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クレーン落下、重体の男性作業員死亡

2009年06月03日 23時28分00秒 | 社会・経済
クレーン落下、重体の男性作業員死亡。

筆者はUFOキャッチャーの達人である。どれぐらい達人かと言えば、いま使っているニンテンドーDSライトは500円の投資でUFOキャッチャーで獲得した。
最近『さんまのスーパーからくりテレビ』などで腕自慢の芸能人が出演して様々な技を披露しているが、UFOキャッチャーの極意はたった一言で言い表せる。
それは「重心」だ。景品の重心さえ正しく把握できれば、あとはアームを正確に操作する技術(←これは「慣れ」しかない)で取れる。逆に言うと、どんなにアームを正確に動かせても、重心を把握できなければ殆ど取れない。一度掴んで持ち上げたが景品が滑り落ちてしまうのは重心が狂っているせいだ。「惜しい」なんて叫びを聞くが、実は惜しくもなんともない。そういう風に出来ているのだ。

そんな筆者が昨今のクレーンを見ると、「ギリギリの安全設計っぽいなあ」と感じる。重心の点で。もちろん万全の設計をされているのは間違いないが、正しくない使い方をすればたちどころに事故を起こしてしまうように感じる。他の機器も安全設計がされているが、正しくない使い方をしてもある程度は耐えられるような余裕が感じられる。クレーンはその余裕がギリギリに思えてならない。これは都市事情が大きいのではないかと思う。限られたスペースしか取れない場所で最大限の作業をするためにはギリギリの設計にしなければパフォーマンスを発揮できないのではないか?
もちろん、だからといって「クレーンは全て危険」なんて言うつもりは無いが、決められた通りの正しい使い方をするのが絶対条件であろう。
今回の事故はまだ原因がハッキリしていないが、先の麹町で6人が負傷したクレーン車横転事故は距離や重量が不適切だったことが原因と見られている。「クレーン車と資材との距離を実際に測ることはなく、操縦者らの知識や経験に任されているという」とのことだが、まったくお寒い感じである。
UFOキャッチャーで失敗しても景品を取り損なうだけだが、本物のクレーンで失敗すれば尊い人命が失われるのであるから……。


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