打越正行の研究室 UCHIKOSHI Masayuki's laboratory

このブログでは、広島と沖縄で暴走族・ヤンキーの若者を対象とした参与観察調査をしてきた打越正行の研究を紹介しています。

夜から昼に移る――ライフステージの移行にともなうつながりの分化と家族像

2017年07月08日 22時29分37秒 | 口頭発表
■打越正行,2017年7月8日,「夜から昼に移る――ライフステージの移行にともなうつながりの分化と家族像」第10回東海社会学会シンポジウム「若者・子どもの貧困を問い直す――この10年で何が継続し、何が変わったのか?」(名古屋大学)

概要
 本報告は2007年に、暴走族の見物をするギャラリーとして活動していた女の子たちの、その後10年にわたる移行調査である。
 その当時、10代後半だった彼女たちは、キャバクラで働きながら、頻繁に深夜の公道で暴走族見物をしていた。そのように夜に働き、夜に活動していた彼女らは、現在、育児や仕事で昼の生活に移った。
 夜の世界から昼の生活に移ることは、単に転職を意味する移行ではなかった。その過程では主に2つの困難に直面した。1つ、さまざまな困難を緩和・無化してきた女子つながりが、ライフコースを移行するにあたり分化していくこと。2つ、分化した女子つながりから遠ざかった彼女らは、「家族像」に依拠しながら生活をつくりあげていくこと。これらの過程を描くことで、夜から昼へ移ることの彼女たちの合理的選択の理解を試みる。

キーワード:
移行、つながり、家族像

報告
後藤 澄江(日本福祉大学)
浅野 文秀(名古屋ふれあいユニオン運営委員長)
打越 正行(社会理論・動態研究所)

討論者
渋谷 典子(参画プラネット)
樫村 愛子(愛知大学)

司会
松宮 朝 (愛知県立大学)
人見 泰弘(名古屋学院大学)

欧文概要
(作成中)


プログラム


ニュースレター(新藤慶さん)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする