明日、8月の27日(日)午前11時半からBS日テレで「流響院の夏~京都の庭園と文学者たち」という30分番組が放送されます。
この番組は、京都・南禅寺別荘群のひとつ「流響院」を、芥川賞作家の藤沢周さんや、詩人の吉増剛造さん、歌人の東直子さんらが訪ね、
庭園を歩き、茶室を見て、世阿弥から千利休まで、日本文化を語るという番組です。
音楽は僕なのですが、面白かったのは、今までこういったドキュメンタリー、あるいは映画、ドラマ、アニメにいたるまで、
音楽を担当するということは、作曲からいたすという事で、監督や、音楽監督と台本を前に映像を見ながら話し合い、決まったシーンに対し楽曲を作り、演奏録音し、MAに至る、という作業だったのですが、
(選曲とは、クラシックからロック、ポップス、環境音楽まで様々なジャンルやアーティストの曲を選曲屋さんが番組内容、監督依頼に合わせて用意し短く切り貼りなどをして使用する作業を言います)
これが意外と難しく、例えばシーンの尺に合わせて、うまく終わるよう編集するという作業も、自分の曲だとつじつまだとか、
自然なつながりにこだわることになり、なかなか大変な作業となってしまいましたが、
なんとか、番組・映像の持つ世界観を広げる事ができたのでは、と思います。
監督も「絶妙な選曲」と評してくれています。
もしお時間がありましたら、ご覧になっていただければと思います。
えっ?と尋ねると、「聴いていて、自分はこんなにちゃんとものを作ることが出来ているだろうか? もっと真摯に、頑張らなければ」と思われたそう。
イギリスでコンピュレーションLPに入れていただくことが決まったアルスラーン戦記からも「深慮遠謀」など数曲、1stも3rdも含め、前回やった曲と同じ曲は1曲のみ。
ではでは・・
いよいよ明日(ってもう今日だ)から韓国だ。
VISA取得のドタバタは書いたけれど、まだまだそれ以上のことが待っていて、
やめたくなる気分にまでなってしまったが、それはまたいずれ、笑い話となった頃。
なんとか韓国エージェントの力も借り、どうやら乗り切れそう、となったのが訪韓前日の今日18時過ぎ。
明日(ってもう今日だってば)は7時には家を出なければならない。
なにせ三年半ぶりだから、荷物のパッキングから勝手を忘れていて、今の時間までかかっている。
しかも忘れていることがありそうで、(あるな!)怖いのさ・・・
今回は着いたらすぐにPCR検査を受けなければ、帰ってきて大変なことになるメンバーがいるので、
仁川でその検査を待って大邱に出発となる。
着くとかなり遅い時間になりそうだ・・夜中にならなければいいのだけれど・・・
10数年前はそんなことへっちゃらだったなあ、と思いながら、いかに体力温存するかを考えている自分がいる。
大邱のコンサートはウィークデーだから開演は19時半。
終わってサイン会をやり、食事をすると深夜となる。
次の日京畿道公演は、17時スタート。
大邱出発は朝の9時。
それでもミキサーの高橋くんがチューニングなど、作業できる時間は充分には取れない。
15年前初めてツルソロコンサートのメインミキサーを務めてくれたヨンヒョンくんが、
以降今までずっとサポートしてくれているから、なんとかなっている。
毎回綱渡りではあるけれど、みんなの協力と力があって、コンサートを行うことが出来ている。
僕らはその感謝の気持ちを、音にしよう。
日曜日、台風下の悪天候の元、久々のAcoustic Caféコンサートを、音友ホールで行った。
神楽坂の通りは日曜日、歩行者天国となるため、車で行ってもホールの前までは行けない。
少し離れた駐車場に停めるが、滝のような雨のため、外に出ることもできず待機。
小降りになりそうにないので諦め、荷物を手分けしてホールへ向かったら小降となってくれた。
強くなったり弱くなったりを繰り返す中、メンバーも集まり始めるが、
ホールのすぐそばに入口がある東西線が止まってしまっているため、大江戸線の最寄り駅から歩いてくるメンバー、
タクシーで裏の方から回って歩行者天国を避け、なんとかたどり着くメンバー。
これは大変だ・・果たしてお客さんは来られるのか・・
案の定ホールには開催の有無を問う電話が入り始める。
ホール側とも相談し、今の状況ならばなんとか行う方向で進めることにした。
蓋を開けてみれば、やはり遠方の方であるとか、ご高齢の方はキャンセルされる方もいらっしゃったが、たくさんの方が駆けつけてくださっていて嬉しかった。
音楽の友ホールは石造りのホールで、音の響きがとても良い、
しかも柔らかい響きなので、とても気持ちがいいのだ、本来ならばね・・
ところが開演しステージに出て行って驚いた。
サウナのような湿度と温度! リハーサルの時とまるで違う。
僕などはステージ衣装がスーツだったから、たちまち汗だくになる。
それでも涼しい顔をして演奏せねば、と思ったが、ひたいから流れる汗が目に入り、
あまりの痛さに演奏に集中できないし、楽譜も読めない、バイオリンは顎で挟むのだが、その挟むために付けられている、
顎あても汗のためぬるぬるになり、挟む役割を果たしていない。
見ればお客様も汗だくで、汗を拭きふきの鑑賞となっている。
どうにも耐えられず、MC中で業務連絡、温度がなんとかならないか訴える。
後からわかったところによると、スタッフの一人がリハ終わりで、ホール内が随分寒くなっていたので冷房を止めたらしい・・・
そして、この豪雨と湿気の中、東西線がストップのため神楽坂の下から歩いて登ってきたお客様たちは、一様に汗と雨でびっしょり。
でホールに入ってもクーラーは止まっている・・・
お客様の汗と熱気で(別な熱気ならいいけれど)、ホール内はサウナのようになっていたわけだ。
クーラーをつけてもらい、少しずつ温度や湿度は下がって行ったが、1部の終わりまで、僕らも引きずりました。
なにせ弦楽器、湿度には弱く、バイオリンもチェロも弓は緩みきり、いくら張ろうとしてもダメ・・
なんと、ピアノまでボワンボワンの音となってしまったと、ピアノの梨江ちゃんもこんなことは初めてだ、と言っていた。
それもこれも台風のおかげだ。
雨に当たってしまうのは仕方ないにしても、台風に当たってしまうとは、なんてことだろう。
そして、ちょうど1週間後の日曜、明後日、今度は「二人のシェフと三人の音楽家によるコラボレーションコンサート」
再び台風の予報である・・・・・
(音友ホールでのコンサートは、配信アーカイブが明後日日曜までとなっています。
当初配信された音は、位相がおかしく、変な音、バランスとなってしまっていたが、今朝からは直っているので、
一度聞いた方も、もう一度、ぜひお聞きください)
秋からのコンサートお知らせ、続いてはアコースティックカフェのホールコンサートです。
9月18日(日) 「アコースティックカフェ2022」久々のアコカフェワンマンコンサート。
会場:神楽坂、音楽の友ホール
開場:17:30 開演:18:00 チケット代:5,000円(税込・全席自由)
チケットぴあで発売中。 http://ticket.pia.jp/pia/event.ds?eventCd=2229093
出演:ツルノリヒロ(Vln)Ayako(Vc)西本梨江(Pf)
ご予約は専用フォームから、
https://pro.form-mailer.jp/fms/4ffdc960263289
添付されているチラシのオモテ面、QRコードからスマホで直接予約することもできます。
ご購入希望の方はチケットぴあが便利です。