2011年8月23日(火) 提供 / JAL
♪ Clair De Lune B.J.Cole
♪ Wolke Sechs Henning Schmiedt
地球が生まれて46億年 人類が誕生して 200万年経ちます
もうすぐやってくる秋は 豊かな実りと 旅の季節
素晴らしい大自然と 人間の英知を求めて
今宵のジェットストリームは 世界遺産への旅に出ることにしましょう
エディンバラの街に ちょっとスモーキーな曇り空が よく似合います
ロイヤルマイルと呼ばれる 旧市街のなだらかな坂道
この石造りのメインストリートは
ハーフトーンの光の方が 一層 味わい深く見えるからです
世界遺産の街として知られる エディンバラ
この街に行くには もうすぐ 近くの空港までをつなぐ トラムが走るそうですが
今なら まだ鉄道がお薦め
ロンドンのキングス・クロス駅から 4時間半ほど 列車に揺られてみては如何でしょう
キャッスルロックという 大きな岩山の上にある エディンバラ城
ここから旧市街までの 石畳の坂道を歩くのが エディンバラの 一番の楽しみ方です
なだらかな坂が続く表通りを ゆっくり下るのも良いですが
少し勇気を出して 一歩路地に入ると クロースと呼ばれる 路地の階段が出迎えてくれます
向こうから人がやって来ると 肩が触れ合うような細い路地
この暗い迷路のような路地を歩いていると
いつも 必ず 推理小説を思い浮かべてしまうのは
この街で コナン・ドイルが生まれたせいかもしれません
夜 ちょっと人恋しくなって 泊まっているホテルの 脇のパブに入ると
既に酔った男たちが笑顔で迎えてくれます
「 日本から来たのか 」
そんな声とともに もう目の前には グラスに入ったスコッチが置かれています
「 最初の一杯は まず俺たちが奢らなきゃ 」
陽気なスコットランドの男たちの白い歯が 煙草の煙の向こうで 笑い掛けて来ます
♪ Harry Piers Penguin Cafe
サウンドグラフティ レイトサマーソング No.2
♪ Kiss Of Life Sade
♪ I Stand Alone Al Cooper
♪ After The Love Is Gone Air Play
♪ Oscarine Ballake Sissoko & Vincent Segal
壮大な白亜の霊廟 タージ・マハル これを見るには 少なくとも 二日は必要です
総大理石で 磨き上げられたタージ・マハル
太陽の光で 刻々とその美しさが変わり 特に早朝が 最も素晴らしいからです
首都のデリーから タージ・マハルのある アーグラまでは 急行に乗れば 2時間ほど
列車が着いたら まずは 力車に乗って タージ・マハルに向かいましょう
入場料は 外国人は750ルピー 1,400円ほど
インド人なら 20ルピーと 驚くほど違う値段に 少々不満を持っても
ゲートを潜れば 息を呑む その美しさに 全てを忘れてしまいます
正にシンメトリーの局地 どこから写真を撮っても 見事に画になるので
気が付くと 2~3時間はすぐに過ぎてしまいます
日が落ちる前に 近くのアーグラ城塞へ
ここから タージ・マハルの眺めは格別です
そもそも タージ・マハルは 愛する王妃のために シャー・ジャハーンが建てたお墓
作るのに あまりお金を使い過ぎて 王様の座を追われ
晩年は この城塞から 亡き王妃を偲び 涙を流し 過ごしたそうです
ここからタージ・マハルの姿が 夕日の中で寂し気なのは 王様の思いなのでしょうか
さて 翌朝は 暗い内にホテルを出て
目指すは 川を渡った タージ・マハルの対岸 裏の方から 渡し船が出ています
実はここは もう一つ 王様が自分のために 黒いタージ・マハルを建てようとした場所
黒と白のタージ・マハル この二つを橋で繋ぎ 永遠の愛の 証にしようとしたのです
早朝の 澄み切った静けさの中で見るタージ・マハルは 清楚で気品に溢れています
これほど王様に愛された王妃 一体 どれほど美しかったのでしょう
♪ シーベック・シーモア 中島ノブユキ