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金曜特別ロードショー『キングコング』

2009年10月02日 23時15分18秒 | 生活・娯楽
金曜特別ロードショー『キングコング』(2005年・米)

特撮映画・怪獣映画が大好きなので、もちろん観た。
SFXが抜群の出来だった。コングはもちろん恐竜なども生きているようなリアリティがあった。虫が嫌いなので、巨大昆虫が襲ってくるシーンは気持ち悪くなるほどだった。((笑))

ところで『キングコング』は1933年に初めて製作された映画で、1976年にリメイクされている。2005年版キングコングは二度目のリメイクとなる。他にも『キングコング2』や日本で製作された『キングコング対ゴジラ』などキングコングが登場する作品があるが、これらは続編や亜流と見なしてよいと思うので、『キングコング』という作品は1933年と1976年、2005年の3作品と定義して良いだろう。
物語は南海の孤島に棲息する巨大類人猿が見世物としてニューヨークへ連れて来られ、大暴れして最後は殺される(←なんちゅうアバウトな説明じゃ)。
1933年のキングコングは資料的価値はあるが、現代では娯楽作品として見るにはいささか無理がある。これに対して1976年キングコングは傑作として評価され、現在でも十分に鑑賞に値する作品だと思う。でもアメリカ人は、もうこの作品は見たくないだろうな……と思う。
キングコングといえば美女を抱えてニューヨークの超高層ビルによじ昇るシーンが有名だが、1933年はエンパイアステートビルだった。これが1976年版では国際貿易センタービルに変わった。そう。9.11テロで崩壊したビルだ。たとえ映画とはいえ、アメリカ人はもう世界貿易センタービルが破壊されるシーンは見たくないだろう。9.11テロは2001年、そして2005年に新しいキングコングが製作された。
これは1976年キングコングを過去の物にするためにアメリカはどうしても製作しなければならなかった作品なのかなと感じる。
そんなふうに考えると、2005年版キングヒングの舞台が現代ではなく第1作が公開された1930年代にしているのは、そこら辺に大きな理由があるのかもしれない。勘ぐり過ぎかもしれないが……。