Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

週末の疲れ

2007-02-26 18:35:55 | つぶやき
 歳をとると日の過ぎるのが早い、と昔からいうがその理由のひとつに、自らの行動が鈍くなって、今までのようにはかどらないからそう感じるというものがある。「もっといろいろできたはずなのに、どうしたんだろう」なんて毎日のように日が暮れると思うのだ。

 先週の土日は、妻の実家に行ってヤマツヅシの下草刈をした。月曜日が現場直行だったということもあって、日曜日も遅くまで作業をしたが、普段なら日曜日はなるべく遠慮する。なぜかといえば、翌朝早くに長野まで発たなくてはならないからだ。それもまた歳のせいかもしれないが、150キロ余などたいした距離ではないとは思うのだが、平日はほとんど車を運転しないのに、週末に運転するそのわずかな距離がけっこう身体にこたえるのだ。寝不足でいると、月曜日などは眠くなる。そのまま遅くまで仕事をして次の日を迎えるとなると、疲れが残ったまま一週間が続く。だから、わたしにとっての土日というものは、本当に休日にしたいところだが、土日しか家にいないから、やらなくてはならないことがある。平日にはできないからだ。となると、ますます身体は動かない。そう思うと途端に厄介な塊が身体の中にやってきて、腰をあげさせないのだ。加えて仕事を持ち帰るが、それもできずに再び長野へ向うこともよくあるケースである。だから先週のように、月曜日の朝に余裕があるだけで、わたしの気持ちはずいぶんと晴れるのである。だからこそ、日曜日も遅くまで仕事をしていても気が重くないのだ。そんなことを続けていてつくづく思うのは、自宅から通っている人たちとの大きな違いである。いつでも自宅の用事が済ませられるのと、土日に集約しているのとは大きな違いである。アパート暮らしならともかく、地域に自らの家を構えているということはそういうことなのだ。

 世の中は、わたしのように遠方に働きに行っている人は少なくない。家族と離れることを避けるために、結局家族とも仕事の都合にあわせて移動する。そんなことがつながってただでさえ廃れきっていく地域が、ますます顔を失っていく。さまざまな課題があるから、顔の出せない世帯も出てくる。消防団の活動を支援するという知事の政策が出されたが、もっといえば、地域を廃れさせない活動をする民間事業者にはもっと保護策があってよいと思う。ところが、そんな事業者のひとつである土建業は、今や仕事がないといって外国に社員を派遣する時代である。小村の土建業なんぞは風前の灯火であって、市町村への一般競争入札の導入はいったいどんなことになるだろう。先ごろも長野県の発注した災害復旧工事を、遠方の業者が請けたという話を山間地で聞いた。たいして大きい工事でもないのに、どこからともなく業者はやってくる。そんなことはもう当たり前になっている。視点を変えれば、モノの移動を生む行為は、環境破壊への手助けともなる。知らず知らずに遠い地の種を運んでいるのだから・・・。もちろん無駄な行動は、無駄なエネルギーの消費にもなる。競争意識がそれほど大事なのか、と思わざるを得ない。
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