打越正行の研究室 UCHIKOSHI Masayuki's laboratory

このブログでは、広島と沖縄で暴走族・ヤンキーの若者を対象とした参与観察調査をしてきた打越正行の研究を紹介しています。

ゼミの軌跡(2020年度)

2021年03月31日 17時56分42秒 | お知らせ

2020年度前期「質的社会調査」


■岸政彦・石岡丈昇・丸山里美、2016、『質的社会調査の方法――他者の合理性の理解社会学』有斐閣. 

 

2020年度後期「卒論を書くために読む」


■上間陽子、2002、「現代女子高校生のアイデンティティ形成」日本教育学会編『教育学研究』69(3)、367p-378p.
■『顔のないヒトラーたち』(ジュリオ・リッチャレッリ監督、2015年、ドイツ、アットエンタテインメント、123分)
■前田拓也、2005、「パンツ1枚の攻防──介助現場における身体距離とセクシュアリティ」倉本智明編『セクシュアリティの障害学』明石書店、168p-208p.
■宮本常一、1984、「土佐源氏」『忘れられた日本人』岩波書店、131p-158p.
■石岡丈昇、2017、「癖の社会学」『現代思想(特集 社会学の未来)』45(6)、青土社、125p-139p.
■新谷周平、2002、「ストリートダンスからフリーターヘ――進路選択のプロセスと下位文化の影響カ」日本教育社会学会編『教育社会学研究』71、151p-170p.
■丹野清人、2011、「グローバル化時代の働き方を考える」、西澤晃彦編『労働再審4 周縁労働力の移動と編成』大月書店。43—72
■石岡丈昇、2018、「なぞること/立てること――対象の再構成について」『ソシオロジ』62(3)、61p-67p.
■Paul E. Willis, 1977, Learning to labour : how working class kids get working class jobs, Gower.(=1996、熊沢誠・山田潤訳『ハマータウンの野郎ども――学校への反抗・労働への順応』筑摩書房.)

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『地元を生きる』合評会

2021年03月22日 14時27分33秒 | お知らせ


 沖縄の社会学的研究は、これまで「沖縄的共同性」という概念/特質を中心として展開されてきました。沖縄は、ゆるやかにつながったネットワークの社会であり、地縁と血縁を優先するインフォーマルなムラ社会的規範によって支配される社会として描かれてきたのです。
 しかし、いうまでもなく、すべての沖縄の人びとが一様にそうした規範に従って生きているわけではありません。そうした規範のただなかで暮らす人びともいれば、そこから離脱し、近代的で安定した暮らしを営む人びともいます。あるいは、そこから排除され、より過酷な状況のなかで生きざるをえない人びともいるでしょう。
 『地元を生きる』プロジェクトに集まった4名は、それぞれ「安定層」「中間層」「不安定層」の沖縄の人びとを対象にフィールドワークと聞き取り調査をおこない、かれらがその具体的な生活のなかで「沖縄的共同性」(ここではそれを「地元」と呼ぶ)をどのように経験しているかを描きました。特に上間陽子は、不安定層の女性たちが、貧困と暴力とが重なる、きわめて深刻な状況にあることを明らかにしました。
 このようにして私たちは、「階層とジェンダー」という視点から、いわば沖縄社会を「書き直した」のです。
 このたび、吉川徹先生(大阪大)と轡田竜蔵先生(同志社大)をコメンテーターにお迎えし、社会学的な観点からこのプロジェクトがどのように評価され、どのように批判されるかについて、じっくりと議論したいと思います。
 みなさまのご参加を心待ちにしています。

日時:2021年3月22日(月)19:00から
参加費:無料
予約方法:以下のフォームからお申し込みください。

https://docs.google.com/forms/d/15zlHCmbWgMncQq6oWYwqsUUAxnqAoc-ur6wxiRVtrvo/edit?fbclid=IwAR1TYC8x8PWHD1CG3QoKOVbjjbYxFPGc4IM-hirT6I07d_JTVHjamUh4uMM


開催方法:zoom
※ zoomのリンクは、1時間前にメールでお送りします。
※ 申し込みいただいた方には、後日アーカイブ動画(youtube)のURLをお送りします。
問い合わせ: uchikoshimasayukiあっとまーくgmailどっとcom(打越正行)

コメント:
 轡田竜蔵(同志社大)
 吉川徹(大阪大)
リプライ:
 岸政彦(立命館大)
 打越正行(和光大)
 上原健太郎(大阪国際大)
 上間陽子(琉球大)

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「暴力の理解社会学――沖縄の建設現場での参与観察をもとに」

2021年03月18日 14時17分02秒 | 口頭発表

公開講座が開催されます。

一般公開ですので、関心がある方はぜひご参加ください。

 

テーマ:暴力の理解社会学――沖縄の建設現場での参与観察をもとに
報告者:打越 正行(和光大学・講師)
日時:2021年3月18日(木)14:00~16:00

場所:オンライン開催(ZOOMで配信

主催:九州大学人間環境学府多分野連携プログラム「子どもの育ちを支える協同関係の構築にむけて~福祉と教育を結ぶ領域横断的基礎研究~」

 

ご参加を希望される方は、下記より申込をお願いいたします。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfNltGeaLtlWl0Z76MJXEAHKakxMqGUu7Oaosa58olMeC1YzQ/viewform?usp=sf_link

公開講義前日に、ご登録いただいたメールアドレスに、開催場所のURLをお送りいたします。 

本研究会は大学院科目「学際連携研究法」の授業の一環です。

 

ホームページ

 

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