選んだボヤッキー「置いてかないでー」と逃げるメカに追いつき、ドロンジョ様もドロンジョ様で「ややこしい男だねえ」とあっさり許す。三悪の温かさがわかる、さりげなくいいシーンである(多分)
でもね、ドロンジョ様、置いていくにしても、鼻輪はボヤッキーがつけっぱなしでしょ。それじゃダメでしょ。

で、追いかけてきたヤッターワンと、さあ戦いだ。
「砂の嵐ぶっかけ攻撃、ポチッとな」
「ヤルーヤルーヤルー……ヤラレテモシラナイゾー」
前回に引き続き、今回も登場ヤルカラス。これで三度目か?ヤルカラスを準レギュにするのかな?ヤルカラス好きだから歓迎するぜ。
で、なんか説明するのもバカらしくなるくらい一瞬でピンチになるヤッターワン。こいつの弱さなんとかならんのか。
そして間髪入れずメカの素。つうかなんかメカの素ちっせえ。なんでこんなにちっせえんだよ。
今週はアンダースローで投入のアイちゃん。
いつものドラムロールでビックリドッキリメカ発進~
……って、なんかドラム隊の左だけ、先週はサングラス、今週はサングラスにヒゲと変なおしゃれをはじめているんですけどw これ来週どうなるんだ?

ともあれ、今週のビックリドッキリメカは砂漠にちなんでラクダメカ。
砂漠に強いラクダメカはスフィンクスーンの下にもぐりこみ、持ち上げて河にポイ。さらにそのうえに降ってきて重さで沈めてしまう。
時間がないだけに異常にスピーディーな決着か?
しかしボヤッキーはこのような時のため、救命装置を用意してあったのだ。
「さすがだねボヤッキー、夜空の星だね月だねスターだね」
「ブタもおだてりゃ……河もぐる」
とコックピット内まで浸水してきたのでポチッとな、とボタンを押すボヤッキー。
ところが失敗、それは自爆装置でした(これがあるからボカンはいつでも戦闘終わらせられるんだもんなー、最高w)
てなわけで「おろか……ブ」と河の中で大爆発するのであった。今回の爆発は中規模だったかな。
しかしおろカブも出番多いな。おだてブタをレギュラー、おろカブとヤルカラスを準レギュにするのかな、コックピットメカは。

そんなわけで今日も自転車で帰るドロンボー。
鼻輪を鑑定するもブッブー。そりゃ二週連続で当たるはずもないわな。
いろいろあって「そんな殺生……」というトンズラーの台詞をさえぎって大爆発。
そのボロボロの姿を帰途についた女子高生集団に見られ「はずかしーい、どこかへ消えてしまいたーい」といったら更なる大爆発で空の彼方へ。
神殿前の、なんだこれ、沼地? にはまって、レリーフとなってしまい、観光客に恥ずかしい姿の写真を撮られまくる三人なのであった。
「全国の女子高生のみなさん、これからもボヤッキーをよろしくね」
ということで今週はおしまい。
「砂漠の夜をひた走る。明日も悪を裁くのだ。ヤッターヤッター、ヤッターマン」
〆はダジャレかよ。

今週も先週のとは別のベクトルで面白かった。ネタが詰まっていたし、お遊びもずいぶん出てきた。なによりボヤッキーがメインだとやはり面白い。
ただ、残念なのは、ボヤッキーの声の調子は戻っても、やはりフットワークの軽さはどらないのかな、といったところ。絶対にアドリブ用の間だよな~、ってところで、あまりうまい台詞が入ってきていないことが多々あった。お歳だからしょうがないが、しょうがないで済まさずにがんばって、八奈見さん!
ただ、ネタの詰まり方には満足したけど、脚本にはかなりボロが多いよね。特に恥ずかしい呪い関係が弱かった。全体的に新作は小ネタのつめ方はうまいけど、本筋の脚本にボロが多い。両立できればいいんだけど、難しいのかね?
あとは、自爆装置にはやっぱりドクロマークが欲しいなあ。「それ押しちゃだめだろw いやだから押すなってw」とボタンが出てきた瞬間からワクワクしたい。
それとおろカブのこける音がさみしいのは、これはなんでなんだろうね。コテン、でおわりだもんなあ。不思議。

まあ、ともあれ今回もいい出来だった。


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