typeKIDS+REJOICE! CLUB

書物と活字の懇話会

白澤書体:着地点をどこに定めるか

2016年07月05日 | typeKIDS_Workshop
「白澤中明朝体」「白澤太ゴシック体」「白澤太アンチック体」それぞれの課題文字が、墨入れされてできあがってきた。始めてから1年以上かかった人もいる。学校の授業であれば、これを採点しておわりになるのだろうが、この段階ではまだまだ白澤書体としてのレベルに至ってはいない。



会社ではこれからが勝負なのだ。新入社員の研修期間においては、担当の上司がチェックして、その指示で修整していくということを何度か繰り返したのちに、やっとOKが出るのだが、それでも新人だからということで手加減してくれていると感じていた。
実際の仕事となると容赦ない。完成したと思っている原字を上司のところにもっていくと、黙って修整をはじめる。なにも助言してはくれない。その修整の行方を後ろに立って、上司の手の動きをひたすら見て学んでいくのである。最後に「こんな感じ」といって終わり。「ありがとうございました」と言って席に戻る。その繰り返しである。
もう少し作業が進んでくると、時間がもったいないので「そこに置いといて」ということになる。後で上司がまとめて修整していくのだ。それだと悔しいから、どのように直されているのかをこっそり見に行く。それで勉強するのである。
これを「徒弟制度」といった人がいた。あるいは、その会社には書風というのがあって、それが刷り込まれてしまい、その会社に所属している人は同じテイストの書体しかできなくなるという人もいた。それは間違いだと思う。その上司も、書体見本に合わせているだけなのだ。

さて、「白澤中明朝体」「白澤太ゴシック体」「白澤太アンチック体」は、どこを着地点に定めればよいのだろうか。もともと書体デザイナーをめざしているわけではなく、ただ体験してみたいということではじめたプロジェクトであるので、原字としてはそれぞれのメンバー各々が望んでいるところのレベルで完成できればと思っている。
TypeKIDSメンバーのモチベーションを高めるために、「◯◯塾」に対抗して(?)、typeKIDS Exhibition 2016 の開催を考えていたが思いとどまった。オリジナルの書体を制作しているわけではなく、仮に完成度が高まったとしても「習作」であることに変わりない。わざわざ足を運んでもらうようなものではないのでは……という意見が多かった。
当面は、このブログでレポートするにとどめたいと思う。モットーは「地道にコツコツ」である。
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