打越正行の研究室 UCHIKOSHI Masayuki's laboratory

このブログでは、広島と沖縄で暴走族・ヤンキーの若者を対象とした参与観察調査をしてきた打越正行の研究を紹介しています。

このホームページについて

2050年04月15日 23時00分59秒 | お知らせ


 訪問していただきありがとうございます。

 ここは所属先の社会理論・動態研究所や所属していた都立大、研究者情報検索のRead&ResearchmapFieldnetに掲載させてもらっている、私の論文や口頭発表のリストをまとめたブログ形式のホームページです。そちらも更新しますが、運営が本人でないため最新情報はこっちに掲載します。

 ここに掲載している論文や口頭発表などは、すべて広島や沖縄で貴重な話を聞かせていただいた方々のおかげでできあがったものです。それらの概要などを公開しています。ぜひご覧になっていただき、興味があればご連絡ください。

 できれば、すべての論文を読んでもらいたいですが、私の研究の中身や方法を簡潔に知ってもらえるものとしては、以下の3本をおすすめします。

(1)「建築業から風俗営業へ――沖縄のある若者の生活史と〈地元〉つながり」
(2)「暴走族のパシリになる――『分厚い記述』から『隙のある調査者による記述』へ」
(3)「つくられたしーじゃ・うっとぅ関係――沖縄の建設業の社会史」

 もちろん、これら以外の論文も読んでもらえれば大変ありがたいです。

 以下、簡単な研究の紹介です。

 かつては広島市と関東圏、そして沖縄で暴走族やヤンキーの若者の参与観察を行ってきました。すべての土地で出会いに恵まれていることに感謝しています。調査では暴走族のアジトに通い、下積みを重ねてきました。その結果、パシリから中堅クラスにポジションが変わりつつあると感じていましたが(2010年夏)、それは単なる勘違いでした(2011年夏)。それどころか、ビーチパーティの場所取りを頼まれたのに車内で昼寝したり、釣り大会の移動中にディーゼルの現場号にガソリンを給油するといったありえないミスを繰り返してしまい、パシリさえも降ろされそうです(2012年夏)。バイクに乗ったりそれを見物していた若者たちも現在では、サラ金の回収業、台打ち、性風俗店の経営、ボーイ、型枠解体業、鳶、塗装、彫師、バイク屋、ホスト、キャバクラ、弁当屋、主婦になりました。彼・彼女たちへの継続調査を現在も行っています。

2016年4月、やっとのことで、首都大にて博士号(博士:社会学)を取得しました。引き続き、調査・研究に邁進します。

博士論文

ダウンロード可能な論文などは以下の書庫からどうぞ
打越正行の研究室(書庫)

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更新情報(2021年)

2021年07月02日 08時42分45秒 | お知らせ
■210531
 
■210502
■210319
論文(DL不可)「排除Ⅰ――不安定層の男たち」に「書評(読書人、田仲康博)」を追加する。
 
■210227
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学校を去る訳――地元建設業に生きる沖縄のヤンキーたち

2021年07月01日 18時30分19秒 | 論文(DL不可)


■打越正行、2021年7月1日、「学校を去る訳――地元建設業に生きる沖縄のヤンキーたち」教育科学研究会編『教育』旬報社、905: 78-83.


旬報社

アマゾン

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沖縄のヤンキーの若者と地元――建設業と製造業の違いに注目して

2021年05月30日 08時45分00秒 | 口頭発表


■打越正行、2021年5月30日、「沖縄のヤンキーの若者と地元――建設業と製造業の違いに注目して」日本平和学会2021年度春季研究大会ラウンドテーブル『「沖縄問題」の本質とは何か』(山形大学)

 

報告要旨
 本報告では、沖縄の周辺層に生きるヤンキーの若者たちが地元を介して建設業に移行する過程を対象とする。その過程は日本社会(沖縄を除く、以下同様)の周辺層の若者が、家庭や学校を基盤として工場労働者となる移行過程とは質的に異なるものであること、その差異は沖縄の基幹産業である建設業と日本社会の分厚い製造業の間にある分断によって生じるものであるということについて述べる。本報告から導かれる「沖縄問題の本質」とは、「骨抜きにされた自治」にあることを指摘する。


