■打越正行,2014年5月10日,「沖縄的共同体の外部に生きる――ヤンキー若者たちの生活世界」谷富夫・安藤由美・野入直美編著『持続と変容の沖縄社会――沖縄的なるものの現在』ミネルヴァ書房、108-131.(全304ページ、ISBN-10: 4623070344、4950円)
概要
本章は,かつて暴走族で活動し,現在建築作業員として働くヤンキーの若者たちのモノグラフを中心に構成される.以下で詳述するように,彼らは沖縄的生活様式を身につけず,沖縄的共同体の外部に生きる若者たちである.彼らの生活と視角から,「沖縄的なるもの」の葛藤を考察する手がかりを提示することが本章の目的である.
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ミネルヴァ書房
目次
はじめに
第1章 沖縄的なるものを検証する(谷 富夫)
第2章 本土移住と沖縄再適応(野入直美)
第3章 成人期への移行とUターン(安藤由美)
第4章 ウチナーンチュの生活世界(二階堂裕子)
第5章 沖縄大卒者のローカル・トラック(上原健太郎)
第6章 沖縄的共同体の外部に生きる(打越正行)
第7章 琉球華僑(八尾祥平)
第8章 本土出身者の移住をめぐる選択と葛藤(須藤直子)
第9章 沖縄ハンセン病者の排除と移動(中村文哉)
第10章 名護市辺野古と米軍基地(熊本博之)
第11章 軍民境界都市としてのコザ(山孝史)
第12章 戦後沖縄都市の形成と展開(波平勇夫)
第13章 西表島戦後開拓集落の地域形成(越智正樹)
書評(新城和博さん)
書評(嘉目克彦さん)
書評(杉本久未子さん)