ツルノリヒロの生活と推理

アーティスト、ツルノリヒロの気ままな発信基地。

音楽と身体

2016-04-26 00:25:03 | 最近

ここ五年ほど、日本体育大学と仕事をしている。

体操の音楽を一から作ったり、あるいは僕のオリジナル楽曲に、振りを付けて演技をしてくれたり・・

競技体操ではなく、演技体操なので、新体操や、フィギュアスケートの音楽と振り付けに、近いかもしれない。

演技者は複数人数がほとんどだが、バトントワラーの世界チャンピオン、シルクドソレイユにも参加している本庄千穂さんとのコラボレーションは、

彼女一人のバトントワリングにバイオリンを弾きながら絡み、ストーリーを感じさせる演技となっている。

 

究極は昨年のフィンランド、世界体操祭。

日本から参加したチームは十幾つ、そのほとんどのチームが僕の曲で、そして僕らの生演奏で演技をしてくれたのだが、

「Bright Hours」や「舞い上がれ大空に」と言った軽快な曲だけではなく「Rape-blossom Field」や「大陸公路」と言った曲も選ばれていて、

演奏をしながら、その演技を見ていると、時には思わずはっとするほど美しく、かっこ良く、

音楽の持つ世界と、身体を使って表現する世界が一体化した瞬間には、すごい説得力を持って魅了されてしまった。

 

そう言った体操演技の為の音楽とは別に、一昨年韓国からの依頼で、ご老人の方々の為に、認知症体操の音楽を作った。

今の世の中において、そして、自分も切実な年齢となった今、音楽の可能性の一つとして、とてもやりがいのある仕事だった。

韓国の多くの病院に無料配布されたらしいのだが、病院内でご老人の方々が、音楽に合わせて動く姿の映像をいただいて、その姿に感動した。

 

去年には岩手県の一関市の為に、「いちのせき体操」の音楽を書き下ろさせていただいた。

その年の日本体操祭で、一関の皆さんが観客の方々と一緒に、僕らの生演奏でお披露目をしたのだが、これも感動的だった。

 

そして、今年は日体大の日体体操を作らせていただいた。

全国に広がる事を目標としたこの体操は、CDとDVDの形で頒布されるのだが、DVDでのお手本は、オリンピックメダリストの田中理恵さんと

体操のお兄さん、佐藤弘道さんが演技した。

撮影に同行した僕は、いつしか振りを覚えていて、一緒に動こうとするのだが、もちろんうまくなんて動けない。

それでも、身体のいろんな部分を動かす様に作られている振り付けやストレッチはとても気持ちよく、自分が作る音楽の可能性に、

今更ながら気がつき楽しくなった。

 

 

 

 

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ここしばらく・・

2016-04-22 19:10:20 | 最近

なっちの結婚式に招かれた。

来賓のどなたかが例えていたが、なっちも、新郎の山崎育三郎氏も、確かにディズニーの王子とお姫様の様に美しく輝いていた。

去年、一昨年と、なっちのアルバムを制作し、ツルスタジオでじっくりと濃い時間を過ごしたことを懐かしく思い出した。

新郎は、熊本の大地震の直後だったから、お祝いをしても良いのだろうかと悩んだ、と話していたが、

二人の人生の門出なのだから、せめてこの空間の中、今だけは精一杯お祝いをしてあげたいと、みんなが思っていたに違いない。

 

実は、都留家のルーツは大分の宇佐である。

僕も子供の頃、3年ほど熊本で暮らした事がある。

今でも親戚は暮らしているし、母の女学校時代の親友は、阿蘇のホームに移り住んでいる。

ファンクラブの会員にも熊本の方がいるし、僕を応援してくれている方も阿蘇に住んでいる。

やはり心配だ。

本震の前に、非常に大きな前震があったり、余震も非常に多く、震源が移り変わってゆく現象は、

今まで聞いたことも無かったし、専門家も戸惑っている今の状態は、不安でしかない。

もう、本震の後は、揺れは小さくなって行く、と言った常識は成り立たない、と誰かが言っていたが、

この震災は、一つの常識が覆されるほどの大きな出来事なのだろう。

もう、日本中どこで大地震が起きても、不思議ではない時代になってしまったのかもしれない。


僕らはただ、精一杯、出来ることをやって行こう。

前を向いて。

 

 

 

 

 

 

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大船渡、三陸公民館大ホールコンサートその2

2016-04-15 21:47:09 | コンサート

その日は、なんと区長さんの誕生日!

周りの方々の、あらかじめ用意してあったケーキが運ばれ、大合唱となる。

嬉しそう!美味しそう!

地元のお酒も美味しく、夜は更けて行くのだった。

 

 

今回泊まったのも前回と同じ「とまり荘」。

おかみさんに、また来ます、と言ったら、「ほんとだね? そう言ってこない人多いんだよ」

と言われていたので、また来られてほっとした。

前回帰り間際に書いた色紙が、玄関に特別に飾られていて感激する。

パノラマ写真、一番左がとまり荘。

この軒先まで水没したそうだから、そのすごさを目の当たりに実感する。

おかみさん達は屋根に上がって難を逃れたそう。

真ん中から左にかけて、堤防が作られ始めている。

だが、とまり荘よりは随分下なのだから、意味をなすのだろうか・・・

 

ここの朝食はおいしい!