企画趣旨
 本部会は2020年5月に刊行された『平和研究』54号(特集:「沖縄問題」の本質)の執筆者および編集担当を中心に構成されるラウンドテーブルである。
 沖縄には日米安保条約に基づく米軍基地が集積し、日本国憲法による平和主義を享受できていない。このような状況は日米安保体制を基調とする戦後の安全保障政策の中で形成されてきた。なぜ日米安保体制の矛盾が「沖縄」に集中したのであろうか。その問いに答えるためには、日本と沖縄の関係、東アジアにおける沖縄の在り方、さらには沖縄自体に内在する要因とその相互作用までを捉えなくてはならない。そこで54号では「沖縄問題」には「本質」があるとあえて仮定し、その形成要因と過程を学術的に詳らかにすることを目的とした。
 そこでは小松寛が「巻頭言」にて平和研究における沖縄問題とは、どのような平和のあり方を選び、その実現のために適した政体を選ぶ、「平和」と「自立」の組み合わせをめぐる議論であったと論じた。島袋純は沖縄の有する自己決定権の正統性を日本政府による差別的政策と国際人権法から説き起こした。これに対し鳥山淳は、自立への掛け声の下で等閑視される沖縄内部の「惨憺たる状況」から再考を求める。打越正行の論稿はその沖縄内部に迫る民族誌である。戦後沖縄では製造業が発展せず、その歪みは日本型福祉の欠如という形で現れていた。そして、上杉勇司は日米の軍事戦略を論じた上で、日米安保体制の枠内で沖縄の負担軽減を実現するには、基地を全国で担う国民の覚悟が必要だと指摘した。
 以上の成果を踏まえた上で、本部会ではまず執筆者間での対話を通して、「沖縄問題」の本質について議論を深めていく。そして熊本博之は編集担当として、平良好利は非会員の立場から議論に参加し、本号の意義とこれからの沖縄問題の展望について語り合う。

 

パネリスト:
 島袋純(琉球大学)
 鳥山淳(琉球大学)
 打越正行(和光大学)
 上杉勇司(早稲田大学)

討論:
 熊本博之(明星大学)
 平良好利(中京大学)

司会:
 小松寛(成蹊大学)

 

報告レジメ

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書評『交差する辺野古――問いなおされる自治』――「決定権なき決定者」の選択

2021年05月02日 18時51分53秒 | その他の業績

■打越正行,2021年5月2日,「書評『交差する辺野古――問いなおされる自治』――『決定権なき決定者』の選択」琉球新報(2021年5月2日、朝刊)(https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1315134.html, 2021.5.2).

 

対象図書
■熊本博之、2021年、『交差する辺野古――問いなおされる自治』勁草書房.

 

 本書は、辺野古集落に住む人々が、普天間基地移設問題といかに対峙(たいじ)してきたのかについて描かれた辺野古抵抗史である。2010年5月、辺野古区行政委員会は、普天間代替施設の辺野古沖への建設を条件付きで容認する決議を行った。著者は「なぜ辺野古は、自らの生活環境の悪化につながる新たな基地の建設を、条件つきながら容認しているのか」と本書で問う。その問いに、17年以上にわたり通って体得した辺野古の生活の論理と時間から迫る。

 

琉球新報(書評)

 

アマゾン(書評した本)

 

勁草書房(書評した本)

