6月には、梅とツツジは剪定したい。
一般的に、剪定を秋冬にするものと思
っている人が多い昨今ですが、それは
植木屋と見え張りさんの懐具合で、つ
まり、年末を綺麗に迎えたいという思
いがあり、落葉の散った11月中頃で
あれば植木屋が掃除してくれるとか、
新芽を出す4月頃までは木は動かない
ので概ね半年お庭に係わることが無い
というお得感も相まって秋冬に剪定し
ているのが一般論が出来上がる理由。
植木屋だって人様と同じく、年末には
忙しくして、正月には美味いものを食
いたいと。笑
がしかし、梅とツツジは6月がいい。
ついでに椿とサザンカも入れておきた
い。いずれも花木ですが、9月頃には
花芽を準備する性質上、前もって剪定
を済ませておくという意味で6月なの
ですが、秋に植木屋を呼んでスッキリ
させてなんて言うもんなら、花芽を切
り落とされて春に花が咲かないなんて
ことになる。
梅を6月に剪定する理由は、細枝の内
に枝先を止め、徒長枝がまだ細い内に
取り除き、不要枝を除いて整姿すると
養分が木全体に回って木の樹勢が落ち
付くからということです。
元気な梅の木を葉の落ちる冬まで置い
ておくと、枝が太くなり間延びし、徒
長枝はさらに太く長くなる。
結果として剪定し難い落ち着かない邪
魔者扱いにされる梅になる。
お庭は果樹園じゃないんだから。
梅個体の性にも拠りますが、初夏にハ
サミを入れておきますと、冬の剪定が
楽になります。
老木で勢いの無いものは、冬に一度剪
定するのみでも構わないというのはあ
りますが、梅は6月に整姿剪定し、葉
の落ちた冬に花芽を確認しながら少し
整えるのが良いと思います。
今まさに青梅がぶら下がっていると思
いますが、剪定ついでに収穫する。
そして、多少葉を透かしておくと、毛
虫が湧いても鳥が見つけて食ってしま
うのだ。
次に、ツツジは刈り込んでしまえば良
い。丸でも四角形でもいい一番簡単。
しっかり水を与えると生えそろって沢
山の花芽を付けます。
その後は、アジサイの花が終われば花
柄摘みをし、生垣などは一度刈り込ん
でおくと、秋の作業が捗ります。
いわゆる、夏剪定というもの。
枝は不用意に太らせない伸ばさないの
が、正しい庭木への対応ですが、結局
枝を太くしてしまうと切り難くなって
しまう。
まあ、自分の家に木を植えるのなら、
庭の大きさや近隣関係を考慮に入れて、
庭木の裏側に回って剪定作業ができる
空間を確保できるのかも少しは考えて
植えて欲しいところです。
ではでは。