月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

母の腕の中のはなし

2022年02月19日 23時22分00秒 | ふうわりふわり(坊守日記)


ふと思い立って

祖母の形見の絞りの帯を裁ち

蓮のお花をこしらえました。

夫が早くに戦死してしまったので、祖母は幼い子ら(私の父と叔父)を育てるのにも必死だったと思います。

幼い子らを両手で抱きしめて泣いたこともあったでしょう。

厳しいことを言わなければならない時もあったでしょう。

息子らもそんな母に反発したり、素直になれなかったこともあったでしょう。

でも。みんな、大きな大きなお慈悲の中。

祖母の帯でこしらえたふたつのお花は、母の腕の中の愛し子らのようです。

明日、叔父の棺にそっといれさせていただきましょう。

なんまんだぶつ‥





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