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『地元を生きる』合評会

2021年03月22日 14時27分33秒 | お知らせ


 沖縄の社会学的研究は、これまで「沖縄的共同性」という概念/特質を中心として展開されてきました。沖縄は、ゆるやかにつながったネットワークの社会であり、地縁と血縁を優先するインフォーマルなムラ社会的規範によって支配される社会として描かれてきたのです。
 しかし、いうまでもなく、すべての沖縄の人びとが一様にそうした規範に従って生きているわけではありません。そうした規範のただなかで暮らす人びともいれば、そこから離脱し、近代的で安定した暮らしを営む人びともいます。あるいは、そこから排除され、より過酷な状況のなかで生きざるをえない人びともいるでしょう。
 『地元を生きる』プロジェクトに集まった4名は、それぞれ「安定層」「中間層」「不安定層」の沖縄の人びとを対象にフィールドワークと聞き取り調査をおこない、かれらがその具体的な生活のなかで「沖縄的共同性」(ここではそれを「地元」と呼ぶ)をどのように経験しているかを描きました。特に上間陽子は、不安定層の女性たちが、貧困と暴力とが重なる、きわめて深刻な状況にあることを明らかにしました。
 このようにして私たちは、「階層とジェンダー」という視点から、いわば沖縄社会を「書き直した」のです。
 このたび、吉川徹先生(大阪大)と轡田竜蔵先生(同志社大)をコメンテーターにお迎えし、社会学的な観点からこのプロジェクトがどのように評価され、どのように批判されるかについて、じっくりと議論したいと思います。
 みなさまのご参加を心待ちにしています。

日時:2021年3月22日(月)19:00から
参加費:無料
予約方法:以下のフォームからお申し込みください。

https://docs.google.com/forms/d/15zlHCmbWgMncQq6oWYwqsUUAxnqAoc-ur6wxiRVtrvo/edit?fbclid=IwAR1TYC8x8PWHD1CG3QoKOVbjjbYxFPGc4IM-hirT6I07d_JTVHjamUh4uMM


開催方法:zoom
※ zoomのリンクは、1時間前にメールでお送りします。
※ 申し込みいただいた方には、後日アーカイブ動画(youtube)のURLをお送りします。
問い合わせ: uchikoshimasayukiあっとまーくgmailどっとcom(打越正行)

コメント:
 轡田竜蔵(同志社大)
 吉川徹(大阪大)
リプライ:
 岸政彦(立命館大)
 打越正行(和光大)
 上原健太郎(大阪国際大)
 上間陽子(琉球大)

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「暴力の理解社会学――沖縄の建設現場での参与観察をもとに」

2021年03月18日 14時17分02秒 | 口頭発表

公開講座が開催されます。

一般公開ですので、関心がある方はぜひご参加ください。

 

テーマ:暴力の理解社会学――沖縄の建設現場での参与観察をもとに
報告者:打越 正行(和光大学・講師)
日時:2021年3月18日(木)14:00~16:00

場所:オンライン開催(ZOOMで配信

主催:九州大学人間環境学府多分野連携プログラム「子どもの育ちを支える協同関係の構築にむけて~福祉と教育を結ぶ領域横断的基礎研究~」

 

ご参加を希望される方は、下記より申込をお願いいたします。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfNltGeaLtlWl0Z76MJXEAHKakxMqGUu7Oaosa58olMeC1YzQ/viewform?usp=sf_link

公開講義前日に、ご登録いただいたメールアドレスに、開催場所のURLをお送りいたします。 

本研究会は大学院科目「学際連携研究法」の授業の一環です。

 

ホームページ

 

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更新情報(2020年)

2020年12月30日 10時55分48秒 | お知らせ
 
■210227
 
 
■201225
■201221

論文(DL不可)「排除Ⅰ――不安定層の男たち」に『読売新聞』書評のリンクを追加する。

 
■201211

論文(DL不可)「排除Ⅰ――不安定層の男たち」に新聞、雑誌等の書評を追加する。

 
■201202
 
 
■200926
■200826
■200816

その他の業績「丸山里美『女性ホームレスとして生きる』――調査する執念」を追加する。

 
■200620

その他の業績『沖縄タイムス』コラム「うちなー見聞録」に「生活を守るという闘い――分断を超えて」を追加する。

 
■200602

論文(DL不可)「ヤンキーと地元――解体屋、風俗経営者、ヤミ業者になった沖縄の若者たち」に「『香川大学国文研究』(紹介:渡邊史郎、44号)」を追加する。

 
■200531
 
 
■200516

その他の業績『沖縄タイムス』コラム「うちなー見聞録」に「景気関係なき雇用重要――新型コロナと建設業」を追加する。

 

