Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

フイルムスキャナー

2018-06-10 23:15:07 | つぶやき

 

 

 今までふつうに使えていたものが使えなくなる、あるいは不具合が発生する、機械が古くなればありがちなことだが、それはあくまでも具体的な不具合の場所があってのことだった。しかし、これまでのそうした常識を覆すような症状が、パソコンには起こる。これまでの機械とは違う、どう言い表す単語が似合うのだろう、パソコンは「パソコン」という異次元のモノだと諭される。

 ちかごろ会社のウインドウズ7搭載機の起動に不具合が多かった。ウインドウズのアップデートに起因するものなのだろうが、同じ7でも自宅のパソコンにはそうした症状は発生しなかった。これまでの機械なら、製造メイカーが後から利用者が意図しない動作環境の変更はありえなかった。ところがパソコン、とりわけОSに関しては自動でこうしたアップデートを知らないうちにされて、それまでの動作が変わってしまうということがある。ライセンスの問題や、サポートの問題で「使えなくなる」、あるいは更新できなくなるというのは、ソフトでも多くなっている。使っていたソフトが知らない間にバージョンがアップしていて、バージョンアップをしようとしたら、すでにバージョンアップサービス期間を過ぎていた、ということもある。かつての機械ならあり得なかったこと。2ヶ月ほど前に購入したデータリンクケーブルが、急にうまく動かなくなった。ウインドウズ10のアップデートがあって以降のこと。そのせいかよく分からないが、どうしてもなくてはならないものではないので、諦めて今は使っていない。そんなことに手間暇かけている余裕がない。パソコンワールドほど、「急に」という単語が似合う世界はない。

 ずっとウインドウズ98で使っていたフイルムスキャナーが、いよいよ思うようにスキャニングできなくなって、フイルムをたくさん保持しているわたしにはどうしても必要と考えて、フイルムをスキャンできる機械を買うことにした。今はかつてほど高額ではないので、踏ん切りはつくのだが、すでに20年近く使っていたのだから「もういいだろう」とは思う。いろいろ考えた末に、専用機ではなく、多用途機で済ますことにしたが、その決定的理由は安さとブローニー判にも適用できるからだった。今まで利用していたものは、35ミリ判に限られた。

 ということで、ブローニー判がスキャニングできればやってみたかったのが、この2枚だ。1枚目は渋温泉のよく知られた地獄谷で撮ったもの。今なら地獄谷の猿の写真は溢れるほどアップされているから、珍しいものでもなんでもないが、これは昭和60年以前に撮ったもの。正確にいつ撮影したものかいろいろ過去のものをひっくり返して調べてみないと解らない。今利用しているデジタルであれば自動的に日時が記憶されるが、フイルムはそうはいかない。もちろんデジタルになる直前に利用していたカメラは、日時をコマ間に記録できるデータパックを装着していたが、時間を重視したので、わたしの場合は日付の記録はなく、時間しか記録されていない。もちろんそれは35ミリの場合であって、ブローニー判には装置はなかった。地獄谷には、飯山時代の忘年会で渋温泉を訪れた際に行った記憶がある。その際に撮影したもの(過去の資料をひっくり返して調べてみたら、昭和57年12月10日に撮ったものだった)。

 2枚目は同じ飯山時代の会社の旅行で関西を訪れた際のもの。昭和58年2月20日から22日まで関西方面を訪れている。午後8時20分飯山発の夜行で関西へ向かった。今はこのような列車はないだろう。京都に21日の午前6時に着いている。駅構内で朝食をとり、市内へ出た。まだ早いということもあって、人通りはほとんどない。写真は清水寺の舞台側から三重塔を撮ったものだ。雪が薄らと積もった日の早朝だった。大昔の写真である。2枚ともプラウベル・マキナ67で撮ったもの。

 


コメント    この記事についてブログを書く
« 「ここで遊ばない」 | トップ | 今年も松尾峡へ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

つぶやき」カテゴリの最新記事