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旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

最北端 稚内への普通列車の旅3 旭川から名寄へ

2015-01-13 04:51:47 | 最北端 稚内への普通列車の旅
 今度の列車は、宗谷本線名寄行き普通列車

○旭川   14:18発
・旭川四条 14:22着 14:22発
・新旭川  14:25  14:26
・永山   14:32  14:33
・北永山  14:36  14:37
・南比布  14:41  14:42
・比布   14:46  14:47
・北比布  14:51  14:51
・蘭留   14:55  14:56
・塩狩   15:05  15:05
・和寒   15:13  15:16
・東六線  15:21  15:21
・剣淵   15:26  15:26
・北剣淵  15:31  15:32
・士別   15:36  15:37
・下士別  15:42  15:42
・多寄   15:47  15:47
・瑞穂   15:51  15:51
・風連   15:55  15:57
・東風連  16:02  16:02
○名寄   16:07着  

 先行する稚内行き特急サロベツが遅れたため、定刻から10分遅れて、14時28分に名寄行が出発しました。



 新駅舎・高架化工事中の旭川を出て高架橋との接続地点を過ぎると、高架線上にある旭
川四条。


 旭川四条を過ぎ、牛朱別川を渡って高架を下りると新旭川。左手に、日本製紙旭川工場の煙突が見えます。


 新旭川で、網走方面の石北本線と分かれて宗谷本線は北上します。


 永山は、ここに入植した屯田兵の指揮官の姓を取ったとか。
 北永山を過ぎ、石狩川を渡るころ、左手に男山を見ることが出来ます。南比布、比布、北比布と直進します。



 比布は、ピップエレキバンのCMで有名になった駅で,CMが放映されていた当時は観光客で賑わったそうですが、今は訪れる人も少なくなったようです。駅舎は比布名産のイチゴをイメージたピンク色に塗られていました。


 左手に、道央自動車道比布ジャンクションが見えてくると、まもなく蘭留。


 蘭留の地名は、アイヌ語のラン・ル(下る道)に由来するそうで、塩狩峠から下ったところにあります。
 列車はこれから、塩狩峠越えに入ります。
 線路は高いところを走り、両側を針葉樹の防雪林に囲まれ、右へ左へとカーブを切り登っていきます。特に眺めは良くありませんが、線路脇の木は切り払われて開放感があります。


 こうして峠を登りきったところに塩狩駅があります。


 塩狩峠は、明治42年2月、峠を走行する列車の連結器が外れ、レール上に身を投じて殉職した若き国鉄職員の悲話を基にした、三浦綾子の小説『塩狩峠』で有名になったところです。駅周辺には、遺徳顕彰碑や三浦綾子の旧宅を復元した塩狩峠記念館があります。


 塩狩を出ると、峠の坂道を転げ落ちるように走り、やがて視界が開けて市街が見えてくると、和寒到着。
 和寒の地名は、アイヌ語のワット(楡の木)サム(傍)が由来とのこと。
 特急が停車する駅で、ホームが舗装されていました。


 和寒を出ると、平行する国道40号線の向こうに和寒小学校の尖塔が見えました。北海道の学校や公共施設では、このような尖塔のある建物をよく見ます。


 和寒の次は、東六線。いかにも北海道らしい駅名です。
道東や道北では、西○条とか東○線という番地がよくあります。これは未開の地を開拓するときに、まず碁盤の目のように道路を造って区画し、その区画線に番号を順に振っていったことから、このような番地になったそうです。
 ただし、東六線駅の住所は「北海道上川郡剣淵町第10区」だそうです。
 次の剣淵から北剣淵を通って士別まではほぼ一直線に走りますが、両側に防雪林などがあって、景色を楽しむことはできません。そのうちに、雨も落ちてきました。
 剣淵川を渡るとまもなく士別です。


「羊のまち SUFFOLK LAND 士別へ ようこそ」の看板。


 サフォークとは羊の種類で、士別市では観光やまちおこしの為に、サフォーク種めん羊が飼われていて、観光牧場のほかに、羊毛を利用した手作り製品を作ったり、手作り体験ができるほかに、羊肉を使った士別オリジナルの料理が楽しめるそうです。
 サフォークは、野辺地町にある柴崎観光牧場で飼われていたことがあったようですが、今は定かではありません。
 士別を出ると天塩川を渡り下士別を通り多寄まで、線路は正確に真北を向いて一直線に走り道路も正確に東西南北を向いた碁盤の目で、ほぼ同じ間隔で直線の道路が線路を横切ります。