■200418

その他の業績『沖縄タイムス』コラム「うちなー見聞録」に「言語が社会生活を制約――ヤンキーうちなーぐち」を追加する。

 

■200417

■200323

その他の業績『沖縄タイムス』コラム「うちなー見聞録」に「外部化した沖縄建設業――学校を去る若者」を追加する。

 

■200215

その他の業績『沖縄タイムス』コラム「うちなー見聞録」に「失業を恐れて保守的に――革命のない大富豪」を追加する。

 

■200121

その他の業績『沖縄タイムス』コラム「うちなー見聞録」に、これまでの記事(第1回から6回)のDLリンクをはりました。

 

■200120

その他の業績『沖縄タイムス』コラム「うちなー見聞録」に「適正評価ないとつらい――肉体労働者の技術」を追加する。

 

■200117
■200107

 

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ヤンキーうちなーぐちの言語社会学試論

2020年12月08日 12時32分16秒 | 論文(DL可能)

 

■打越正行、2020年12月8日、「ヤンキーうちなーぐちの言語社会学試論」沖縄国際大学南島文化研究所編『南島文化』43号、43p‐81p.

 

概要

 本稿は、沖縄のヤンキーの若者たちが話す「ヤンキーうちなーぐち」を言語社会学の視点から考察することを目的とする。彼ら自身がその言語を話すことをどのように意味づけており、その言語行動は彼らの集団や関係性でどのような機能を果たすのか、そしてそれは現在どのように変化しているのかについて描く。
 まずは、彼らの用いる言語を考察する際に言語社会学の視点が有効であることについて述べる。それにより、言語使用だけではなく、言語行動が生じる社会的体系とその変化に焦点をあてることができる。その問題意識にもとづき、彼らの生きる地元について概観する。彼らの言語行動がなされる地元は、地域別、世代別に分化した社会というより、階層差や職業によって分化した社会である。最後に変化する言語使用の事例をもとに社会的体系の動態に迫る。
 2000年代、沖縄のヤンキーの若者がヤンキーうちなーぐちを話すことは、ヤンキーとしての誇りとなり、地元で生活し働く条件であり、それを仲間集団に誇示する機能を果たした。しかしその後、建設業界の受注工事額は縮小し続け、少子化も進んだ。それにより2010年代には建築現場に彼らが定着することが困難となった。彼らが習得した言語は、学校や中間層からは距離があり、ほぼ地元つながりや建設業でのみ通用するものであった。ゆえにそれは最後の砦としての「地元からの排除」となり、彼らはその言語状況による固有の困難を経験した。

 

UCHIKOSHI Masayuki, 2020, An Essay on the Sociolinguistics of Yankī Uchinaaguchi, Institute of Ryukyuan Culture Okinawa International University, NANTO BUNKA, no.43, 43p-81p. 

 

Abstract
 This article aims to examine, from a sociolinguistic perspective, the “Yankī Uchinaaguchi ” spoken by young Okinawan delinquents . We will describe how juveniles attach meaning when speaking this language, the functions that this linguistic behavior serves in their respective groups and relationships, and how this is currently changing.
 We will first explain the effectiveness of the sociolinguistic perspective when examining the language they employ. This approach allows us to focus not only on language use but also on the social system created by linguistic behavior and the changes to that system. With these issues in mind, we will give an overview of the local areas in which they live. These local areas in which their linguistic behavior is undertaken are communities differentiated according to class differences and occupation rather than by region or generation. Finally, we will turn our attention to social system dynamics, using examples of changing language use.
 In the 2000s, the speaking of Yankī Uchinaaguchi by young Okinawan delinquents  was a mark of pride in being a juvenile delinquent, a condition of living and working in the local area, and performed the function of displaying this  among themselves.  However, there followed a continued decline in both birthrate and the number of projects in the construction industry, making it difficult for them to establish themselves on construction sites in the 2010s.  Their acquired language, distanced from school and the middle class, could be used only within local connections and in the construction industry. Consequently, this amounted to an “exclusion from the local area” that had been their last stronghold, and they have experienced the difficulties inherent in this linguistic situation.

