とんちき軍団、福島探訪・８ ～こけし旅

土湯温泉を後にしたとんちき2人が向かったのは

『つちゆロードパーク』という道の駅。
ここの熊笹ソフトクリームが目的です。

山道を走って行くのですが、道路は広くてきれいで走りやすい。
快調に車を走らせていると
ふと道の脇に『空カフェ』という手書き看板があり
なんか妙に気にかかったので
「ちょっと見に行ってみっか？」と、寄り道。
しかし、なかなか淋しい山道を走る事になり
少々不安になっていたら
古民家を利用したような佇まいのカフェがありまして、
オシャレ空気がビンビン伝わってきたのだけど
道の駅の熊笹ソフトを食べる予定だったので断念。。
人間の胃袋はひとつしかないからなぁ。

けど、この寄り道は正解だったのです。
空カフェの前には、『びっき沼』という
妙にシーンとしていて、
鏡のような水面に回りの木々が写りこんだ幻想的な沼があったのです。

すっごく綺麗で、夢中で写真を撮っていたら
水面にゆら～っと黒い影が浮かんできて、
よく見たら鯉。
しかも黒い魚体に唇だけ妙に肌色な、気持ち悪い鯉で
「キモーーい！」てギャーギャー騒いでたら、
「鯉ってそんなだよ！」てポンは呆れてましたけど、そうかー？

びっき沼の『びっき』とはカエルの事なんだそうだがカエルは見かけませんでした。
それと、ここの沼は水芭蕉もキレイだそうで、時季には有料になるみたいよ。
あと、冬場は入れないみたいよ。

今度来たら「絶対空カフェに行こう。」と誓い、改めて道の駅へと向かいました。

それにしても、涼しい。
朝、宿で目覚めた時は、部屋に朝日が当たって暑くて
「本日も猛暑也。」という感じだったのに
なんだかサラッと心地よい風が吹いているのです。

道の駅に着いて、とりあえずお手洗いに行ったのだけど
夏場って暑くて汗かいてると用を足すだけでも疲れるもんだけど
汗はかいてないし涼しいしで、トイレの中で「今日すごく涼しい！」と気がつきました。
それとも、ここの道の駅が特別涼しいのか？
ちょっと標高も高そうだしな～と思っていたんだけど
後で知ったが、やっぱりその日の東日本は、
涼しいを通り越して寒いような気温だったそうだ。

そんな涼しい爽やかな気温だったけど
念願の熊笹ソフトクリームを食べました。
パッと見、抹茶ソフトで味も抹茶っぽいけど、抹茶ではない味でした。（わかり辛い）
美味しかったよ！

つちゆロードパークは眺めもいいところでした！

奥に見える山は『吾妻小富士』（だったかな？）です。
山頂が白っぽいので雪？って一瞬思ったけど山肌の色でした。

道の駅で、少しお土産を買い足して、
時間はまだお昼過ぎ。

私はこの日、福島駅から東北新幹線に乗って東京まで戻る予定だったのですが
電車の時間までもう少しあります。

それならば、と向かったのは『西田記念館』。
またこけしを見に行くの？と思ったでしょうが違います。
西田記念館では、こけしの絵付け体験もできるので、
絵付け体験してみようということになったのです。

昨日に引き続き、記念館の館長さんはじめスタッフの方にとても親切にして頂き、
あれこれとレクチャーを受けながら絵付けを開始したけど、
もう２人とも四苦八苦！
そして酷い出来上がり！
あまりの駄作に見るのも嫌な作品になりました。
（よって世間に公開なんて絶対しません！）

でも、絵付け体験しに来て正解だったのです。
西田記念館では、翌日から『美轆展（みろくてん）』という
東北６県の工人３１人が新作を出品し、展示販売するという展示会があって
すでに展示準備が始まっていたのです。

「まだ準備中なんだけど、、」と記念館の方が特別に案内してくれて
見てたら欲しいこけしがたくさんいて、
厚かましく工人さんに直接頼んで売ってもらいましたー！
（西田記念館の皆さん、そして工人さん！
　準備中にもかかわらず、わがまま言ってごめんなさい！
　そしてありがとうございました！）

そんな事してたら、あっという間に新幹線の時間がせまっていて
ドタバタあたふたと土湯を後にし、
福島駅まで送ってもらって、ここでポンとお別れ。
私はこれから東京まで戻り、羽田に行って飛行機で岡山へ。
ポンはそのまま車で茨城まで。

初めての東北新幹線で東京駅へ戻り、そこから電車とモノレールで羽田へ。
そのモノレールの中で私はメールを受け取りました。
「モノレールに乗ったよ～。」
送信者は東京在住のお友達、kuccaちゃん。
実は、kuccaはこの日、お家の用事をするため有休をとっていて
夕方にはその用事も終わっていたので
私の飛行機までの時間、少しでもいいから会おうよと
羽田に会いに来てくれるというのですよ！

タイミングよく同じモノレールに乗っていて
羽田空港に降りて久々の再会！
早速、土湯で買ったこけしの自慢をしてkuccaを黙らせてしまったけど
お茶しながらあれこれ話してたらあっという間に飛行機の時間になってお別れ。
「さよなら～また会う日まで～！」と
kuccaは展望デッキで飛行機を見送ってくれたと言いますが
私の飛行機は遠くの滑走路から飛び立ったので
kuccaは全然違う飛行機に手を振っていた模様。

けど、いつもならひとり淋しい羽田からの帰路なのに
この日はお見送りしてもらえて、とっても嬉しい気分で帰ることができました。
kuccaちゃん、ありがとう。

ポンも無事におうちに帰ったとメールがあって一安心。
（長距離のひとりドライブだったから、ちょっとだけ心配してたのよ。）

まるきん墓参りからのハワイアンズとこけし旅。
こんな旅が出来るのも、まるきんのお陰でもあります。
とても楽しいまるきん一周忌旅となりました。

ありがとね、まるきん。

おまけ画像。
私が連れて帰ったこけし達。（後で寝そべってるのはちよさんです。）




おわり。