瑞穂は、田園の中にぽつんと木造の短いホームや待合室がある駅で大変のどかな雰囲気です。


風連の駅は比較的新しく、窓ガラスが多く、その窓越しに一直線に伸びる駅前の通りが見えました。

 
 東風連駅の待合室はプレハブですが、ホームは舗装されていました。


 東風連を過ぎ、徐々に家の密度が高くなってくるとまもまく名寄に着きます。名寄には4人を乗せて定刻16時7分に到着しました。


 次の列車までは37分の待ち合わせ。
 名寄の地名は、アイヌ語のナイ・オロ・プト(渓流に注ぐ川)で、名寄川が天塩川に合流するところからついたと言われています。
 駅前の表示では気温は22.7度。時折雨が降るあいにくの天気です。


 つづく


最北端 稚内への普通列車の旅2 札幌から旭川へ

2015-01-12 06:39:25 | 最北端 稚内への普通列車の旅
 岩見沢までは、結構電車はあるのですが、その先旭川までの普通電車は極端に本数が少なく、特に札幌から乗り換えなしで行く電車は9時11分発を含めて1日2本。だいぶ時間があるので、始発駅の小樽に向かうことにしたのです。
 乗る列車は、函館本線小樽行き普通電車
○札幌    06:51発
・桑園    06:53着 06:54発
・琴似    06:56  06:57
・発寒中央  06:59  06:59
・発寒    07:01  07:02
・稲積公園  07:04  07:04
・手稲    07:06  07:07
・稲穂    07:09  07:10
・星置    07:12  07:12
・ほしみ   07:14  07:15
・銭函    07:17  07:18
・朝里    07:26  07:26
・小樽築港  07:30  07:30
・南小樽   07:33  07:33
○小樽    07:37

 札幌は、200万都市を目指す大都市。近郊は電化も進み、電車が多く走っていて、小樽行きも731系といわれるもので、JR北海道の車両としては初めて、最初からロングシート車両のみで製造された車両でだそうです。


 電車なのですが、日本まれなディーゼル車と連結して走ることも可能で、最高速度は130㎞。ただし、ディーゼル車と連結した場合、安全上の理由で115㎞に制限されるそうですが、東北本線の普通電車は105㎞運転ですから、その速さが分かると思います。
 小樽駅2番線に到着して目を引いたのが、レトロな駅名票と「むかい鐘Welcome Bell」。




 今度乗る電車は、同じ2番線から8時10分発函館本線旭川行き普通電車


○小樽      08:10発
・南小樽     08:13着 08:13発
・小樽築港    08:16  08:17
・朝里      08:20  08:21
・銭函      08:28  08:29
・ほしみ     08:32  08:32
・星置      08:35  08:35
・稲穂      08:37  08:37
・手稲      08:41  08:46
・稲積公園    08:48  08:49
・発寒      08:51  08:52
・発寒中央    08:54  08:55
・琴似      08:57  08:58
・桑園      09:01  09:02
・札幌      09:05  09:06
・苗穂      09:10  09:11
・白石      09:14  09:15
・厚別      09:19  09:19
・森林公園    09:22  09:22
・大麻      09:25  09:26
・野幌      09:30  09:30
・高砂      09:32  09:33
・江別      09:35  09:35
・豊幌      09:41  09:42
・幌向      09:46  09:50 
・上幌向     09:56  09:56
・岩見沢     10:02  10:31
・峰延      10:38  10:38
・光珠内     10:42  10:43
・美唄      10:47  10:47
・茶志内     10:51  10:52
・奈井江     10:57  10:57
・豊沼      11:01  11:02
・砂川      11:06  11:06
・滝川      11:13  11:53
・江部乙     12:00  12:00
・妹背牛     12:06  12:06
・深川      12:12  12:13
・納内      12:19  12:19
・伊能      12:28  12:29
・近文      12:34  12:35
○旭川      12:40着
 入ってきた電車は711系といわれる電車。
 この電車は、昭和43年の函館本線小樽・滝川間の電化にあたり作られた北海道初の国鉄時代の電車です。
当初は、近郊形電車ながら北海道の寒さに考慮して、前後2扉、デッキ付きで、窓は2枚窓で、急行形車両に近い設備で、実際に急行列車にも使用されていました。
 今日乗る電車は、その後改造され3扉となった車両との混成です。


