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ゆめと(ttm21)です。所感、エピソード等を気ままに綴ってみたいと思います

素朴な疑問が解決!「あの日」(小保方晴子)

2016年03月04日 | 人事労務管理

  小保方さんの「あの日」をようやく入手して、一気に読み上げました。

  一連のSTAP細胞報道で私が抱いていた素朴な疑問が2つありました。

  その1つは、小保方さんが一連のねつ造事件の主犯だとするならば、その動機です。彼女は父が会社役員、
母が大学教授と恵まれた家庭環境で育ち、早稲田大学、東京女子医科大学、ハーバード大学の大学院に学び
博士号を取得と、まさに絵にかいたようなエリート街道を歩んできました。そして当時、理化学研究所で最年少の
ユニットリーダーとして抜擢されたばかりで、作業環境整備にじっくり時間をかけるべき時であり、それがまた
許される時だったのです。それなのにわざわざあたふたと、世間の耳目をひきつけ、いずれは露見するような、
自爆テロともいうべきねつ造事件を起こしたのか・・・・?という動機への疑問です。

  もう1つは、今回の事件の難しさは「再現実験成功はIPS細胞で3年半、クーロン細胞では5年以上かかっており、
歴史的には10年以上かかった案件もあるなど、再現不能との結論を出すまでには相当な年月を要する」ということが
言われておりました。ということで、途中経過として「再現実験は現時点では成功しておりません」との報告となるものと
予期しておりました。従ってネイチャー誌掲載から2年強の時点での、明確な実験打ち切り宣言には???でした。

 小保方さんの記述が100%正しいかどうかは、断言できませんがたとえ50%の精度であっても、納得できる内容です。

 今回の事件に際し私は魔女裁判的な異様なバッシングを嫌悪し、長野サリン事件を想起する様なマスコミのミスリードを
予感しました。但し講談社さんに対しては、この手記の刊行により、マスコミの中での数少ない良識派であると認識しました。 

 

 2014年4月19日付けの拙ブログ「STAP細胞騒動に思う<天才の生かし方>」を以下に再掲します。

  STAP細胞関連の報道がいまだに沈静化しませんが この問題を人事労務管理の視点から
述べてみたいと思います。 

  まず理研への提案ですが、もし小保方さんの主導で確認作業を再開するのならば
研究者としては凡庸でもよいので、業界の文章作法に長けた速記記録者と、進行していく研究課程の
200場面を絶対にとり洩らさない(美的センスは問わない)カメラマンと もし可能ならば渉外・雑用を
務める常識ある管理職を各1名サポート要員に加えるべきです。問題が起きても責任を回避する様な
共同執筆者は百害あって一利ないので当然外して下さい。 

    そして業界への提案です。学生がレポートをコピペで作成するのはもちろんとんでもないことです。
(学ぶこと自体にに意味があるので)しかしながら従来の確立した理論や、論文に学びそれを基礎・土台
として新しい仮説やオリジナリティの高い理論を発表する論文には出所を明らかにすれば無制限の引用
(形式はコピペとなる場合もある)を許可してもらいたいと思います。論文を作成した方ならご経験
だと思いますが本丸ともいうべきオリジナルな仮説・理論に行き着くまでに 論拠となる著作や、
理論の要約・紹介に大変な労力を消費します。国語を得意科目とした私にしてそうなのですから
天才的な理系脳をもった異才、鬼才の研究者にとってはいかばかりかと推察致します。 

  私が現役時代在籍したD社においても 基礎研究で天才的と評される研究者達はいずれも自身の研究
には寝食をを忘れて没頭し全知全霊を傾けるものの 社内規則や手続・記録・報告書には無頓着で面倒
くさがり嫌悪感すら公然と発言する方が多かったです(記録は詳細にこの頭の中にある、つまらん
手続きは時間の無駄等と主張して)。徹夜で研究に没頭し、遅刻や会議のすっぽかし、書類提出忘れの
常習犯の中にD社の業績を左右する様な画期的な新技術を開発した研究者が数多くおりました。その
ような方々を擁護(降格申請を昇格申請に切り替える等の実績もしくは実績期待主義により)研究を
側面からバックアップできたことを人事労務管理の立場にいた者として誇りに思います。 

いくつかの批判点に筆者のコメントを加えます。

*論拠する論文のコピペ →現状ではマナー違反(すでに謝罪済み)
*写真の取り換え・流用 →ピンボケの写真を使う意味がない 同様な実験で撮影出来た鮮明な画像を
  使う方が分かりやすく親切 (同一実験におけるすべてが鮮明な200枚の画像はいつになった用意
  できるか分からない :研究者はカメラマンではない)
*論文が不備なため実証されていない →(差し替え前の)写真はピンボケではあるが複数の共同
  研究者が現場で実際に目視で確認している
*研究を記録したノートが少なすぎる →詳細な記録は頭の中にある
*未だ追試に成功していない →これだけ画期的な研究では数年を要するのが常識
*論文の撤回 →絶対すべきではない、追試により完全に否定されてからでよい
 

 浴槽でアイデアを発見し、興奮のあまり全裸でそれを知人に報告しようと、通りに飛び出した
アルキメデスを「公然わいせつ罪」で追及し公職から追放し、「アルキメデスの原理」を
抹殺していたなら現代の科学の歩みはもう少し遅れていたのではないでしょうか? 

 共同研究者であり、一貫して論文撤回不要を唱える、ハーバード大学の教授は、プライバシーを
あれこれ興味本位に週刊誌により暴かれてはおりますが、そのぶれない姿勢はアメリカのプラグマ
ティズム(現実・実利主義)の体現者として高く評価出来ます。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (このゆびと〜まれ!)
2016-03-21 13:13:02
はじめまして。

小保方さんの「あの日」についてのご見解、読ませていただきました。まったく同感ですね。私はSTAP細胞は80%以上の確率であると思っています。

読者登録いただき、ありがとうございました。
多彩なキャリアをお持ちで、多くの方から読者登録されていますttm21さんに読んでいただくことは光栄です。

今後もよろしくお願いします。

アルキメデス (だじゃれ伯爵)
2017-01-13 23:37:11
浴槽でアイデアを発見し、全裸で通りに飛び出したアルキメデス
全裸で通りを、歩き めっ!です
このゆびと~まれ様 (ゆめと ttm21)
2017-01-16 06:01:49
ご賛同頂けて嬉しいです。陰ながら小保方さんを応援したいので、これからもよろしくお願い致します。
だじゃれ伯爵様 (ゆめと ttm21)
2017-01-16 06:04:04
いつも素敵なだじゃれを有難うございます。今回も情景が目に浮かぶようです。

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