ツルノリヒロの生活と推理

アーティスト、ツルノリヒロの気ままな発信基地。

「ドアノー/音楽/パリ」展

2021-03-17 20:55:16 | アート

ツルスタには至る所に絵や写真が飾ってある。


これは本棚、本はほとんど見えず、好きなポストカードが飾ってある。
上の段の左側、ポストカードブックなのだが、フランスの写真家ドアノーの作品集。
今日は、渋谷文化村ミュージアムで、彼の「ドアノー/音楽/パリ」展をやっていたので観に行ってきた。
ちなみに右側のポストカードブックは、同じくフランスの写真家アジェの作品集。
ドアノーよりも5〜60年前の写真家だ。
さて、他のポストカードは誰の作品でしょう?ってクイズにしてどうする・・

感想?「すばらしい」の一言。
是非皆さん観に行って欲しいなあ。
切り取られた写真から音楽が流れ、ストーリーがわき上がる。
止まっていないんだよね、被写体が。
そのまま流れて行く動きが感じられる。
写されている人々も、とても自然体で、スナップとポートレートの狭間のようだ。
ピエールブーレーズやメシアン、ピエールバルー、知っているアーティストもみんな若くて!
この頃のパリはエネルギーに溢れていたんだろうなあ(今溢れていないと言うわけではないが)
ドアノーよりも少し年上に、マルセル・デュシャンやマン・レイ、ジャン・コクトー、マックス・エルンスト、エリック・サティと言った、
そうそうたるアーティストがいて、毎日の様にカフェドゥマゴに入り浸り、コラボレーションをしようとしていた。

そう言えば、Acoustic Caféの名前は、そんなカフェに集い、何かを作ろうとしていた彼らの様に、
集まりたいミュージシャンが集まれる時に集まって、自由に音楽を作って行こうと言う思いから付けたんだったなあ・・・

図録も素敵だ。
表紙を飾るのは歌手、女優として一世を風靡し、昨年亡くなったジュリエット グレコ。

まだデビュー前だったそうで、この界隈で有名だったこの犬を撮影しようとして、偶然そこに居合わせたのが彼女だったらしい
超美人だものね、撮影するよね。

でこの後デビューし、二年ほど後に今度はちゃんとした撮影でドアノーと再会したそうだ。

観終わってとても心に残った言葉がある。
「私にこれだけ多くの写真を撮らせて来たのは、生き延びるための反射的本能だったのだろうか?
おそらく、消え去るイメージを所有したい、と言う欲望だったのだろう。
あるいはもっと単純に、この世界に生きている自身の喜びを刻み、明快な形にするための方法だったのかもしれない」

音楽を作る作業も、同じだと感じた。
だが、まだまだこれだけ多くの曲を、、とは言えていない。

3月31日まで、澁谷 Bunkamura ザ・ミュージアムにて

 

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2 コメント

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Unknown (カメ)
2021-03-17 23:19:17
アコカフェの名前の由来はそうだったんですね~🎶又集って演奏して下さいね!必ず聴きに行きますから😊
私も展覧会出来る程の写真、色んな切り抜き記事、CD、ポストカードがありますよ!ツルさん絡みの🤣大切な宝物…全てに思い入れが詰まってます。
返信する
カメさん (ツル)
2021-03-17 23:38:05
いつかまた集まって演奏出来たら幸せですね!
消え去るイメージをここにとどめたい!
そんな思いはみんなありますよね!
返信する

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