 小樽から高架になって密集した市街を通り、左からの手宮線の跡と合流すると南小樽。
 ここからは北海道で最初に開業した線路を走ります。今は電化複線となり、開通当時の面影はまったく感じませんが、線路脇には古い住宅街が続いていました。
 小樽築港に着くと、駅が併設されているマイカル小樽の虹色の大観覧車が見えました。


 小樽築港を出て、平磯岬をトンネルで過ぎると海岸線が迫り、後を振り返ればオタモイ海岸の二見岩が見えました。


 ここから銭函までは、石狩湾の海岸線に沿って進むのですが、あいにくの曇り空と2枚窓のせいではっきりと見えないのが残念でした。
 海岸線と分かれたところが銭函。


 銭函の地名は、ニシン漁で栄えた時代には各家庭に銭箱が積まれていたという伝説が由来しているとも言われ、縁起がいいためホームにも銭函がつるされていました。
 銭函で海とはお別れ。札幌に向かって工業地帯の中をを進みます。
 ほしみ駅から札幌に入ります
 手稲では5分停車。快速ニセコライナーに先を譲りました。


手稲を出てまもなく高架線に入りました。
手稲を挟んで、稲穂・稲積公園・発寒・発寒中央は昭和61年に一斉に新設された駅。
 琴似を出ると左手から札沼線(学園都市線)がカーブを描いて合流してきてまもなく、札幌競馬場を左手に見ることができます。
 桑園は、札沼線の分岐駅で、南側のホームが函館本線用、北側のホームが札沼線用と2本ありますが、駅の隣にJR北海道の本社があるせいか、駅のつくりは心なしか立派に見えました。
 桑園の次は、札幌。
 通勤時間帯を過ぎたせいか、車内も混むことなく札幌を出発。


 高架を降りると、まもなく左手に苗穂運転所見ながら苗穂駅に到着します。苗穂はアイヌ語のナイポ(小さな川)に由来する地名とのこと。


 苗穂には、JR北海道の苗穂運転所の他、苗穂工場、研修センターがあって、それらを左右に見て鮭が遡上すると言われている豊平川を渡ると、白石に着きます。
 白石は、千歳線と函館本線の乗換駅で、岩見沢・旭川方面から新千歳空港・函館・釧路方面に向かう場合には本来白石駅で降りなければならないのですが、白石を通過する列車に乗る場合には札幌で乗り換えて良いことになっています。ただし札幌で改札の外に出る場合には、白石・札幌間の運賃が必要になります。
 厚別を過ぎると、右手の小高い丘に黒い森が横たわっているところが野幌森林公園で、北海道百年記念塔が見えてきます。


 森林公園という名前の駅ですが、野幌森林公園へは徒歩で2~30分ほどかかるとのことで、行く場合は新札幌からバスで行く方法がよいのではないかとのことでした。
 大麻を過ぎ左側に片側2車線の国道12号線がしばらく併走し、道央自動車道が線路の下をくぐるとまもなく野幌です。


 野幌の次は高砂。この駅は帯広と並んで北海道ではちょっと有名な駅だそうです。それは、隣のホームに行くためには一度改札口を出て、入り直さなければならないそうです。
 江別、豊幌と過ぎ、幌向では4分停車。ここで、旭川行き特急スーパーカムイ9号に先を譲りました。


 上幌向の次が岩見沢。


 岩見沢には10時2分の到着。網走行き特急オホーツク3号、旭川行き特急スーパーカムイ11号を先にやるためここで29分の停車。



 市名は明治11年、開拓使が幌内炭山へ行く人々が途中で休憩できるように、休泊所を設置したことから、「浴澤」(ゆあみさわ)と称するようになり、後に「岩見澤」になったという。アイヌ語を語源とする地名の多い北海道では珍しい和名に由来しているそうです。
 岩見沢駅のホームには「農業用馬 木彫」の像が置かれていました。平成18年まで岩見沢競馬場で行われていた、「ばんえい競馬」の輓馬(ばんば)の像です。