ダウンロード

 

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社会のなかの人生を描く

2020年11月20日 10時22分28秒 | お知らせ

 

トークイベントのお知らせです。

皆さま、お誘いあわせのうえご参加ください。


【イベント情報】

『地元を生きる』(ナカニシヤ出版)・『海をあげる』(筑摩書房)刊行記念

岸政彦×打越正行×上原健太郎×上間陽子トークイベント

「社会のなかの人生を描く」

日時:2020年11月20日(金)19:30-

オンライン開催

参加費:1300円~

 

あるひとりの人生を描くとはどういうことか。
ささやかな「生活の断片」を通じて沖縄社会はどうみえるのか。

沖縄で共同研究をおこなった岸政彦さん、打越正行さん、上原健太郎さん、上間陽子さんによる新刊『地元に生きる』と、上間さんの初エッセイ集『海をあげる』の刊行を記念して、4人が語り合います。

岸政彦・打越正行・上原健太郎・上間陽子
『地元を生きる』(ナカニシヤ出版・先行販売中)
階層格差という現実のなかで生きられる沖縄的共同性──。
膨大なフィールドワークから浮かび上がる、
教員、公務員、飲食業、建築労働者、風俗嬢……
さまざまな職業の人びとの「沖縄の人生」。

ナカニシヤ出版

アマゾン

上間陽子『海をあげる』(筑摩書房・10/下旬発売)
どうして目の前の日々が、ここまで政治とつながらないのか。
沖縄に暮らす著者は、自らの声を聞き取ろうとする。
『裸足で逃げる』から3年、初めてのエッセイ集。

筑摩書房

アマゾン

 

https://peatix.com/event/1651880

 

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『理論と動態』13号

2020年11月10日 10時58分31秒 | 理論と動態

■社会理論・動態研究所編,2020年11月10日,『理論と動態』第13号.

 

私が所属している研究所の研究紀要です。目次は以下の通りです。

 

■目次■

■巻頭言

「関与」志向のフィールドワーカーの関門  松田 素二

 

■特集:移民の統合/共生をめぐる理念・再考

特集を編む

移民の統合/共生をめぐる理念・再考――実践・現実からの再構築  髙谷 幸

地域における「多文化共生」の源流――1970-80年代の大阪府豊中市における在日朝鮮人教育を事例に  安岡 健一

韓国における移住女性人権運動の生成と展開――多文化家族政策をめぐる政府への抵抗と交渉を中心に  徐 阿貴

多文化共生と排外主義――排外主義との対峙をめぐる2つの論理  樋口 直人

 

■翻訳論文

スーパーダイバーシティとその含意  スティーブン・バートベック 齋藤 僚介・尾藤 央延訳

 

■投稿論文

「外国人の人権」再審――在留資格の歴史社会学からアプローチする同性婚国際カップルの法的保護  丹野 清人

過疎集落の持続性と農村女性の地位向上の契機――起業論を超えて  坂本 真司

藤田省三と鶴見俊輔における断片的思考の相違  黒岩 漠

 

■研究ノート

「昭和天皇の戦争責任」とは何か――その所在と問題を整理する  井手 靖子

社会の動態的理論について

『理論と動態』投稿規程

『理論と動態』執筆要項

研究断想  石岡 丈昇

査読委員一覧

ジャーナル価格改定のお知らせ

 

各論文は社会理論・動態研究所のホームページにて販売しております。

 

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社会の海に潜る──フィールドワーカーが語る沖縄というフィールド

