打越正行の研究室 UCHIKOSHI Masayuki's laboratory

このブログでは、広島と沖縄で暴走族・ヤンキーの若者を対象とした参与観察調査をしてきた打越正行の研究を紹介しています。

生活に編み込まれる沖縄の構造と歴史

2019年05月30日 17時54分58秒 | その他の業績

 

■打越正行,2019年5月30日,「生活に編み込まれる沖縄の構造と歴史」反差別国際運動編『IMADR通信』198号,6-7.

 

 人びとの生活の営み方は、傍から見るとたいていは異質である。しかしそれは、当の本人からすると、きわめて当たり前のことを繰り返しているに過ぎない。つまり生活の形が異質であることと、それがきわめて平凡であることは矛盾しない。社会学の参与観察で描かなければならないことは、この異質な生活の平凡さである。その営みが、生活の文脈でいかにあたりまえとなり、日々繰り返されるにいたったのか、それをつかむことである。そして、その生活のなかに、沖縄の構造と歴史が編み込まれていることを明らかにすること、これが社会学の参与観察の課題である。

 本文では沖縄の建設現場における釘の踏み抜きをめぐって、上記の課題について紹介した。

 

反差別国際運動

 

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