 「ばんえい競馬」とは、北海道でのみ行われている形態の競馬で、一般の平地でサラブレッドなどの軽種馬で行う競走ではなく、古くから主に農耕馬として利用されてきた「ばんえい馬」(重種馬)が、騎手と重量物を積んだ鉄製のそりを曳き、2箇所の障害が設置された直線200mのセパレートコースで走力と持久力を競うものです。
 「ばんえい競馬」としては、現在では帯広市のみで行われていますが、「ばんば競争」は今でも北海道各地で行われています。
 10時31分岩見沢出発。ここからは普通列車の本数はがくんと少なくなり、ローカルムードが漂ってきます。
 峰延、光珠内と石狩平野を通り行きます。水田地帯だったのが、あまり条件がよくないのか、麦やたまねぎなど畑作に転換しているところが目立ちます。
 美唄は、アイヌ語のピパオイ(カラス貝がたくさんいるところの意)に由来し、もともと沼貝町を名乗っていたそうですが、大正15年に美唄町に改称したそうです。ただし駅名は最初から美唄。
 美唄を過ぎ、茶志内を過ぎることから雨になりました。


 奈井江は、古くはナイ,ナヱ,ナエイともいったそうで、古い地形図に「奈江井」の地名を見ることができるそうですが、今は「奈井江」。いずれもアイヌ語で「川」を意味するそうで、ナイは川のうちでも両岸が高くない川を指し,ナエイは両岸が高い谷川を指すそうです。
 豊沼には三井東圧機工などの大きな工場があり、とにかく工場が目立つところです。


 富良野へ至る根室本線の分岐駅について滝川と激しく争ったと言われる砂川の次が滝川。ここでは40分の停車。


 滝川の地名は、アイヌ語のソラプチ(滝のかかる川=空知川)に由来するそうで、炭鉱地帯の中核都市で発達したところですが、今はその炭鉱も無くなったのですが、企業誘致に力を入れ人口は4万人と減少していないとのことでした。
 ここでは、富良野行き特急フラノラベンダーエクスプレス5号を見ることができました。元々、ニセコエクスプレスとして昭和63年千歳空港とニセコを結ぶスキー列車として製造された。キハ183系をベースとする北海道初のリゾート列車で、白が基調になっていましたが、平成15年にファイターズのマークをあしらったデザインとなりました。


 江部乙、妹背牛、深川と石狩平野を通って納内。
 納内の駅舎は、「納内時計台プラザ」という立派な建物に建て替えられ、深川市役所納内支所を併設しています。


 納内を過ぎ、伊能を通ると石狩平野も終わり、3つのトンネルを越えると伊能。
 さらに2つのトンネルを越えると、旭川市街の近文になります。近文を過ぎると、高架工事の線路が右に見えてくるとまもなく旭川。旭川到着の頃には雨脚が速くなってきました。


 12時40分旭川到着。旭川駅では1時間31分の待ち合わせ。
 地ビールで昼食と、駅から5分のところにある「大雪ビール館」に行ったのですが貸切と言うことで駅に戻って、簡単な昼食をとり、駅弁を一つ買って次の列車に乗ることにしました。






 つづく

最北端 稚内への普通列車の旅1 野辺地から札幌へ

2015-01-11 05:45:26 | 最北端 稚内への普通列車の旅
 平成22年の今回は、「普通列車で往復する津東京の旅」から数えて、「北海道&東日本パス」を使っての第三弾、日本最北端の稚内までの普通列車の旅。
 とは言っても、「北海道&東日本パス」の特例で青森・函館間は自由席特急券を買えば特急に乗れる。「急行はななす」は急行券を買えば乗れる。ということから、往路の青森から札幌までは急行を、復路の函館から青森までは特急を利用することにしました。
 日程は次の通りです。
 7月21日(水)
  野辺地20:55(普通電車)21:41青森22:42(急行はななす) 車中泊
 7月22日(木)
  6:07札幌6:51(普通電車)7:37小樽8:10(普通電車)12:40旭川14:18(普通列車)16:07名寄16:39(普通列車)19:18幌延 幌延泊
 7月23日(金)
  幌延6:21(普通列車)7:42稚内…観光バスで稚内観光…稚内14:12(普通列車)15:12幌延15:50(普通列車)18:22名寄18:24(普通列車)20:15旭川  旭川泊
 7月24日(土)
  …旭山動物園…旭川16:09(普通電車)17:52岩見沢18:05(普通電車)18:42札幌18:54(普通電車)19:35小樽  小樽泊
 7月25日(日)
  小樽8:07(普通列車)11:13長万部13:24(普通列車)16:12函館16:51(特急白鳥32号)18:40青森18:51(普通電車)19:34野辺地