2020年10月24日 16時19分24秒 | お知らせ

トークイベントのお知らせです。

皆さま、お誘いあわせのうえご参加ください。

 

【イベント情報】
「地元を生きる」刊行記念
社会の海に潜る──フィールドワーカーが語る沖縄というフィールド

日時:2020年10月24日(土)OPEN 18:00 / START 19:00
場所:Loft PlusOne West
観覧・配信視聴について
 観覧チケット:¥2,000※要1オーダー¥500以上(18:00開場 / 19:00開演)
 配信チケット:¥1,000(19:00〜20:00予定)

【出演】
岸政彦
上原健太郎

【リモート出演】
打越正行
上間陽子

 岸政彦・打越正行・上原健太郎・上間陽子という、沖縄研究の最前線を走る4名が、8年の歳月を費やして完成させた『地元を生きる──沖縄的共同性の社会学』(ナカニシヤ出版)。
 その刊行を記念して、著者4名(うち2名はオンライン参加)によるオフラインイベントを開催。

 今回は特に、その「調査のやり方」についてじっくり語る。
 「沖縄」は、これまで社会学や人類学、あるいはジャーナリズムなどでどのように語られてきたのか。
 そして著者たちは、どのような調査によってそれを乗り越えようとしたのか。
 4名による沖縄でのフィールドワークは、どのように計画され、どのように進行し、そしてそこに、どのような困難が存在したのだろうか。

 岸政彦と上原健太郎が現場でオフライン参加、打越正行と上間陽子は東京と沖縄からオンライン参加し、本書の「舞台裏」について縦横に語り合う。

 前半1時間はオンライン配信されますが、後半部分はは会場内のみの完全オフラインでおこないます!
 果たしてどんな話が聞けるのか!?
 ぜひご参加を!!
※会場での書籍販売あり、終演後はサイン会も行います。

ナカニシヤ出版

 

アマゾン

 

詳細&予約は以下のリンクよりご確認ください。

https://www.loft-prj.co.jp/schedule/west/157557

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排除Ⅰ――不安定層の男たち

2020年10月20日 16時59分18秒 | 論文(DL不可)

■打越正行、2020年10月20日、「排除Ⅰ――不安定層の男たち」岸政彦・打越正行・上原健太郎・上間陽子編著『地元を生きる――沖縄的共同性の社会学』ナカニシヤ出版、263p-370p.(全472ページ、ISBN:978-4779514975)

 

 沖縄の共同体が階層やジェンダーによって表れ方が異なることについて、具体的には安定層、中間層、下層、女性のそれぞれの実態を各共同研究者が描いた。打越は、暴走族から建築業に就く下層の若者たちを対象とし、彼らが沖縄の共同体から排除され、自身で作り上げる関係へと拘束されていく様子を描いた。

 

■目次
序文――沖縄にとって「地元」とは何か(岸 政彦)

第一章 沖縄の階層格差と共同性(上原健太郎)
      一 沖縄の経済と階層
      二 「共同体の島」としての沖縄

第二章 距離化――安定層の生活史(岸 政彦)
      一 安定層の生活史調査
      二 「よそ者はよそ者なんですね」――公務員・男性・一九六四年生まれ
      三 「沖縄ってすごく階層社会」――教員・男性・一九七三年生まれ
      四 「彼方にある沖縄」――教員・男性・一九五五年生まれ
      五 「地元捨てたんですよね」――高校教師・女性・一九七二年生まれ

第三章 没入――中間層の生活史(上原健太郎)
      はじめに
      一 調査概要
      二 タカヤの「夢」
      三 地元の同級生と合流
      四 若者集団Yの結成
      五 オープン間近の状況
      六 ネットワークの活用・創造・維持
      七 互酬性と没入
      おわりに

