私のブログ(昔はホームページ)は、乳がんになった私の体験が、どこかの誰かに
少しでもお役に立てれば・・という思いからスタートした。
最初は、病気の話が中心だったけれど、次第に長女の不登校に悩む
私の相談コーナーになっていた。
学校に行かずに家にいる長女に、一日中イラつく自分。時には、手をあげてしまったり、
その後で自己嫌悪に落ち込んだり、その繰り返しの毎日だった。Hpにその辛さを書き込み
多くの病気の仲間から、アドバイスや励ましや、応援をもらった。
結局、小学校6年間、不登校は続いたが、なぜか、中学から学校に行きだした。
本人曰く、「このままじゃ、やばい!!」と思ったのだそうだ。
その娘が、うまく行けば、来春から大学生。高校は付属校なので、今日は一般入試に先がけ
付属推薦の入試があった。
入学後のクラス分けでは、数学きら~いというだけで、文系私立コースに。
ところが、3年の夏、最終学部決定の段階で、文系クラスでは誰も受けない、環境デザイン学部に行きたいと言い出した。
はぁ~???!!! 親も、担任も目が点。
試験科目にデッサンがあるということで、2学期は、美術の先生から居残り授業を受けていた。
また、面接も、一般的な志望動機とか、3年間で頑張ったこととか、大学に入って学びたい事といった
質問ではなく、どんな質問が投げかけられるか、まったく予想できないらしい。
自分で決めた学部だし、図工大苦手の私がデッサンについてアドバイス出来る訳もなく、
「なるようになれ。落ちたら落ちただ」と、全然、頼りにならないエールを送るしかなかった。
帰宅した、彼女にどうだった?と聞くと、面接では「あなたを家具に例えると何ですか?」と聞かれたらしい。
そして、彼女は「タンス」と答えたらしい。理由は、引き出しがいっぱいある人間だから。
パチパチパチ・・・拍手。私だったら、咄嗟にその、受け応えたはできなかった。
あの、不登校の少女が、こんなに、はっきりと自分の考えを言える高校生になったんだな。
そう思うと、合否に関係なく、親として嬉しく思った。
ちなみに、デッサンのテーマは、車椅子でも遊べる公園の遊具。
私には、到底無理な課題だ。