旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

駅弁コレクション54 「鶏めし」(大館駅)

2021-12-25 13:03:05 | 駅弁コレクション
【鶏めし】(大館駅)
                            2021.12.25投稿

2007年(平成19年)10月7日
 イトーヨーカ堂青森店で購入 価格850円
                        [製造元](株)花善


 掛紙の「こけし」と「稲穂」のデザインは、平成に入ってからのものです。
 昔ながらの、紐がけです。


 醤油ベースの比内地鶏の鶏ガラスープで炊いた御飯の上に、甘辛く煮た比内地鶏・玉子そぼろ・栗甘露煮・キヌサヤ・花麩が載っています。
 おかずは、紅生姜団子・椎茸煮・加賀太鼓(揚げ蒲鉾)・がんもどき煮・キュウリの漬物・しば漬です。


 「鶏めし弁当」とも呼ばれるだけあって、おかずも付いています。
 鶏の味がしっかりしみこんでいて冷めても美味しい駅弁です。

2017年(平成29年)8月7日 大館駅で購入 価格880円
                        [製造元](株)花善


 食品表示の様式にへんこうがあり、若干の色調の変化があるものの、ほとんど同じと言ってよい掛紙です。


 醤油ベースの比内地鶏の鶏ガラスープで炊いた御飯の上に、甘辛く煮た比内地鶏・玉子そぼろ・栗甘露煮・インゲン・花麩が載っています。
 おかずは、鶏肉のつみれ・椎茸煮・加賀太鼓(揚げ蒲鉾)・がんもどき煮・キュウリの漬物・しば漬です。
 絹さやがインゲンに、紅生姜団子が鶏肉のつみれに代わっただけでほぼ同じ中身です。


 冷めているのに、適度な弾力と柔らかさがある鶏肉は、老舗の技術なのでしょう。
 御飯の上の玉子そぼろは、各地の物産展などで販売されるときは錦糸卵に変更になるそうです。
 『花輪線の旅』の途中で購入しました。

 製造・販売の花善は、1899年(明治32年)11月15日の大館駅開業と同じ日に、花岡旅館弁当部として開業し、駅弁構内販売を始めています。
 『鶏めし』は1947年(昭和22年)に販売を開始しました。
 その後、「花善商店」として会社組織にし、現在の「花善」に至っています。
 2019年(令和元年)には120周年を迎え、パリに常設店舗「1899ToriMeshi」を開業しています。
 この『鶏めし』は、『駅弁味の陣2015』で「駅弁大将軍」、『駅弁味の陣2021』では「10周年記念賞」を受賞しています。



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