Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

土手の草刈

2005-08-11 19:52:56 | 農村環境
 先日捻挫したのは、草刈後の草片づけをしていた際にしたものである。この土手、高さで5メートル以上あり、その土手の上の水田水張面積は、3枚でせいぜい1反歩(1000㎡)程度である。普段は土手が大きすぎるため、畦の上と上から届く程度を刈るだけで、土手のほとんどは草ボーボー状態である。それでも年に1度程度は大きな土手を刈ることにしている。傾斜地だから土手が大きなのは仕方がないことだが、周りの水田をみても、これほど土手ばかり持っている家はそうはない。この土手の下の方で、昔から湧水が出ているところがあって、昔は小さな池になっていた。この水を近所の人が汲みにきて利用していた。今でもそこからパイプで家まで導水し、雑用水として利用しているようである。他人がうちの土手にパイプを敷いているわけだが、何年も前に土手が崩落して、パイプが露出したことがあるという。パイプは、土手の表土下に埋設されているもので、そのために崩落したのではないかということである。このうちの人は、なかなか難しいことをいう人で、法律をちらつかせて強いことをいうので、パイプを傷つけないように気を使って草を刈ることになる。古いパイプなので、傷でもつけると、今では補修できないようで、また何を言われるかわからない。したがって、一部露出している場所は、1年に1度の草刈のときも、刈らずに残しておく。人の土地に年貢も払わずに管を埋設しているのに、難しいことばかりいうとはなんぞや、という感じで、なんでこっちが気をつかわなくてはならないんだ、といつも愚痴をこぼしている。
 さて、土手の草を刈るのはまだ楽だが、刈った草を片付けるのがまた大変である。それは、随時刈っていれば、草の丈が短いので、茎の太い草などないのだが、時折しか刈らないため、木のように太い草がある。したがって、片付けるといってもなかなか量があって、すぐできるというしろものではない。草を片付けながら、こんな作業じゃ年寄りじゃ無理だと思った。まして、こんな大きな土手ばかり持っているという現実を体感し、最近農村の景観を大事にしようなんていっているが、言うのは簡単だが、口ばかりのお役人にこういう現実を一生やってみろ、と言いたくなる。
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