東京ガスが主催する、「食の専門家を対象とする料理セミナー」とやらに、参加してきました。
参加されている方々は、お料理教室を主催する先生や、食に関するお仕事をしているプロばかり。
私なんぞは、縁のないセミナーでしたが、お仕事やら何やらでお付き合いのあるお友達が、声をかけて下さった。
「自宅でアロマ教室を主催し、お料理を提供している」
事実ではあるけれど、あまりにも素人すぎてお恥かしいが、
セミナーのテーマを見て、絶対に行きたいと思った。
毎月開催されるセミナーの、今回のテーマは「世界のビールの魅力と愉しみ方」
ビールに関する講演、ビールのテイスティング、調理デモ、調理実習、試食という構成だ。
我が家の夕食では、毎晩ワインを1本(週末は2本)頂くが、ワインを選ぶのは主人で、
私はもっぱら飲むだけ。つまり、料理に合えば、どこの国の、どんなワインでもOKなのだ。
私の体質に合うのは、ビール。
今でも、飲み会では、ビールに始まり、途中ワインや日本酒やチュウハイも飲むけれど、最後はビールで閉める。
今でこそ、スーパーでベルギーやドイツビールも手に入るけれど、
20年ほど前から、ベルギービールを求めて、都内のパブに出没して大酔っ払いしていた。
講演は、日本ビアジャーナリスト協会会長の藤原ヒロユキ氏。ビールに関する多くの書籍を執筆し、世界的なビアコンテストで
ジャッジを務める、とても有名な方です。
日本の大手ビール会社が作っているビールは、一番搾りでも、モルツでも、ラガーでも、全て「ピルスナー」というタイプ。
ところが、世界のビールを分類すると、80スタイルもあり、日本のビールは、1/80に過ぎないというわけだ。
酵母や、発酵過程、発祥地、モルトなどの組み合わせで、まさに、ワインの種類以上の味があるそうだ。
講演を聞きながら、いよいよテイスティング。(ビールは五感で楽しむらしい)
外観(色、泡、透明感)、アロマ(鼻から感じる香り)、フレーバー(口に含んだ香り)をメモしながら、5種類のビールを楽しむ。
さすが、藤原氏がチョイスしたビール。これまでに、飲んだこともない味のビールばかり。
ビネガーのような強烈な酸味のあるベルギービール
ホップをたくさん使った、超苦~いビール
あま苦い、チョコレートのような黒ビール
バナナのような香りのドイツのヴァイツェン
国産地ビールは、橙の香りがするビール
調理実習では、あの有名な三國シェフのもとで修行したシェフが
この個性的なビールに合う、レシピを紹介。
調理デモの後、出席者がグループに分かれ、調理実習。
・・・と言っても、素材は全てカット済み、調味料類も計量済みなので
ほとんどやることなし。おまけに、お料理教室の先生方なので、皆さん
手際よくチャッチャカ作ってくれた。
食事の際に頂くビールは、テイスティング用のコップではなく、
各ビールの味を最も引き出す形状のグラスで頂く。
昼間の11時からテイスティングのビールが始まり、
試食会でも、グラスに注がれたビールを、美味しいお料理と共に味わい、
とても、幸せな平日の午後でした。