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イマを見つめて
提言します

子育て応援特別手当を支給停止の方針

2009年10月14日 18時23分00秒 | 政治
民主政府が子育て応援特別手当を支給停止の方針

自分に比べて周囲の人々は生活に余裕があるように見える。
「家族で海外旅行に行った」とか「クルマを買い換えた」なんて話を聞く。
ところが、じっくり話してみると「住宅ローンの返済を延ばしたので気晴らしに」とか「普通車から軽自動車に代えた」なんて内情を聞く。
周囲もそんなに楽ではないんだと、ちょっと安心したりする(笑)。

総選挙の時から自民党は、民主党のマニフェストについて「財源がない」と攻撃してきた。
これに対して、民主党は「無駄遣いを無くせば財源を確保できる」と主張しつづけてきた。

政権を取って、民主党は財源確保に四苦八苦している。野党のときは余裕あるように見えた国の財布が、いざ実際に握ってみたらそれほど余裕がなかったってところかな。筆者が他人の懐具合が良さそうに見えるのと一緒?

国交省や農水省などの予算を大幅に削って2兆円強の補正予算を減らしたことは評価したい。
でも、ここまでだろう。
「思ったほど自民党や霞ヶ関は無駄が少なかった」――そろそろ、そう認めたらどうか。

子ども手当てを政策のひとつの目玉にしてきた党が子育て応援特別手当を凍結するとは矛盾している。鳩山が配るのが良いお金で、麻生が配る予定だったのが悪いお金なんて事はない(笑)。受け取る方は同じだ。
既に支給準備を始めている自治体もあるのに……。

子育て応援特別手当を止めるくらいなら、むしろ子ども手当てに支給制限(※一定額以上の所得世帯には支給しない等)を加えたほうが現実的だろう。
それをしないのは「マニフェストを修正した」と言われたくない民主党の事情でしかない。
「やりたかったけど財源不足で修正せざるを得ませんでした」と言われる方が誠実で気持ちがよい。
旧政権が決めた国民のためになる政策まで廃止して、自党のマニフェスト実現だけを目指す党利党略は、かつて民主党が激しく非難した定額給付金支給などと全く変わらないレベルの愚策ではないか。