 7月21日、30度近いと思われる蒸し暑さの中の出発となりました。
 電車は青森からの折り返し運転となる20時55分発東北本線青森行き普通電車。
○野辺地   20:55発
・狩場沢   21:00着 21:00発
・清水川   21:04  21:05
・小湊    21:09  21:10
・西平内   21:13  21:13
・浅虫温泉  21:19  21:19
・野内    21:23  21:24
・矢田前   21:26  21:27
・小柳    21:29  21:30
・東青森   21:32  21:33
○青森    21:41着

 折り返しまで7分という時間の短さからか、すでに野辺地到着時には行き先表示が青森となっていました。


 車内は冷房が効いているというものの26度以上あり、快適な出発とは言えません。


 2両編成の中に乗客は、仕事帰りと思われる人が7~8人で発車しました。
 途中、浅虫温泉までは降りる人が多く、乗車する人はほとんどいませんでしたが、浅虫温泉から青森までの間では、夜行列車なのか夜行バスなのかは定かではありませんが、旅行するであろうと思われる荷物を持った人が乗ってきました。
 青森駅には定刻到着。
 北海道へは津軽海峡線・函館本線・室蘭本線・千歳線札幌行き普通急行はまなす号で向かいます。
○青森        22:42発
・油川          レ
・津軽宮田        レ
・奥内          レ
・左堰          レ
・後潟          レ
・中沢          レ
・蓬田          レ
・郷沢          レ
・瀬辺地         レ
・蟹田          レ
・中小国         レ
・津軽今別        レ
・竜飛海底        レ
・吉岡海底        レ
・知内          レ
・木古内         レ
・札苅          レ
・泉沢          レ
・釜谷          レ
・渡島当別        レ
・茂辺地         レ
・上磯          レ
・清川口         レ
・久根別         レ
・東久根別        レ
・七重浜         レ
・五稜郭         レ
○函館        01:00着 01:23発
・五稜郭         レ
・桔梗          レ
・大中山         レ
・七飯          レ
・大沼          レ
・大沼公園        レ
・赤井川         レ
・駒ヶ岳         レ
・東山          レ
・姫川          レ
・森           レ
・桂川          レ
・石谷          レ
・本石倉         レ
・落部          レ
・野田生         レ
・山越          レ
・八雲          レ
・鷲ノ巣         レ
・山崎          レ
・黒岩          レ
・北豊津         レ
・国縫          レ
・中ノ沢         レ
○長万部       03:06着 03:07発
・静狩          レ
・小幌          レ
・礼文          レ
・大岸          レ
・豊浦          レ
・洞爺          レ
・有珠          レ
・長和          レ
・伊達紋別        レ
・北舟岡         レ
・稀府          レ
・黄金          レ
・崎守          レ
・本輪西         レ
○東室蘭       04:15着 04:17発
・鷲別          レ
・幌別          レ
・富浦          レ
・登別          レ
・虎杖浜         レ
・竹浦          レ
・北吉原         レ
・萩野          レ
・白老          レ
・社台          レ
・錦岡          レ
・糸井          レ
・青葉          レ
・苫小牧       05:01着 05:01発
・沼ノ端         レ
・植苗          レ
・美々          レ
・南千歳       05:24着 05:05発
・千歳        05:29着 05:30発
・長都          レ
・サッポロビール庭園   レ
・恵庭          レ
・恵み野         レ
・島松          レ
・北広島         レ
・上野幌         レ
・新札幌         レ
・平和          レ
・白石          レ
・苗穂          レ
○札幌        06:07着

 発車まで1時間ほどあるので、一度改札口の外に出ました。
 現在青森駅は、新幹線開業と青い森鉄道移行のためか改装工事中でしたが、新しくできた待合スペースは冷房が効いていました。
 改札口の表示には、「はまなす」は22時12分頃入線との表示があり、同じく「はまなす」に乗ると思われる人たちが10人ほど待っていました。


 22時過ぎにホームに行ってみると、東北本線や奥羽本線から着いた特急からの乗り継ぎの人が結構いて、この時間にあわせて「キオスク」も店を開けていました。
 「スーパー白鳥」と並ぶ、奥羽本線の「かもしか」。ヘッドマークのイラストが、カモシカではなくエゾシカと指摘されているが、新青森開業にあわせて廃止されるまで、変更しないとのこと。


 今では唯一の夜行急行となった「はまなす」は、本来、B寝台車2両、カーペットカー1両、普通車指定席車2両、普通車自由席車2両が基本編成で、普通車の指定席料金で枕と毛布がついて横になって休むことができるカーペットカーが人気があるのですが、今日はちょうど車両点検の時期と重なり、カーペットカーはなく、普通車の指定席に乗車しました。