第四章 排除Ⅰ――不安定層の男たち(打越正行)
      はじめに――終わらないパシリ
      一 暴走族のアジトへ
      二 暴走族から建築業へ
      三 沖縄的共同体の外部に生きる――〈共同体からの排除〉
      四 終わらないパシリ――〈共同体への拘束〉
      五 沖縄の下層の若者と共同体
      エピローグ

第五章 排除Ⅱ――ひとりで生きる(上間陽子)
      はじめに――沖縄の地域社会
      一 援助交際開始・前
      二 家を出る
      三 家に帰る
      四 帰ってきた場所といま

あとがき

 

■内容説明
階層格差という現実のなかで生きられる沖縄的共同性──。

膨大なフィールドワークから浮かび上がる、
教員、公務員、飲食業、建築労働者、風俗嬢……
さまざまな人びとの「沖縄の人生」。


ここにあるのは、私たちがたまたま出会った、小さな、ささやかな断片的な記録である。しかしこの「生活の欠片たち」を通じて、私たちなりのやり方で沖縄社会を描こうと思う。
……
私たち日本人は、一方で「共同性の楽園」のなかでのんびりと豊かに生きる沖縄人のイメージを持ちながら、他方で同時にその頭上に戦闘機を飛ばし、貧困と基地を押し付けている。
本書は、少なくともそうした沖縄イメージから離脱し、沖縄的共同体に対するロマンティックで植民地主義的なイメージが、基地や貧困とどのように結びついているかを、日本人自身が理解するための、ささやかな、ほんとうに小さな一歩でもあるのだ。――序文より

 

ナカニシヤ出版

 

アマゾン

 

紀伊国屋書店

 

■新聞

『沖縄タイムス』(書評:糸数温子、2020.10.24)


『琉球新報』(書評:山田哲也、2020.11.1)

 

『毎日新聞』(2020.11.14)

 

『北海道新聞』(書評:水原涼、2020.11.22)

『西日本新聞』(書評:水原涼、2020.12.12)

 

『信濃毎日新聞』(書評:安田浩一、2020.12.12)

『中国新聞』(書評:安田浩一、2020.12.13)

『神戸新聞』(書評:安田浩一、2020.12.13)

 

『読売新聞』(書評:橋本倫史、2020.12.13)

 

『朝日新聞(夕刊大阪版)』(紹介:滝沢文那、2020.12.16)

 

『図書新聞』(紹介:坂野徹、12月19日号)

 

『読書人』(書評:田仲康博、3382号)

 

■雑誌

『コロンブス』(紹介:渡辺晶、2020年12月号)

 

■放送
「おきなわ HOTeye」(NHK沖縄、2020.11.4)

 

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丸山里美『女性ホームレスとして生きる』――調査する執念

2020年08月18日 22時36分57秒 | その他の業績

 

■打越正行、2020年8月18日、「丸山里美『女性ホームレスとして生きる』――調査する執念」『現代思想(コロナ時代を生きるための60冊)』青土社、219p-223p.(全294ページ、ISBN:978-4791714018)

 

 丸山里美著『女性ホームレスとして生きる』を紹介した。コロナ禍では対面の調査は困難となったが、調査を時間軸をともなう実践としてとらえ、そこでの調査する執念をもつことの意義について、当該書をもとに論じた。

 

青土社

 

アマゾン

 

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『沖縄タイムス』コラム「うちなぁ見聞録」

2020年06月20日 09時15分07秒 | その他の業績

 

■第1回

打越正行,2019年7月20日,「逃れられない頼れる場――ヤンキーと地元」『沖縄タイムス「うちなぁ見聞録(192号)」』(2019.7.20 朝刊)

 沖縄のヤンキーの若者たちが、違法就労に就く背景や過程について描いた。地元で生きる彼らは、「トップ」にたって後輩たちの面倒をみながら収奪するか、「下」でこき使われ続けるかの2択を迫られていた。その結果、ヤンキーの若者の一部は違法就労に就いた。

 

■第2回

打越正行,2019年8月17日,「建設業からヤミ仕事へ――『現場号』からの風景」『沖縄タイムス「うちなぁ見聞録(196号)」』(2019.8.17 朝刊)

