打越正行の研究室 UCHIKOSHI Masayuki's laboratory

このブログでは、広島と沖縄で暴走族・ヤンキーの若者を対象とした参与観察調査をしてきた打越正行の研究を紹介しています。

更新情報(2022年)

2022年12月08日 12時03分10秒 | お知らせ
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論文(DL不可)「排除Ⅰ――不安定層の男たち」に『沖縄キリスト教短期大学紀要』、『生活指導研究』を追加する。
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製造業なき経済成長/談合なき建設業――建設業からみた『戦後』沖縄

2022年12月04日 11時44分32秒 | 口頭発表


■打越正行、2022年12月4日、「製造業なき経済成長/談合なき建設業――建設業からみた『戦後』沖縄」沖縄社会学会 第5回大会(沖縄県立看護大学、zoom).

概要
 本報告は、建設業に従事してきた労働者の現実から、沖縄の「戦後」について考察することを目的とする。
 結論から述べると、彼らが経験した沖縄の「戦後」とは、日本社会が経験した戦後とは異なる。戦後の日本社会は、製造業(重化学工業)がリードする経済成長を経験したのに対し、沖縄社会では製造業なき経済成長を経験した。また日本社会の経済成長にかげりが見え始めた1970年代になされた、建設業を通じた地方への再分配政策、そしてその象徴としての談合が沖縄の建設業にはほとんど定着しなかった。このように建設業から沖縄の「戦後」を捉えると、それは製造業なき経済成長と談合なき建設業によって特徴づけられる。
 沖縄の建設業に従事する労働者は、その異なる「戦後」を固有の社会関係をもとに生き抜いた。この過程でつくられた社会関係をつかむことから、「戦後」の沖縄社会が階層化される過程について迫る。

 

学会HP

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