時代のウェブログ

イマを見つめて
提言します

卒業アルバムに加害少年の写真

2006年03月23日 17時00分00秒 | 学術・教育
長崎市で03年に起きた男児誘拐殺人事件で、当時中学1年だった加害少年(15)の在籍していた同市の中学校が、卒業アルバムに少年の写真を掲載し、保護者からの指摘でアルバムを回収していたことが22日、分かった。少年の同級生は今春卒業だが、中学校は「少年の写真を掲載しないことは事前に学校として決めていた。点検ミスで載せてしまった」としている。回収はほぼ終了しており、少年の写っている部分を修正して再度配布する予定という。
少年は03年7月1日、種元駿ちゃん(当時4)を誘い出し、駐車場ビルから突き落として殺害した。現在は児童自立支援施設「国立武蔵野学院」(さいたま市)に入所している。
(23日・日刊スポーツ)


この事件は酷い事件だった。現在でも生々しい記憶が残っている。
点検ミスって……!
学校関係者にとって、もうこの少年は点検ミスという程度の存在まで風化しているのだろうか?
米飯給食の日は箸を持参させることとか、運動会が雨天中止の時は通常授業に切り替えなどという事務的連絡のレベルとは全然違うのではないかと思うのだが……。

長崎県では、この約1年後に、小6女児による同級生刺殺事件(佐世保)が起こった。「あの少年の事件で県内すべての児童に生命の大切さを改めて教えた筈なのに、なぜ?」などと言われた物だが、現場がこれでは推して知るべしである。

回収して問題箇所を修正ということで、作り直しではないらしい。もともと整えられたレイアウトから1少年の部分だけを削除すれば、どのような修正方式を取っても、嫌でも目立つことだろう。少年の同級生にとっては、何十年の時が経過しようとも、嫌でもアルバムを見る度に事件を思い出すことになるだろう。そういう効果を狙って、事件を永久に風化させないための意図的なミスだったとするなら、ここまでの全発言を撤回してミスした当事者に敬意を表する。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