次に来れるのは、いつのことだろう。

 

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大船渡、三陸公民館大ホールコンサート

2016-04-15 21:11:36 | コンサート

去年の4月25日、26日と、大船渡の泊地区でコンサートをさせていただいた。

「二人のシェフと三人の音楽によるコラボレーション」でおなじみの金子哲也氏は、本業は一級建築士で、東海大学で教えてもいるのだが、

その東海大学の研究室や、様々なサークルで作っているUDMと言う団体で、泊地区の復興支援を震災直後からずっと行っている、

その流れで、泊の公民館で支援コンサートをやらせていただいたのだ。

今回はその第二弾。

もう少し多くの方々に、と、少し離れた、三陸公民館で、ギタリスト久保田邦夫氏と、チェロのAyakoとのトリオコンサートとなった。

杉九キャリア教育授業と同じ衣装なのはご愛嬌(汗;)

楽器に触れるワークショップも挟み、2時間ほどのステージだった。

協力してくださった皆さんとの記念写真。

実はこの写真は開演前のもの。

そして、僕と久保田君、ミキサーの高橋君は、午後1時には着いていたのだが、チェリストのAyakoは、その日午前中別な仕事が入っていて、

遅れて新幹線にとび乗り、一ノ関から自らレンタカーを運転し開演前ぎりぎりに駆けつけてくれたので、この集合写真には、間に合っていない。

終了後は泊地区の区長さんのお宅で打ち上げパーティ!

三陸の海の幸が山のように出て、幸せなひとときを過ごす。

きれいな「なめろう」なんと美味しいことか・・

ほやが絶品!

塩辛もうまい。

そして・・

なんと言っても三陸の生ガキでしょう。

 

 

 

 

 

 

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キャリア教育

2016-04-12 01:11:05 | 手伝う

去年の10月、僕の出身小学校から開校80周年の記念行事で演奏をしてもらえないかと言う話を、学校の支援活動をされている方からいただいた。

嬉しいお話で参加したかったが、まさに同じ日に出身高校から70周年の式典で演奏を、と言う話を引き受けてしまっていたから、やむなくお断りをした。

それを残念に思ってくださったその方から、今度は5年生を対象に行っているキャリア教育の授業をやらないか、と言う話をいただいた。

具体的には、子供達に今僕がやっている「仕事」(音楽の作曲や演奏)の紹介、説明をすることで、将来の「仕事」と言うものにビジョンやヒントをあたえ、

同時に夢や希望を持ってもらえればと言うものだった。

音楽を始めた3歳の頃の話から、小学校時代の話、今の仕事をやって行こうと決めるまでの20年近くの話をし、

ギタリストの永島さんとチェリストのAyakoにも来てもらい、演奏もした。

僕のやっている、インストゥルメントの音楽をどう感じてくれるのか不安もあったが、子供達はみんな真剣に聞いてくれていて嬉しかった。

最後に、控え室に数名の女の子がやって来て、もじもじしながらサインをして欲しいと言ってくれた事は、とても楽しい出来事だった。

そして、後日送られて来た子供達一人一人の感想文に感動した。

子供達のパワーに、僕の方が感動した。

僕らの時代は、この小学校も一学年40名×四クラスあったのだが、今や二クラスだそうだ。

 

 

 

 

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二人のシェフと三人の音楽家 Vol.16 その3

2016-04-10 01:53:48 | ライブ

前回より早いスタートとした為、外はまだ明るい。

これが難点かなあ・・

料理はまだまだ続く。

金子さんのアクアパッツァ。

永島さんのRape-blossom サラダ。

僕の曲とのコラボレーションメニューである。

このいわしつみれ団子汁 [大根・溶き卵]はほっとする味、下の桜エビ・豆ご飯と良く合う。

最後に驢馬駱駝全景。

ご高覧ありがとうございました。

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二人のシェフと三人の音楽家 Vol.16 その2

2016-04-10 01:49:08 | ライブ

そろそろ料理の準備は整って来た。

これは永島さんの定番、煮豚・煮卵 [25年間継ぎ足し煮詰めた秘伝のタレ煮]

こちらは金子さんの鶏肉のテリーヌ。

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二人のシェフと三人の音楽家 Vol.16

2016-04-10 01:17:14 | ライブ

二人のシェフと三人の音楽家、なんと16回目だ。

継続は力なりと言うけれど、それ以前に僕らが楽しくやれていることが16回続いた原動力だろう。

2010年の10月2日から始まったこのイベントは、年に3回ほどのペースで続けられて来た訳だが、

今を持って新鮮な感覚で続けていられるのは、参加してくださる多くの方達のパワーのおかげが一番目、

そして、僕らも好きなことを無理せずやっていることが要因となっている。

ただ、若い時の5年半は何ともなくとも、この歳での5年半は体力的に大きく応える状況となってきた。

次の日どころか、2日後3日後まで、疲れを引きずるはめとなっているのだ。

今後どれだけ続けられるのかは分からないが、マイペースでやって行けたらと思う。

 

それでは写真にて、報告を。

 

日曜日の場合には朝10時前、それ以外の曜日には9時過ぎに、スタジオからワインや音響機材を車に積み出発、

金子家、永島家、Ayako家と回り、食材を積んでゆく。

大体お昼には驢馬駱駝に到着、準備が始まる。

食材を調達し、下ごしらえや、場合には完成品を準備するのは前日から前々日。

この「二人のシェフと三人の音楽家によるコラボレーション」はかなりの準備時間を必要とする。

さらに赤字にならないよう、食材の購入まで気を使わなければならないのだから、シェフ達は大変だ。

 

 

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