Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

温泉場事情

2017-11-21 23:05:22 | つぶやき

 昨夜は一次会の最後にちょっとした事件があった。ある参加者がホテルの対応が悪いと騒ぎになった。「支配人を呼べ」というような具合に。その方は飲むと時おり興奮されて怒りを露わにすることはあったが、ちょっと珍しいほど憤っておられた。理由の一つはそれぞれの客の部屋に案内がなかったことに対するもの。確かに以前はそれぞれの部屋に仲居さんがやってきて、設備のことや浴衣のことなど説明された。とりわけその方が重要視したのは緊急避難路、いわゆる非常通路の案内だ。「もし火事があったらどうするのか」と。確かにその通りなのだが、考えてみればビジネスホテルでそのような案内はない。部屋に置かれた案内書で確認するのが通常だ。ビジネスホテルではないのだから、そしてそれ相応の金を取っているのだから、という環境からそういうサービスがあって当然と思うかもしれないが、添乗員さんに聞くところ、最近はこういうホテルが多いという。おそらく添乗員が言うところから、団体旅行を受け入れているような大きなホテルではこの流れなのだろう。

 もうひとつ憤った理由が、最後の方になるとご飯が出る。「給仕に来ない」というもの。確かにこれも頷けるところで、仲居さんの人数がきっと少ないのだろう、姿を見る機会が少なかったことは確かだ。大きなホテルで、そのほとんどの部屋が昨夜は埋まっていたという。忙しかったに違いない。その後一次会の会場で午後9時頃まで後始末をしていたが、その間も調理場に通じる通路から茶碗を洗う音なのか、片付ける音なのかはっきりしないが、ひっきりなしに聞こえていた。大変な1日だったのかもしれない。

 結局その方は支配人らしき方が来られて、一通り苦情を言うと部屋に戻って行かれたが、支配人らしき方はその方を誘導されて怒りを収めるようになだめられたようで、しばらくすると戻ってこられて「大丈夫です」とわたしたちに挨拶に来ていただいた。こういうトラブルにも慣れているのだろうが、客相手の仕事は大変なことだとあらためて感じたところだ。添乗員さんは、その方とは今までにもいろいろお世話になっていたがこんなに憤ったことはなかったと。それでも「大丈夫」と盛んに口にされていた。

 その通り、今朝方その方はちょっと恐縮されたような顔で朝食の会場に顔をだされた。確かにその方の言うことも一理あったことだが、わたしはむしろ気になったのは、ふだんは屋根を伴にしない者同士が泊まるにあたり、いわゆるタオルを掛ける場所が狭い。人数分の掛ける場所がなかったため、温泉に入った際に利用したタオルはバスタオルに包んで床に置いておいたほどだ。まあ、いろいろあったが、わたしの主催する一大行事が、ひとつ終わった。

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