Cosmos Factory

地方は終焉を迎え、無秩序な空間は途方もなく宇宙まで続く。

県内一遠い伊那谷のスタンダード

2017-11-15 23:01:50 | 信州・信濃・長野県

 予算獲得行動のため、永田町を訪れた。今年2回目である。「生業」で記したように、行政に頼らざるを得ない予算は、自ずと紐付きにならざるを得ない。その世の中が「間違っている」という言葉もあるだろうが、与野党が逆転していた時代にも同じことが行われていたのだから、どうにもならないわたしたちの構造だ。

 午前5時代の高速バスに乗って新宿へ。県内のあちこちからお世話になっているお客さんたちに加わってもらっての行動。伊那谷は相変わらず東京に地図上では近いはずなのに、アクセスは悪い。予定ではあと10年ほどでリニアができるというから、わたしも10歳若かったらその恩恵に預かったかもしれないが、まだまだ未知のもの。飯田からなら同じバスは5時前に出る。そして新宿には時刻表どおりに着かず、ほぼ毎日のように遅れる。10時近くになることもあるという。飯田からなら5時間近いこともあるということ。この日のわたしはほぼ定刻にやってきたバスに乗って、渋滞に入って場合によっては10時ころになるかもという運転手の放送を耳にしながら、意外にも15分遅れくらいの9時半に新宿に着いた。それでも4時間。遅れることを予想してバスを選定するから、目的の時間より場合によっては1時間くらい前のバスに乗る。県内からは最も遠い伊那谷なのである。もちろん伊那と飯田では1時間以上さらに異なるが…。伊那谷からは駒ヶ根から発する高速バスト飯田から発する高速バスがある。駒ヶ根から発するバスは伊那インターまで国道を走る。とはいえ30分ほどの所要時間だから、お客さんの利用を考慮すると、この方がニーズが高いのだろう。その理由は、前述したように、伊那と飯田では1時間以上違うというところにある。伊那あたりからなら、JRを利用すると高速バスと同じくらいの時間で新宿に着く。こ存じの通り、高速バスは空間としては「狭い」。同じ時間なら鉄道の方が良いと思う人は多い。もちろん安さから考えると高速バスの方が安価ではあるが。そんなこともあって、飯田-新宿線に比較すると駒ヶ根-新宿線の方が空いている。ニーズとしては飯田-新宿線の方が高い。もちろんバス停が多いのだからそうした面で利用者が多くなるのも事実。事実帰りのバスでは、駒ヶ根までの間に降りる客が多く、わたしが降りる際には、すでに残っている客はわずかだった。鉄道を利用して東京に向かう人はとても少ない、それが伊那谷のスタンダードなのである。

 この日県内から集まった人々は、もちろん伊那谷から向かった人たちよりも遅い時間に家を出ている。したがって帰りも最も遅く家に着くのは伊那谷の人々。リニアにかつて期待したのも理解できるだろう。現実的にリニアができれば、伊那から高速を利用して飯田駅に向かって、リニアに乗れば、時間的には長野から東京に行くのに要す現在の新幹線利用の所要時間と同じくらいになる。もちろん最も遠くだった飯田の人々が長野を下に見ることになる。この逆転現象に優越感を求める人々も少なからずいるのだろう。

 2度目のバスタ新宿。1度利用しただけで、なんとなく位置情報を記憶に留められ、すんなりと目的の場所に行けた。より高速バスで行きやすくなった「新宿」、そんな今のわたしのイメージである。

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