 建設業やヤミ仕事に就く沖縄の若者たちに流れる時間や日常の風景をもとに、彼らが人生設計を進める過程について描いた。

 

■第3回

打越正行,2019年9月21日,「昇進機会の制度保障を――建設業の景気と暴力」『沖縄タイムス「うちなぁ見聞録(200号)」』(2019.9.21 朝刊)

 建設業の景気と、建設現場における暴力の関係について述べた。

 

■第4回

打越正行,2019年10月19日,「人の動きで場を制する――那覇とコザ」『沖縄タイムス「うちなぁ見聞録(204号)」』(2019.10.19 朝刊)

 建設作業員の方々(元ヤンキー)にとっての世界の見え方について具体的なケースをもとに述べた。

 

■第5回

打越正行,2019年11月16日,「働く場 多様な人に提供――生活を守った建設業」『沖縄タイムス「うちなぁ見聞録(208号)」』(2019.11.16 朝刊)

 建設現場にはさまざまな人がいること、特に覚せい剤で刑務所に行っていた従業員について描いた。 

 

■第6回

打越正行,2019年12月21日,「適正評価ないとつらい――肉体労働者の技術」『沖縄タイムス「うちなぁ見聞録(212号)」』(2019.12.21 朝刊)

 塗装工の悠馬と左官屋の圭介の話からみえてくる製造業と建設業の違いについて述べた。

 

■第7回

打越正行,2020年1月18日,「問われる生き抜き戦術――沖縄の繁華街を生きる」『沖縄タイムス「うちなぁ見聞録(216号)」』(2020.1.18 朝刊)

 後輩のボーイと地元の先輩との路上でのやりとりをもとに、沖縄の繁華街を生きる困難さについて書きました。

 

■第8回

打越正行,2020年2月15日,「失業を恐れて保守的に――革命のない大富豪」『沖縄タイムス「うちなぁ見聞録(220号)」』(2020.2.15 朝刊)

 建築現場の昼休み、従業員たちは「革命のない」大富豪(トランプ)で盛り上がる。このローカルルールから建設業に生きる人びとが生活をまもるということについて書いた。

 

■第9回

打越正行,2020年3月21日,「外部化した沖縄建設業――学校を去る若者」『沖縄タイムス「うちなぁ見聞録(224号)」』(2020.3.21 朝刊)

 沖縄の建設労働者の世界には、世代を超えて、既存の社会保障や学校制度などが届いてないことについて書いた。沖縄の建設業は補助金に依存していると指摘されるが、実際はまったく逆で、彼らを使い捨てる形で依存してきたのは日本社会である。

 

■第10回

打越正行,2020年4月18日,「言語が社会生活を制約――ヤンキーうちなーぐち」『沖縄タイムス「うちなぁ見聞録(228号)」』(2020.4.18 朝刊)

 沖縄のヤンキーの若者たちが話す「ヤンキーうちなーぐち」について紹介した。それを習得することで、彼らは地元における生活、社会関係、仕事を獲得すると同時に、職業選択や社会生活の制約を受けていることについて指摘した。

 

■第11回

打越正行,2020年5月16日,「景気関係なき雇用重要――新型コロナと建設業」『沖縄タイムス「うちなぁ見聞録(232号)」』(2020.5.16 朝刊)

 現在、新型コロナによって、県内建設業で何が起きており、どのような対策が必要なのかについて述べた。過去の事例に沿って、(1)県内完全受注、(2)公共事業の建設作業員の公務員化の2点を提案した。

 

■第12回
打越正行,2020年6月20日,「生活を守るという闘い――分断を超えて」『沖縄タイムス「うちなぁ見聞録(236号)」』(2020.6.20 朝刊)

 沖縄の建設業に生きる人びとにとって、自身の生活をつくることこそが闘いであること、彼らは闘うことをあきらめているのではなく、闘いの真っただ中にあることについて述べた。 

 

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