打越正行の研究室 UCHIKOSHI Masayuki's laboratory

このブログでは、広島と沖縄で暴走族・ヤンキーの若者を対象とした参与観察調査をしてきた打越正行の研究を紹介しています。

沖縄的共同性の外部に生きる若者たち――暴力の日常と時間/空間感覚

2016年06月05日 16時38分07秒 | 口頭発表

■打越正行,2016年6月5日,「沖縄的共同性の外部に生きる若者たち――暴力の日常と時間/空間感覚」第23回子ども社会学会ラウンドテーブル(琉球大学).

概要
 打越報告では、「沖縄の暴走族・ヤンキー若 者たち、その後(科研課題番号:26780300)」 の成果を発表する。本研究は、沖縄の若者文化、なかでも暴走族やヤンキーの若者を対象とした文化研究として始めた。その後、バイクに乗ったりそれを見物していた男性の若者の多くは、(1)建築業(2)性風俗業(3)違法就労の3つの仕事に就いた。そして、その職業の移行過程で 強い役割を果たすのが「地元つながり」の存在であった。ここでいう「地元つながり」とは、中学の先輩-後輩関係にもとづき、卒業後も生活、就労、余暇などをともにするつながりのあり方をさす。都市部で流動的な雇用や個人化した生活のあり方が指摘される一方で、沖縄の下層の若者の地元つながりは、非移動で強固なものである。このように下層の若者は、産業構造や地域性をめぐって、生活や雇用の在り方は大きく異なる。そのような視点から、報告では建築業の若者を対象とし、地元つながりの現況、また建築業の再編にともなう地元つながりの動態について報告する。それらを通じて、貧困における暴力と時間感覚をめぐる関係について提起したい。

コーディネーター・司会:宮内洋(群馬県立女子大学文学部)
話題提供者1:打越正行(特定非営利活動法人 社会理論・動態研究所)
話題提供者2:上間陽子(琉球大学大学院教育学研究科)
討論者:新藤慶(群馬大学教育学部)


キーワード:沖縄的共同性,暴力,時間/空間感覚

欧文概要
(作成中)

プログラム

ニュースレター報告(宮内洋さん、新藤慶さん)
コメント
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