 自由席は急行料金1260円だけでいいのですが、指定席はプラス510円。でもこの差は金額以上に大きいと感じました。
 普通車の指定席は「ドリームカー」といって、対夜行バス対策として、札幌と釧路を結んでいた夜行急行「まりも」に組み込まれていた車両です。
 夜行バスの3列配列・リクライニングシートに対抗した車両だけあって、急行用の普通車としてはかなりハイグレードな車両。
 座席は2+2配列ですが、かつての特急グリーン車座席を改造したもので、シートピッチは、特急グリーン車と同じ1,160mm。リクライニング角度は特急時代より更に深く、145度まで倒れます。
 そして何より静か。その理由は、列車の冷房などの電力を賄う発電機が自由席車両は下にありうるさいのですが、指定席車両の下にはついていないのが理由でした。


 車両の端には、「快速海峡」でもおなじみだったミニラウンジが健在でした。


 ほぼ満席状態で、22時50分定刻の発車。おきまりのこれから止まる駅と到着時刻の案内放送。そして最後に「それでは寝台車のみ、明朝、南千歳到着前まで、放送を休みます。」、と言うことは、普通車はこれから先止まる、函館・長万部・東室蘭・苫小牧と南千歳まで、深夜であっても案内放送があるということ。安眠できるか心配でした。
 青森を出て、車内改札。乗務員は1人ということもあってか、降りる駅だけの確認といった簡単なもの。
 車掌はJR北海道札幌運転所の担当でも、運転士はJR東日本の担当ということで、蟹田では運転士の交代。上りホームには、行き違いのため上野行き寝台特急カシオペアが入ってきました。


 蟹田を出ると、次の停車駅函館までは2時間ほど。途中青函トンネルを通りますが、トンネル内の走行音が気になったいましたが、さほど耳障りでもなく、トンネルに入ったのは知っていましたが、出たのには気がつきませんでした。
 その理由の一つは、蟹田・函館間を特急は約1時間半。急行は約2時間で結ぶという列車のスピードの違いのようです。
 音や車内灯の明かりは気にならないのですが、車内の冷房が効きすぎ、22度ぐらいと感じる寒さ。中にはガサガサとナイロン系の防寒具を出して着る人も現れるほど。寒さとその衣擦れの音で何度か目は覚め、気がつけば函館到着の案内放送。


 函館からは、進行方向が反対となり、牽引する機関車も電気からディーゼルに交代。


 そのための停車で、乗る人はほとんどいないと思ったのですが、午前1時を過ぎている
のに函館から20人ほどの乗客。
 函館から札幌までは午前0時頃発車し、5時半頃着く夜行バスが走っているので、函館・札幌を往復するだけではそちらの方が2000円ほど安いと聞いたことがありますが…函館からこんなに乗るとはびっくり。
 函館を出ると、次の停車駅は2時間ほどで長万部。
 東室蘭までは、昨秋「東日本&北海道パス第二弾、世界ジオパーク&シルバーウィーク 洞爺湖の旅」で詳しく書いているので、ここは体力温存のため、東室蘭まではゆっくり休むことにしました。
 そんなに眠ったつもりはなかったのですが、気がつけば、まもなく東室蘭の案内放送。
 この時期、日の出を迎える時刻ですが、あいにくの雨模様。


 東室蘭を出て45分ほどで、製紙の町苫小牧。


 天気が良ければ、噴火湾沿いに海岸線や日高の山並みが見えるはずなのですが、残念。
 苫小牧の次は、南千歳。
以前は千歳空能への連絡駅で、千歳空港駅といって空港ターミナルと連絡橋で結ばれていましたが、新千歳空港ターミナル開業に伴い、南千歳駅に名称を変更し、連絡橋も撤去されていました。


 南千歳の次は、自衛隊の町、千歳に停まりました。
 千歳の次は、いよいよ終着、札幌。
 上野幌を過ぎ、高架に変わると、左右に市街地が続き、札幌が近いことを感じました。
 定刻、6時7分に札幌に到着。


 ほとんどの人が札幌まで乗ってきたようで、早朝とは思えないホームの賑わいでした。
 札幌では、朝食の調達。
 早朝なので、売店が開いていないのではと、事前に予約しておいた「ひぐまの贅沢おにぎり」と「夏のお祭り弁当」を受け取り、6時51分発小樽行き普通電車を待ちました。





 稚内に行くのに、なぜ小樽?

 つづく