Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

旧東部町祢津東町の自然石道祖神 後編

2024-09-13 23:27:32 | 民俗学

旧東部町祢津東町の自然石道祖神 中編より

 

東御市祢津公民館入口の道祖神

 

 祢津の公民館や保育園のある一角に入る道の四つ角にひっそりと道祖神が祀られている。なぜ「ひっそり」かというと、消火栓は目立つが(それほど目立っていないかも)車の往来があって、四つ角ということも重なり、ここに石碑が並んでいることも気がつかない人は多いだろう。それほど背丈のあるものがないから、石がごろごろしている程度の感じ。言ってみれば祢津の入口のような所。向かって左側2基が道祖神に当り、左端のものは単体像だろうか。風化が進んでいてはっきりしないが、岡村知彦氏はこの道祖神を自然石道祖神としている。どちらも人形に見えなくもなく、岡村氏は「人形型自然石」と表現する。右側のものはまさに自然石で火山噴出物らしい雰囲気を醸し出す。置かれている雰囲気から、あまり信仰を集めているという雰囲気はない。左端のものは碑高40センチほど。右側の自然石は70センチ余。


コメント    この記事についてブログを書く
« 東信の道祖神と五輪塔⑤ | トップ | 旧東部町祢津西宮の自然石道... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

民俗学」カテゴリの最新記事