弁護士辻孝司オフィシャルブログ

京都の弁護士辻孝司のブログです
弁護士の活動、日々感じたことを弁護士目線でレポートします
弁護士をもっと身近に・・・

舞妓はレディ 見てきました!

2014-10-03 10:48:50 | 映画

昨年、お世話になった周防正行監督の最新作「舞妓はレディ」を見てきました。

楽しく、心が温かくなる作品。
周防監督の京都愛が感じられました。
京都に生まれ育った人間からすると、よその人から見ると「京都」はこんな風に見えてるんだ!と新鮮です。
テーマパークの世界なのですね。

弁護士的には「それボク」「終の信託」と重いテーマもいいけど、やっぱりこういう明るいのがいい!

舞妓必須三単語「おおきに」「すんまへん」「おたのもうします」
一般の京都人が日常的に使っているわけではない言葉ですが、それでも小さいころから耳にしているので、発音はできるつもりです。
確かに、他の地域の人が発音すると、どこか違和感があります。
滑らかな曲線にならないんですよね。

両手の中指の第一関節と第2関節の間を背中合わせにして、他の指は立てて指先を合わせる。
親は離れる、子(子指)も離れる、兄弟姉妹(人差し指)も離れる。
でも、あなたと私は離れない…

本当だ!
意味が分からない人は、ぜひ、映画を見に行って下さい。


 

去年、周防監督とご一緒したときに行ったのはカラオケボックス!?
振り返ると恥ずかしい。
無理してでもお茶屋に行くべきだったぁ!

去年の様子はこちらから。

 

 

 

 

 

 

 

 


映画「約束」~京都弁護士会「死刑を考える日」~

2014-02-10 17:43:30 | 映画

Dsc00344

 

2月8日、みぞれまじりの雨が降る寒い日でしたが、

京都商工会議所で、京都弁護士会主催「死刑を考える日」が開催されました。

300名近い、市民の方が集まってくださいました。

 

名張毒ぶどう酒事件の奥西勝さんを描いた映画「約束」の上映。

日本を代表する名優仲代達也さんが主演、樹木希林さんが母親役を演じられています。

ドキュメンタリー映像とドラマを組み合わせた映画なのですが、仲代さんと樹木さんのとても自然で、リアルな演技で、どこからがドキュメンタリーで、どこからがドラマ部分なのか、区別がつかないくらいです。

樹木希林さん演じる母親の思いがフィルムから滲み出ています。

お二人ともこの映画の意義を感じて出演してくださったそうです。

映画には、この事件の裁判にかかわった裁判官も実名で、しかも本物の映像が使われています。

名張毒ぶどう酒事件が冤罪であることと、冤罪であることを認めることができない日本の刑事司法の愚かさがとても分かりやすく描かれています。

 

上映される機会が限られているのですが、ぜひ、多くの方にご覧いただきたい映画です。

 

Dsc00349

 

映画の上映後には、名張毒ぶどう酒事件を30年以上にわたって追い続け、この映画の企画監修を務められた門脇さんと、弁護団の小林弁護士によるパネルディスカッションが行われました。

 

Dsc00354

 

終演後の懇親会では、お二人から表には出せない名張毒ぶどう酒事件の様々な疑問、真実を聞かせていただきました。

 

本物の奥西勝さんは、現在、八王子医療刑務所でチューブにつながれて延命措置が取られている状況です。

法務省も裁判所も、再審での無罪判断を避け、奥西さんが寿命で亡くなるのを待っているかのよう...

その前に、きちんと再審無罪判決が出ることを祈るばかりです。

 

次に、私が関わるイベントはこれ!

ゲストは、ジャーナリストの江川紹子さんです。

Dsc00345

 

 

 


映画「サルバドールの朝」 11.11

2013-11-12 20:53:08 | 映画

 

日弁連(東京)で開催された「死刑廃止を考える日」に参加しました。

 

スペイン映画「サルバドールの朝」が上映されました。

 

Img_1183173_56681022_0

 

1970年代のスペインの実話をもとにした映画です。

 

無実の可能性がありながら死刑を執行されてしまう青年を描いた映画、

スペインで執行された最後の死刑だそうです。

今のスペインには、もちろん、死刑制度はありません。

 

鉄環絞首刑(ガローテ)という執行方法で、鉄の首環をしてそれをネジで締め上げ、最終的に首の骨を折るという残酷なもので、拷問の延長線上のような執行です。

映画では、その最後の瞬間までリアルに描写されています。

 

きっと、日本の絞首刑もいずれ残酷な刑罰だと誰もが考えるようになるでしょう。

 

 

スペイン大使館の方がお見えになってスピーチをされましたが、この映画を上映するという企画を日本でされたことは、とても勇気のあることだとおっしゃっていました。

 

スペインの人から見ると、死刑のことを口にするだけでも勇気がいるような日本の死刑をめぐる議論状況は異常なのでしょう。

 

 

 

 

【映画のあらすじ】 Movie Walker 

 

1970年代初頭、フランコ独裁政権下のスペインでは、権力に反発する様々な活動が行われようとしていた。

自由を愛し正義感にあふれる25歳の青年サルバドール・ブッチ・アンティック(ダニエル・ブリュール)は、無政府主義グループに参加。

活動資金を得るために仲間たちと銀行強盗を繰り返し、反体制の犯罪者として警察にマークされていた。

仲間との密会場所に張り込んだ刑事に逮捕されたサルバドールは、死刑を求刑される。

警官との揉み合いで、サルバドールの撃った銃弾が若い警官の命を奪ってしまったのだ。

だが死んだ警官の身体には味方の弾丸も残されており、警察はその検死結果をもみ消そうとしていた。

家族と友人、処刑を阻止しようと奔走する弁護士、元恋人など、サルバドールを愛する人々は獄中の彼を支援し、支える。

激しい敵意を露わにしていた看守さえも、いつしかサルバドールと固い友情で結ばれていく。

しかし再審も恩赦も退けられ、死刑判決を覆すことは出来なかった。

減刑を求める家族や世論の声を胸に抱き、サルバドールの死刑は執行された。