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織原城二被告無期懲役、しかし……

2007年04月24日 12時01分00秒 | 社会・経済
4月24日、東京地裁は、連続女性暴行事件で準強姦致死罪などに問われた会社役員・織原城二被告に対して、求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。栃木力裁判長は準強姦6件、オーストラリア人カリタ・リジウェイさんらに対する準強姦致死傷3件を有罪とし、ルーシー・ブラックマンさんに対するわいせつ目的誘拐、準強姦致死、死体損壊・遺棄は無罪とした。


この事件はルーシー・ブラックマンさん事件などとも表現されるが、多数の被害者が出た凶悪な事件。求刑通りの無期懲役は当然だろう。というか、むしろ求刑が無期懲役というのは公判前から検察側の負け。殺意を立証(※未必の故意も含めて)できず殺人罪ではなく準強姦致死罪で起訴ではね。さらにルーシーさん事件は状況証拠だけ。「推定無罪」が原則の刑事裁判では仕方ない。
判決が求刑通りなので検察側はたとえルーシーさん事件が無罪とされても控訴しないだろう。織原被告側は控訴するだろうが……。この判決で検察が控訴しないのはルーシーさんのご遺族はなんとも居た堪れないだろう。

ところで秋田の畠山鈴香被告の事件について、米山豪憲くん事件については有罪の可能性が高いが畠山彩香ちゃん事件に付いては見通しが立たないと書いたが、今回の判決を聞いて一層その思いを強くした。