２０１３年１２月９日(月) 提供 ／ ＪＡＬ 、ＳＥＩＫＯ
♪ BOTH SIDES NOW MARC VAN ROON
♪ PRELUDE & YODEL PENGUIN CAFE ORCHESTRA
クリスマス
その聖なる夜に 赤々と灯る キャンドルの下で テーブルを囲む 愛し合う人々
それぞれの国で 歴史と文化が違うように
クリスマスの晩餐には 煌めく銀河の星の数ほどに 思い思いの心が込められています
さぁ これからクリスマスにまつわる 意外なお話をしながら
世界のクリスマス料理をご紹介しましょう
クリスマスの夜への 銀河のロマン飛行 素晴らしき世界の晩餐を巡る旅
今夜は フランスのお話から
フランスでは クリスマス・イヴのことを レヴェイヨン といいます
これは レヴェイエ 目覚めるから来た言葉
イエス・キリストが この世に目覚めた という意味なのでしょう
今では 大晦日などで 夜遅く食べる 豪華な食事のことも レヴェイヨン といいます
それだけクリスマスと 夜の御馳走は 深く結び付いているということなのでしょう
フランスのクリスマスといえば フォアグラと
ブッシュドノエルと呼ばれる 焚き木の形をした ケーキを思い出しますが
特に 古いしきたりを大切にする プロヴァンス地方では
グロ・スペ 大いなる晩餐で クリスマス・イヴの夜を過ごします
この グロ・スペ 準備から大変
まず テーブルの上に 純潔を表す 白い3枚のテーブルクロスを重ねて掛け
その上に 三位一体を表す 3本のキャンドルを立て 一人に3枚ずつ お皿を置きます
メインには 肉を使わない料理を食べますが 最も重要なのは デザート
最後の晩餐を行った キリストと 12使徒になぞらえて
13種類のデザートを テーブルに敷き詰めなければなりません
この 13種類のデザートは 地域や家によって違いますが
最も良く登場するのは オリーブオイルを使い オレンジの花で 香り付けした
ポンプアリュイル と呼ばれる 大きな丸い お皿のようなパン菓子
それと 白と黒のヌガーです
冬の 最も食材の少ない時期 13種類もの用意するのは 大変ですが
これも 熱い信仰心の表れなのでしょう
この見事に飾られた グロ・ステの テーブルは
クリスマスの魔法が消えないよう 暫く そのままにしておくそうです
この クリスマスの魔法
デザートだけでも 少し おすそ分けしてもらいたい気がします
♪ SLALOM MARDEN HILL
SOUND GRAFFITI
今週は クリスマスソングを特集します 今夜はその第一回 曲は…
♪ WONDERFUL CHRISTMASTIME PAUL McCARTONEY
♪ 天使たちのクリスマス BASIA
♪ 恋人たちのクリスマス MICHAEL BUBLE
♪ THE CHRISTMAS SONG NAT KING COLE
４曲続けて お聴きください
♪ CODICE D'AMORE PIERO PICCIONI
あと 2週間後に迫った クリスマス
ローマ ミラノに次ぐ イタリア第3の都市 ナポリの街も
華やかなイルミネーションやツリーに 彩られています
ナポリの繁華街といえば
ミラノとよく比較される 壮大なアーケード街 ガッレリア(Galleria)があります
この時期 最も賑わうのは 旧市街地の サン・グレゴリオ・アルメーノ通りです
この 狭くて長い通りには
クリスマスには欠かせない プレゼーピオを作る工房が ズラリと並んでいるからです
プレゼーピオとは イエスが誕生する場面を再現した
ヨーロッパでは クレーシュ と呼ばれる人形のこと
フランですは プロヴァンス地方の サントン人形が有名ですが
イタリアでは ここ ナポリの プレゼーピオです
このプレゼーピオ 陽気な ナポリの人々らしく
最近 人気を呼んでいるのが 話題の人物
オバマ大統領や ベルルスコーニ元首相 オペラ歌手のパヴァロッティさんを
モデルにした人形だそうです
ところで イタリアのクリスマスのお菓子といえば パネットーネが有名ですが
ナポリの伝統的な クリスマスのお菓子は ストゥルフォリです
この ストゥルフォリとは
小麦粉に 卵 砂糖を加えて 小さく玉状に丸めて 油でカラリと揚げたお菓子
味は 日本のかりんとうに似ています
この丸い ストゥルフォリを皿の上に載せ すりおろしたレモンの皮で風味付けをした後
蜂蜜や 粉砂糖を掛けて デコレーションします
見た目も可愛い この ストゥルフォリ ついつい手が出て後を引くのが 玉に瑕(きず)
青いナポリの海がとても似合う クリスマスの お菓子です
♪ CHRISTMAS TIME IS HERE VINCE GUARALDI